写真は7/17福州にて死刑執行された国際麻薬犯・王堅章(逮捕時56歳)/人民報より
王堅章(61)は福州亭江の人間であり、香港の住民証を持っていたことから、「亭江125」と呼ばれている。1989年にはヘロイン絡みで4年間ニューヨークの刑務所に服役していた。
7/17、王堅章と一緒にグループ幹部の陳栄華、鄭美秋にも死刑が執行された。2003/5/16に逮捕され、2004/12/21の一審で死刑、及び終身政治権剥奪、全財産没収の判決を受け控訴、二審も死刑、ようやく2008/7/17に死刑が執行された。
中国で麻薬犯罪は重罪、二年間の死刑猶予執行などこの犯人においては考えられない。なぜ死刑執行までにこれほどかかったのか実に興味深い。
今回の事件は米国・インド・香港・日本と広範囲な犯罪網を築いており、その解明に時間がかかったのか?それとも米国が絡んでいたからなのか?はたまた、党幹部が絡んでいるのか?
中国ではオリンピックを控えて、減らしつつある死刑執行だが、これだけは片付けておきたいと言う事件のみをせっせ片付けているのか。
この麻薬事件は中国としては珍しく死刑執行に時間をかけたが、日本では幼女殺しの宮崎のように忘れた頃(死刑確定から2年4ヶ月はスピード執行とも言われている)に死刑執行が行われている。刑事訴訟法によれば、死刑判決確定から6ヶ月以内に法務大臣は死刑執行命令を出すことになっているが、この10年の平均は8年も経ってから命令書が出るとのこと。
中国では法務大臣ではなく、最高人民法院の承認が必要となる。承認が出たなら7日以内に死刑執行となる。
法務大臣を死神呼ばわりした新聞社があったし、過去においては自分は命令書を出さないと豪語した法務大臣もいた。日本も機関で承認をするようになれば、刑事訴訟法に法ってもっと期間を短縮できるかもしれない。
【RecordChina7/19-日本、米国で麻薬販売の密輸団幹部3人に死刑執行―福建省福州市】
2008年7月17日、福建省福州中級法院で王堅章(ワン・ジエンジャン)ら麻薬販売グループ幹部3人の死刑が執行された。新華社が伝えた。
王は1980年代よりアメリカのチャイナタウンで麻薬販売をはじめ、独自のネットワークを作り上げた。1997年には福建省福州市で仲間を集め、20人以上からなる犯罪グループを結成、国際的な麻薬販売を始めた。2003年5月、中国、アメリカの両国警察は同時に福州市とニューヨークの拠点を摘発、王らを逮捕した。またインド、香港の警察もメンバーを逮捕している。
裁判では1997年以来、同グループはヘロイン約8500gを福州市からニューヨークに密輸、105万ドル(約1億1200万円)の売り上げをあげたことが明らかとなった。また1999年にはアンフェタミン125kgを日本で販売した。2003年にはインドでアンフェタミン工場を開設している。(翻訳・編集/KT)
http://www.recordchina.co.jp/group/g21779.html
人民報2004/5/29-胡锦涛绕过上海挖福建毒枭
http://www.renminbao.com/rmb/articles/2004/5/29/31297.html
福建之窗7/18-"亭江125"跨国贩毒3成员被执行死刑
http://www.66163.com/Fujian_w/dskb/20080718/fz209650.html
刑事訴訟法
第475条 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
2 前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であつた者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。
第476条 法務大臣が死刑の執行を命じたときは、5日以内にその執行をしなければならない。