2009年2月アーカイブ

写真と記事は新快報A27面、2009/2/27より

http://www.ycwb.com.cn/ePaper/xkb/html/2009-02/27/content_436704.htm

 

2月25日、霊川県(広西チワン族自治区桂林市)商業貿易城の門前で若い女性が死体をおして、お金を恵んでもらっているとの話が調べてみると、お金がある程度集ったところで死体は起き上がり、そそくさとその場を離れていることが分かった。

 

死体役は足だけ出して板の上に横たわる。実に不気味な光景であるが、何人かの人はお金を恵んであげるようだ。実は死体詐欺だと分かっている中国人も多いのだが、お金を上げる人もいる。

 

上の写真は母親が肝硬変で死にそうだと板の上に乗せているので死体役ではなく、重病役である。弟は大学生でお金がかかり、重病の母親は薬代がかかると紙に書いている。死体とは違う変則パターンである。右下の写真は重病の母親がピンピンしているところ。左下は大道具・小道具を片付けて現場を去るところ。

 

あの手この手で同情を誘うために知恵を絞る。彼らはお金を恵ませてあげて、人をいい気持ちにさせてあげるのだから、悪いことをしているとは全く思っていない。

 

ODAに関しても全く同じことが言える。だから、感謝などしていない。日本をいい気持ちにさせてあげたのだから、逆に感謝しろと言うのが本音であろう。

 

写真は京華時報2009/2/27版の一面

http://122.200.99.7/page/1/2009-02-27/001/24421235669871579.pdf

 

「円明園の動物の首がオークションで2.4億元で売られる」がトップであり、次に麻生首相が釣魚島はわが国固有の領土と発表したことに対する不満が来ている。

 

つまり魚釣島は2.4億元以下と言うことか?単純に比較はできないが、クリスティーズの方が、麻生首相より「けしからん」ことになる。

 

2面に記事が出ているが、それほど強い口調でもなく、両国が互いに領土の主張をしている程度のもの。タイトルのみが強調されている。そのほかの記事も時事通信と産経新聞の報道を伝えただけのものである。北京はあまり表に出ずに台湾に任せたと言うことだろうか?

 

その下の写真は警察用のヘリの話題、CCTVの火災に対応するもの。

 

右下は韓国政府が韓国菓子メーカーのオリオンの製品からメラミンが検出されたとして販売停止としたことを述べている。

 

オリオン(中国名・好麗友)と言えば、オットット(中国名・鯨魚飯)など日本のパクリ菓子でも有名、問題のメラミン商品は中国には輸入されていないと書かれていることにも注目。

 

パッケージだけでなく、中国のメラミンまでパクるとは・・・。

 

 

この女の子は見つかったのだが、残念ながら、探していた行方不明の女の子ではなかった。

 

この女の子は李小蘭ちゃんで6歳、両親もいて家計を助けるために新聞を売るアルバイトをしているそうだ。

写真は春節の長沙五一市民広場で新聞を売る幼子/看中国より

http://www.secretchina.com/news/282520.html

 

この写真はご記憶の方もいるかもしれない。健気な少女の姿に親の顔が見てみたいと本ニュース(少女が小遣いほしさに乞食をやる光景2009/2/15)でも扱ったものだ。で、親が現れた!

 

父親の徐見成さんが2月22日にネットでわが子の写真を見て、徐千ちゃん(4)を探してくれた人には謝礼として10万元を提供すると中国ネットの紅網に申し出た。

 

実は昨年の10月18日に徐さん一家の住む広東東莞市で千ちゃんとはぐれてしまったのだ。徐見成さんは50~60人を使って広東中を探し回ったが見つからなかった。

 

2月23日、徐見成さんは借金をして家族で湖南長沙市に来て、千ちゃんを探している。

 

東莞と長沙は800kmも離れている。はぐれてしまった子供が移動できる距離ではない。たぶん、誘拐され、長沙に売られたのであろう。中国では子供を誘拐し、奴隷として使ったり、物乞いをさせたり、酷いものは臓器移植に使われるケースもあると言う。

 

まさかと思う方もお在りだろうが、これも悲しい中国の現実でもある。日本であれば、警察にすぐに通報するのが普通だが、警察は当てにならないから、自分で懸賞金を出して子供を捜す。

 

