2008年5月アーカイブ


写真は2003/11/12、人民大会堂で胡揚(中央)率いるオーストラリア議会の12人の国会議員と胡錦濤主席との約1時間の会見を行った時のもの、一番右の男性は中国人民対外友好協会・陳昊蘇会長、写真には写っていないが、当時外交副部長(現駐米中国大使)周文重氏も同席している/看中国より

写真は2008/3/12、オーストラリア警察が250kgのコカインを押収した時のもの。犯人として上記写真の胡揚(50Frank Hu)と王丹寧(28Dan Ning Wang)・馬月(25Yue Ma)の二人の女性が逮捕された。オーストラリアでは史上4番目の大量麻薬事件である/看中国より

 

胡揚は1981年北京師範大学の物理学部を卒業し、澳中国際交流センター総裁・澳中国際交流協会会長をしている。オーストラリアの華僑としては有名人であり、ハワード前首相にも接見している。駐オーストラリア総領事はオーストラリア・中国国交樹立30周年の貢献賞を胡揚に与えており、中共政府は胡揚の活動を賞賛している。また、胡揚は今年の2月の中国の雪害では200万元≒3060万円もの義捐金を出している。

 

2008/3/4、シドニーに到着した鉄観音のラベルの箱にコカインが隠してあった。胡揚は有罪になれば、最高で終身刑と82万5000豪ドル≒8250万円の罰金が科される。ちなみにオーストラリアに死刑はない。勿論、中国は麻薬犯罪に関しては死刑が適用される。

 

国家の主要産業として覚醒剤や偽タバコ・偽札を製造する国もあるが、まさか中国までもが、そんなバカなことはしないだろう。しかし、胡揚は単なる華僑ではなく、中央政府にも大きく関わっていたと思われるので、この麻薬事件ももっと根が深いのではなかろうか?

 

まるで香港映画のような話で、胡揚は善人と悪人の二つの顔を持っていた。ひょっとしたら、悪とは思っていなかったかもしれない。金を稼ぐことが善、なによりも金だ。しかし、今回の四川大震災で金よりも命の優先度が増えてきたが?

 

さて、胡揚は終身刑となるのか???

 

看中国5/29-政治震:胡涛的座上澳洲特大毒组图http://www.secretchina.com/news/247149.html

 

 


写真は3歳でポリオに罹り、以来60年弱「鉄の肺」と呼ばれる人工呼吸器内で生き続けたテネシー州のダイアン・オデルさん(61)/ロサンゼルスタイムズ動画より

 

5/28、鉄の肺の中で生きるダイアンさんは落雷による停電で機械が停止し、亡くなった。

 

ダイアンさんは全身麻痺で目で意思を伝えることや声で起動するコンピュータを使うなどして勉強し、ジャクソン・セントラル・メリー高校の修業証書を得て、フリード・ハーデマン大学の課程を履修していたほか、童話も書いていた。

 

鉄の肺の年間維持費8万ドル、重さ2トン、「鉄の肺はそれほど不快なものではない、ただ鼻が痒い時に掻けないのと同じようなもの」とはあまりにも悲しいジョーク。

 

写真と動画は以下で

Los Angeles Times 5/29-Woman in iron lung dies during power outage

http://www.latimes.com/news/printedition/asection/la-na-ironlung29-2008may29,0,4714211.story

 

◇鉄の肺メモリアルコーナー、こちらは鉄の肺の歴史

http://www.anesth.hama-med.ac.jp/AneDepartment/m-memorial-tetsunohai.asp

 

ポリオに関して、日本では、1980年に自然感染によるポリオは根絶しているが、2007年度の世界のポリオ感染者数は1313人、ナイジェリア・インド・パキスタン・アフガニスタンにはポリオウィルスが常在している。

 

中国で猛威を振るっていた「手足口病」だが、5/9の感染者25000人以来、カウントアップされていない。シンガポールで13400人、モンゴルで1800人と周辺国にも感染しているようだが、四川大地震で見過ごされているのか?それとも膨大な数に膨れ上がっている為に報道しないのか???日本も大丈夫か・・・。

 


写真は輪になって聖火リレーを守る武漢武警の訓練風景/長江日報より

 

5/31、武漢市で行われる聖火リレーの訓練風景であるが、この武警が青白ジャージになるのか?それともこのまま隊員服で聖火防衛隊となるのか不明、しかし、自国内で行われる聖火リレーが一番厳重な警備になるのは何故なのだろうか?

 

心配すべき不測の脅威が存在するのだろうか?

 

それにしても手なんか繋いでいたら、イザと言うときに対処できないのでは???

