【立ち上がれ日本4/27】
今年も4月28日(独立記念日)がやってきた。日本人の多くは4月28日の重要性を戦後認識してこなかった。この日はいうまでもなく、昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本が独立を取り戻した「主権回復の日」に他ならない。別の見方をすれば、終戦記念日は昭和20年8月15日ではなく、7年間の占領状態から開放された昭和27年4月28日が本来の終戦記念日であり、同時に「主権回復の日」なのである。だからこそしっかり記念日(国民の祝日)として銘記しておくべきなのである。しかし、多くの日本人は主権回復という事実の重要性を忘れ、ひいては回復された主権を「固守」しようとする精神さえも失っている。日本外交に自主独立の精神が無いのもそこに原因がある。
そのため韓国に竹島を不法占拠され、北朝鮮に日本人が拉致されるという主権侵害が行われても、竹島の奪還、拉致された日本人を救出するという行動に出る勇気(自衛隊の出動等の実力行使)さえないのである。
また国家の根本精神である憲法(日本国憲法)は、主権が占領軍権力下におかれていた「主権喪失」ともいえる時期に他人である米国に押し付けられ、その後、一度も改正されないまま今年で施行されて60年目を迎える。人間でいえば還暦にあたる。人間の体は時々新陳代謝をしないとバランスを崩すように、憲法も時代が変われば、それに合った内容に改正するべきである。本来であれば、主権回復後、直ちに憲法改正(自主憲法制定)を行うべきであった。
しかし安倍政権の誕生により、少しずつ「戦後の呪縛」から開放されつつあるのではないだろうか。
◇唸声コメント
独立国とは何か?北朝鮮や中国から核ミサイルを突きつけられながらも、その対抗手段は米国頼みである。抑止力としての核武装も議論すらできない。
領土問題も北方四島や竹島・尖閣諸島について、独立国としての対応がなされているのか?
根室沖でロシア国境警備艇からの銃撃により日本人漁船員が殺害され、ロシアの法律により日本人が罰せられた。同様のことを日本側が行ったら相手の独立国はどのように出てくるか考えてもらいたい。
竹島は1952年1月18日以降不法占拠されている。きしくも、このサンフランシスコ講和条約の第二条で「日本は朝鮮の独立を承認」する3ヶ月以上も前の話だ。ついでながら、同第二条には「済州島,巨文島及び欝陵島を含む朝鮮に対するすべての権利,権原及び請求権を放棄する」とあり、竹島については触れられていない。状況は異なるが、フォークランド戦争を思い出してもらいたい。
尖閣諸島の問題も地下資源が見つかった1971年以降騒ぎ始めた中国におもねっている。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a166123.htm
「(日本人も含めて)何人も尖閣諸島への上陸を認めないとの方針」が出ている。2007/3の鈴木宗男議員の質問「尖閣諸島への日本政府職員の上陸に関する質問主意書」とその回答をご覧いただきたい。1970年の中国の社会科の地図では尖閣諸島と中国の間に国境が引かれていた。保釣運動も1971年から在米中国人から突如起きている。
東シナ海も資源と密接に関係しており中国側の一方的なガス田開発が進められている。日本も同地区で試掘を認めたもののあまりにも対応が遅かった。
日本はぬるま湯に長く浸かりすぎたのかもしれない。もう一度「独立記念日」を考えてみよう。
サンフランシスコ講和条約(日本語)
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/docs/19510908.T1J.html
サンフランシスコ講和条約(英語)
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/docs/19510908.T1E.html
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