いずれにしても、早く見つかってほしい。

 

この写真の女の子は別人だったため、振り出しに戻ってしまった。よく似ているのだが、もう少し背が小さく、もう少し痩せているそうだ。

 

参考ニュース/少女が小遣いほしさに乞食をやる光景2009/2/15

http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/916578/

 

 

写真は小学校6年生用算数の教材である練習問題とテスト/看中国2009/2/24より

http://www.secretchina.com/news/282683.html

 

問題集の答えは、電話で確認し、説明を聞くことができると問題の後に記述がある。何と便利なと思うだろうか?この電話は有料電話(0.4元/)であり、子供が何気なく使えば電話料金に課金されていく。巧妙な罠が教材に仕組まれている。こんなところにも拝金主義が顔を出す

 

16890168 入解题码 400091#详细讲(1680168に電話して、問題を解くには400091と入力、#を押せば詳しい説明を聞くことが出来る)

 

ここに電話をすると、中年男性の声で「家庭教育ホットラインにようこそ、ホットラインの情報は1分当たり0.4元のコストがかかります・・・」とはじまるようだ。

 

この問題集は江蘇教育出版社によるもので、全国50強の第三位の教科書会社だと言う。南京市のほぼ半数の小学生がこの有料電話サービスを利用しているとの記事もある。

 

賄賂なしでは決してできない仕組みである。他の国のことであるので、どうぞご自由にとなるのだが、自分の頭で考えず、有料電話サービスを頼るようになれば、間違いなく学力は低下する。わが国でも携帯メールばかりしていれば、国語力は低下するだろう。

 

唸声版三年級数学問題

<中国には2億5千万人の小中学生がいます。この内50%の小中学生が有料電話サービスを利用しています。この有料電話サービスは1分間に0.4元かかります。一人に付き1ヶ月に30分間利用すると一体いくらのお金がこのサービスに使われるでしょうか?>

 

計算するとびっくりするほどの金額になる。貪官の笑い声が聞こえてくるようだ。

 

尚、中国の教科書は一つかと思ったらそうでもない。当然ながら、中共の検閲を受けるので中身は大して変わらないだろうが、この写真にあるように、蘇教版をはじめとして、人教版・北師大版・文S版・教科版・冀教版・教版・西師大版などがある。

 

 

写真はセルリアンブルーに染まった鵬城河、鼻をつく刺激臭がある/看中国より

http://www.secretchina.com/news/282384.html

 

2月19日、深圳市龍崗区大鵬街道の創示清潔用品公司から有毒廃液が流れ出し、この地区始まって以来の深刻な河川の汚染を引き起こした。鵬城河は青く染まり、数万の川魚が死んだ。大鵬浄水場も近くにあり、現地住民は飲用水の心配をしている。

 

写真は鵬城河で死んだ魚/看中国より

 

30年前は泳げるほどのきれいな川だったが、深圳に工場が出来始めると汚染が進んでいった。現在、汚水処理場を建設中だが、汚水処理施設の稼動していないことが、今回のような深刻な汚染を引き起こしたと同地区水務管理センターの廖潤恩主任は話している。鵬城は深圳の別称でもある。

 

 

 

写真は化学工場の排水溝、周りの地面は河と同じ色に染まっている。ここから鵬城河に流れ出した/看中国より

 

問題の工場は鵬城河と同じ鼻を突く刺激臭がある。工場廃水と廃棄物が上記写真の排水溝へ流れ、鵬城河に流れ出した。今回の汚染と飲用水の水源(ダムから直接引いている)とは違うので問題はないと浄水場では話している。

 

残念ながら、記事の中で毒物の特定はされていない。管理などなきに等しい工場がある限り同じ事故は再発するであろう。この企業のISOがどうなっているのか、これも書かれていないが、輸出企業であるためには、ISOの取得が必須である。たぶんISO9000やISO14000は取得しているのだろう。なんともお寒いISOである。

 

以下は唸声による想定会話

*工場と住民の対話

住民「俺達の河を汚した責任をどう取るんだ?」

工場長「どう取ると言っても・・・」

住民「あんた達がココへ引っ越してきてから、この様だ」

工場長「この上流にいた時から、何も変わっていないのですが・・・」

 

*市長と住民の対話

市長「汚染は中和されましたのでご安心ください」

住民「それじゃ、この水飲んでみて、今、河から汲んできたばかりだ」

市長「・・・」

 

