■唸声中国/深センの河が青く染まり、数万の魚が死ぬ

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写真はセルリアンブルーに染まった鵬城河、鼻をつく刺激臭がある/看中国より

http://www.secretchina.com/news/282384.html

 

2月19日、深圳市龍崗区大鵬街道の創示清潔用品公司から有毒廃液が流れ出し、この地区始まって以来の深刻な河川の汚染を引き起こした。鵬城河は青く染まり、数万の川魚が死んだ。大鵬浄水場も近くにあり、現地住民は飲用水の心配をしている。

 

写真は鵬城河で死んだ魚/看中国より

 

30年前は泳げるほどのきれいな川だったが、深圳に工場が出来始めると汚染が進んでいった。現在、汚水処理場を建設中だが、汚水処理施設の稼動していないことが、今回のような深刻な汚染を引き起こしたと同地区水務管理センターの廖潤恩主任は話している。鵬城は深圳の別称でもある。

 

 

 

写真は化学工場の排水溝、周りの地面は河と同じ色に染まっている。ここから鵬城河に流れ出した/看中国より

 

問題の工場は鵬城河と同じ鼻を突く刺激臭がある。工場廃水と廃棄物が上記写真の排水溝へ流れ、鵬城河に流れ出した。今回の汚染と飲用水の水源(ダムから直接引いている)とは違うので問題はないと浄水場では話している。

 

残念ながら、記事の中で毒物の特定はされていない。管理などなきに等しい工場がある限り同じ事故は再発するであろう。この企業のISOがどうなっているのか、これも書かれていないが、輸出企業であるためには、ISOの取得が必須である。たぶんISO9000やISO14000は取得しているのだろう。なんともお寒いISOである。

 

以下は唸声による想定会話

*工場と住民の対話

住民「俺達の河を汚した責任をどう取るんだ?」

工場長「どう取ると言っても・・・」

住民「あんた達がココへ引っ越してきてから、この様だ」

工場長「この上流にいた時から、何も変わっていないのですが・・・」

 

*市長と住民の対話

市長「汚染は中和されましたのでご安心ください」

住民「それじゃ、この水飲んでみて、今、河から汲んできたばかりだ」

市長「・・・」

 

*市長の夕食

市長「~でありますから、魚が死んだ理由はPHの問題であり毒性はありません」

住民「それじゃ食べても大丈夫なのか?」

市長「特に問題ありませんよ」

住民「よく分かった。これから市長の歓迎会をするので、どうぞこちらへ、鵬城河に浮かんだ魚の蒸し物、鵬城河に浮かんだ魚のスープ、鵬城河に浮かんだ魚の水煮、鵬城河に浮かんだ魚のチリソース、鵬城河に浮かんだ魚の甘酢あんかけ・・・」

 

 

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唸声


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このブログ記事について

このページは、唸声が2009年2月24日 03:41に書いたブログ記事です。

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