 

長江日報5/28-奥运火炬在汉传递 部分道路分段限制通行

http://cjmp.cnhan.com/cjrb/html/2008-05/28/content_351875.htm

 


写真は倒壊した建物の梁、コンクリートの中身は砕けたレンガや木の塊が入っている/看中国より

 

素人目にも鉄筋は細いし、ごっつい石ころも目立つ。その石ころにセメントがこびりついてもいない。つまりセメント自体の質もかなり悪いものである。これでは耐震強度も何もあったものではない。

 

水を加え過ぎたセメントで作られるコンクリートをシャブコンと言うが、セメントの質が悪い上に水増しで強度も出ない。見た目では分からないが・・・。

 

しかし、このインチキコンクリートはこの四川だけではなく、中国全土で使われている。きっと上海の高層ビルにも・・・。考えただけでも恐ろしい。

 

この写真が理解に苦しむのだが、コンクリートパネルの上にパネルより厚くコンクリートを塗りこんでいる/看中国より

 

コンクリートパネルの質が悪く、また、割れ目などを隠すために、上からコンクリートを塗りこんだものだろうと記事に書かれている。

 

「おからの厚化粧」とでも言ったところか?

 

お金になるなら、手でもタマでも抜く中国、この災禍をどうか今後に活かしてもらいたい。

 

◇看中国5/27-竹倒塌小学:混凝土里http://www.secretchina.com/news/246768.html

 

 


写真は5/26中国青年報の青年調査のページ、注目の記事だが、左端の黄色い丸印のところ

大学调查显

97.9%公众非常意政府救灾工作

九成公众相信奥运会不会受影响

清華大の調査によれば、97.9%の大衆は政府の災害援助に対して、非常に満足しており、九割の大衆はオリンピックへの影響はないと信じていますとの標題

 

地震生后,日本政府抗震提供了大量援助,并派遣专业搜救队员赶赴灾区助人搜救工作。调查显示,94.8%的公众日本的人道主援助表示感激,80.59%的公众表示日本的印象明翻訳は下記のRecordChinaの赤字の部分を参照してもらいたい。

 

36行の記事で日本に触れているのは上記の3行のみ、あまりこれで喜ぶのはどうかと思うが、今までの反日的な流れからすれば、相応の変化であることには違いない。但し、これは日本の福田首相に対するリップサービスであり、本当に言いたかったのは、上記標題である。

 

中共政府の災害援助に対して、97.9%の中国人が非常に満足であると答え、2.1%の中国人が満足だとしている。つまり、100%の中国人が満足しているとの俄かに信じられないアンケート調査なのである。

 

清華大の調査によるものだが、3500人を対象にしており、有効回答者数は3340人。数十万人の死傷者数から言えば、決して100%はありえない。また、感染症や核汚染、ダム・地震湖の決壊を考えると不満がない筈がない。

 

さすがにオリンピックへの影響度は100%とはしていないが、「オリンピックへの影響はない」これが一番言いたかったところなのである。北京派はオリンピックを成功させるためにはなりふり構わなくなっている。

 

RecordChina5/26-<四川大地震>948%が「日本の人道支援に感謝」―中国】

2008526日、清華大学メディア調査実験室がインターネット上で実施した四川大地震に関する緊急アンケートによると、日本の人道支援に「非常に感謝する」と答えた者は948%に達したことがわかった。中国青年報が伝えた。

 

震災から6日目の18日、同実験室はネット上で地震アンケートを開始。有効回答数は3340人。対象地域は中国本土の26省・市・区及び香港・マカオ・台湾。

 

地震発生後、日本政府がただちに大量の救援物資を提供し、国際緊急援助隊を派遣したことについて、948%が「日本の人道支援に非常に感謝する」と答え、806%が「中国人の日本に対する印象が明らかに好転した」と答えた。

 

また、北京五輪への影響は、906%が「影響ない」と答え、82%が「聖火リレーのルート変更など、被災地を考慮した調整を望む」と答えた。(翻訳・編集/NN

http://www.recordchina.co.jp/group/g19563.html

 

◇中国青年報形版5/26-青年調査

http://zqb.cyol.com/content/2008-05/26/content_2196746.htm


◇中国青年報5/26
97.9%公众非常意政府救灾工作

http://zqb.cyol.com/content/2008-05/26/content_2196756.htm

 

 


写真は南方都市報(5/22A51版)に一面掲載された「感謝広告」、黒を背景に白抜きの256文字の詩で感謝を表現している/南方都市報より

 

通常ならば10万元≒149万円の広告料を格安で引き受けたというから、新聞社も天晴れである。おまけにこの広告料は寄付したと言う。いい話だ。

 

義捐金も大切だが、この広告を出した唐氏は感謝を選んだ。義捐金が四川で正しく使われるかを疑った訳ではないだろう。しかし、確実に自分の気持ちを全ての中国人に伝えることができた。