*市長の夕食

市長「~でありますから、魚が死んだ理由はPHの問題であり毒性はありません」

住民「それじゃ食べても大丈夫なのか?」

市長「特に問題ありませんよ」

住民「よく分かった。これから市長の歓迎会をするので、どうぞこちらへ、鵬城河に浮かんだ魚の蒸し物、鵬城河に浮かんだ魚のスープ、鵬城河に浮かんだ魚の水煮、鵬城河に浮かんだ魚のチリソース、鵬城河に浮かんだ魚の甘酢あんかけ・・・」

 

 

写真上は原因となった城市新化工有限公司の工場/中国ネットより、下はCCTV動画ニュースより

http://bbs.yzwb.net/read.php?tid=197187

http://v.cctv.com/html/media/wanjianxinwen/2009/02/wanjianxinwen_300_20090221_9.shtml

 

2月20日午前六時、江蘇省塩城市の市民は水道水に農薬の臭いがするのに気づく。その後、時間が経るごとに臭いがきつくなる。市民の通報により水道会社が調べてみるとフェノール類が混入していることが判明した。

 

原水の取水口で計測した結果、午前8時の時点で揮発性フェノールが0.2mg/l含まれていて、基準値である0.002mg/lの100倍となっていた。同日の午後7時でも0.08mg/lで40倍の数値であり、飲料には適さない。

 

同日、水道水は飲めず、給水車に頼っていたが、現在までに中毒となった市民はいないと言う。臭いがきついので飲める状態でもないのだが。

 

原因は原水取水口の11km上流にある城市新化工有限公司の化学工場の汚水が川に流れこんでいたことが分かった。同社はかつて塩城市の模範企業トップ10に選ばれたこともある。こうした事故が起きると、どのような基準で選ばれているのか些か疑問は残る。

 

この汚染水道水騒ぎで塩城市の数十万人に影響が及んだが、2月21日午前11時に回復宣言が出た。尚、城市新化工有限公司の胡文標社長と生産工場長の丁月生主任は当局に拘留されている。同地区の水道水の汚染はこれが初めてではない。

 

城市新化工有限公司のHP

http://www.bxchem168.cn/

 

 

写真上は車内の火災で白骨化した頭蓋骨、下は前後のトラックに挟まれる車体/看中国より

http://www.secretchina.com/news/282081.html

上記2枚を含む20枚の事故写真がアップされている。

 

事故は2月11日午前9時25分より10時20分、北京-上海高速道路(京滬高速)の山東省蒼山県で起きた。この時、現地では濃い霧が発生し、21件47台もの交通事故となった。この事故で5名が死亡(内2名が焼死)、6名が重傷を負っている。

 

新華社ではサラリと書いてあるだけ↓

http://news.xinhuanet.com/newscenter/2009-02/12/content_10804270.htm

 

こうした事故写真を見るとエアバックは役に立つのかとも思う。なければ、もっと死傷者が増えていたか?いずれにしても中国での自動車事故は多い。但し、数値の上では年々減っている。

 

               事故件数   死亡   受傷者

2008年     265565   73990  304919

2007年     327209   81649  380442

http://club.carschina.com/thread-156175-1-1.html

 

ちなみに日本の交通事故死亡者数は2008年で5155名、2007年で5744名、2008年の事故件数は766147名、受傷者は945504名とカウントの仕方が違うのかと思うくらいだ。

 

死亡率(死亡/事故件数)は中国27.86%、日本は0.67%と大きく桁が違う。

 

この違いは事故の規模なのか?自動車の問題なのか?救急体制の違いか?運転する人の問題か?(日本の数値は警察庁交通局による)

http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/Month.pdf

 

いずれにしても、交通事故で白骨化した遺体などはじめて見た。

 

写真は「女子騎上毛像」と題された写真/看中国2009/2/19より

http://www.secretchina.com/news/282105.html

 

湖南省長沙市のパクリ遊園地「世界之窓」での写真、当然ながら、政府系新聞では非難轟々、引用した反政府新聞では金づちを持って上がるべきだ等、政府系新聞とはまったく違う反応。人肉探索でこの女性を調べ上げろとの声もある。なんとも面白いが恐ろしい。

 

右側の写真では三人の笑いが印象的、しかし、この女性はこの像が誰だか知っているのだろうか?

 

かなり怒っている記事↓

http://www.tianya.cn/publicforum/content/free/1/1507159.shtml

 

人肉探索↓

http://www.google.cn/intl/zh-CN/renrou/index.html

 

史上最大の毛沢東像建造中↓

http://izasmile.iza.ne.jp/blog/entry/838029/

 

 

写真はまだ幼さの残る中学生の童さん(13)と生んだ男の子/看中国より、右は犯行場所となったネットカフェ/博訊網より

http://www.secretchina.com/news/281754.html

http://www.peacehall.com/news/gb/misc/2009/02/200902180447.shtml

 

21日、江西玉山県臨湖中学1年生の童さんが男の子を生んだ。この赤ん坊の父親は、童さんの家の道一つ隔てた隣に住む童腮幹(69)

 

童腮幹は昨年、童さんを言葉巧みにネットカフェの小部屋に誘い込み、口を押さえて、声を出したら殺すと脅して、童さんを何度も強姦した。童腮幹は童さんを犯してから、両親にこのことを話したら、殺すとさらに脅している。

 

童さんの体はまだ幼く、生殖系の発達もしていない為、帝王切開での出産となった。その費用六千元≒81200円、童さんの家庭には大きな金額である。犯人は既に逮捕されており、出産費用は一銭も払っていない。

 

童さんは宿題をやり本を読んで、産後1ヶ月したら復学するとのこと。

 

中国での強姦罪は、3年以上10年以下の懲役刑となるが、14歳未満の幼女への強姦はさらに罪が重くなる。10年以上、もしくは無期または死刑もありうる。69歳の童腮幹は刑務所を出ることなく死ぬのだろう。だふん、この男は過去にも同じようなことをした筈である。徹底的に調べて刑務所から出すべきではない。

 

気が滅入るような酷い話である。救いは健気な中学生がちゃんと子供を生んだこと。赤ちゃんを殺してしまうようなバカ女でなかったことかな。

 

わが国では、2部屋隣に住んでいる男が女性を強姦し、切り刻んで殺してしまった。無期懲役の判決である。中国であれば、間違いなく死刑であろう。今回の中学生強姦事件はひょっとしたら、無期懲役となるやもしれない。殺されてしまった女性の人権、子を産んだ中学生の人権はどうなるのか?犯人の人権ばかりを考えることが人権国家なのか?同じ無期懲役に考えさせられる。

 

 

 

写真は中国版スプライトのペットボトル、このスプライトに洗剤が入っていた/中国ネットより

 

2月15日、重慶の楊家坪直港大道にある某ホテルで結婚披露宴が行われたが、その際に20名の客がペットボトルに入った洗剤を飲み、三人の具合がかなり悪く病院へ送られた。また、1名の児童は病院で胃洗浄の処置をされた。

 

ホテル側はアルコールや飲み物は客が持参するのでホテルとしては関係ないとしている。17本のスプライトがあったが、そのうちの2本が洗剤だった。

 

4名の医療費はホテル側が負担したが、責任の所在について客と揉めている。ホテル側がペットボトルに入れた洗剤を棚に入れて管理していたのに、客が勝手に持ち出したと話している。

 

話を総合すると、スプライトは客が持参したもので足りなくなったので、勝手にホテルの棚にあった(洗剤入りの)スプライトを持ち出して飲んだと言うことになる。

 

記事のなかで弁護士は、ペットボトルに飲用でないものが入っている場合、明示されていないことがホテル側の管理面の落ち度となり、賠償の責任があると話している。

 

持ち込みOKは便利だが、食中毒が起きた際には厄介なことになる。ニセ酒などもあるので、食べ物と飲み物を明確に分けないと責任の所在が不明確になる。

 

中国では、ペットボトルに入った洗剤は格安で売っているようだ。たぶん、違法工場(普通の家)で作られた違法洗剤であり、某ホテルでは正規品を買わずに、違法品を買って差額をマネージャーがポケットに入れていたのだろう。

 

泡を食ったのは客だけじゃなかったか???

 

参考ニュース

腾讯2/17-料瓶中装洗涤剂 婚宴上20客人误饮()

http://cq.qq.com/a/20090217/000018.htm

 

 

唸声


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