 

同じ新聞広告でも慰安婦問題では日本を非難する意見広告を出した。金を出した華僑も載せたNYTimesもおかしい。止む無く日本側もワシントンポストに反論の意見広告を出している。

 

非難は割増料金で感謝は割引料金ではないだろうが、南方都市報は評価を上げた。後は政府と関係なく真実を報道してもらいたい。それは無理か・・・。

 

ちなみに日本のA新聞社の15段(379mm*510mm)モノクロ広告(全国版、通常期)は42,045,000円、30段2連版(新聞紙を広げた大きさ)の同条件では75,040,000円にもなる。こんな高かったら、おいそれと感謝もできないなぁ。

 

A新聞社の広告料金シミュレーター↓

http://adv.asahi.com/rate-sim/index.html

 

RecordChina5/25-「支援ありがとう」四川省住民が感謝の新聞広告―広東省深セン市】

2008523日、南方都市報にある一面広告が登場した。広告には「お互い全く面識がないとはいえ、どうか深センに住む四川人の感謝の気持ちをお受け取りください。あなた方の被災地への支援に心から感謝の意を表すものです」とのメッセージが書かれている。

 

同広告は広東省深セン市住む四川籍の市民3人が共同で出稿した。広告主の一人である唐(タン)さんは多くの人が被災地を援助している姿を見て何とか感謝の気持ちを伝えたいと考えたという。当初は自分の車に「被災地市民はあなたに感謝します」とのステッカーを貼っていたが、これではごく少数の人にしか伝えられないと新聞広告をすることに決めたという。

 

中国でも知名度が高い「南方都市報」の広告費用は一面広告ならば10万元(約150万円)を超える巨額のもの。しかし、唐さんらが思いもよらなかったことに費用は極めて小額で済んだという。同紙は、広告費は同社創設以来の低価格を掲示、その費用も被災地に寄付したという。(翻訳・編集/KT

http://www.recordchina.co.jp/group/g19519.html

 

◇南方都市報/5/22A51版広告↓

http://www.nanfangdaily.com.cn/southnews/pdf/ds/20080522/A51.pdf

感謝の文字の下の部分が欠けている。感謝に欠けているとは言わないが、何か中途半端だなぁ・・・。

 


写真左は逮捕されたセクシー・フレグランス・プリンスことFranco Guo24歳)、右は電車の床に座っている男を揶揄しているブログより

http://www.slide.com/r/S-Y5XU2d4z8n8z-JXBrd6P03Ghp52xpq

http://fragranceprince.isthebest.net/2008/03/weirdo-in-1st-world-country.html

 

シンガポールの報道自由度ランキングは153/195ヶ国と以外に低い。逮捕された中国系男性のブログも2ちゃんに書き込まれる差別発言と比べれば、それほどでもない。

 

我が国でも「人権擁護法案」が可決されるとブロガーから逮捕者が出る。

 

シンガポールは中華系住民が76.7%とマレー系住民14%を大幅に上回っている。宗教では仏教51%、キリスト教14.6%、イスラム教14.9%となっており、イスラム系マレー住民の不満が溜まっているであろう。彼らが先住民であり、中華系住民は移住者である。

 

「国家は国語」と言われるが、マレー語は儀礼的なもので、シンガポールは英語を選択した。これも民族問題解決のための苦肉の策か?差別的発言と言われた男性のブログに『Aiya....stupid・・・』とある。アイヤー、まさか逮捕されるとは???

 

IZA5/23-ブログで民族差別の男逮捕 シンガポール】

 シンガポール警察は22日までに、ブログに民族差別的な言葉を記載した疑いで中国系の24歳の男を逮捕し、ブログ作製に使ったとみられるコンピューター1台を押収した。同警察が発表した。

 

 関連サイトなどによると、男は、電車の床に男性が座っているのを見たとして「マレー人に違いない。ばかなマレー人。これを読んで、自己弁護したいなら、おれに太刀打ちできる教養と早口を身に付けてからにしろ」などと書いた。

 

 シンガポールでは1960年代に多数派の中国系住民(仏教徒など)と少数派のマレー人(イスラム教徒)の衝突で多くの死傷者が出た。再発防止のため、宗教的、人種的感情を害する言動をした者に最長で3年の禁固刑や罰金を科すことなどを刑法で規定している。(共同)

 

■唸声世界/2008年世界報道自由度ランキング

http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/561315/


写真は2008/4/29付の成都晩報8面の一面広告、「-成都西・内光華-8級強震、前震:平米千元に価格ダウン、主震:以前の購入価格との差額を全面返還、平均平米価格5582.37元」

 

成都晩報2008/4/29-第08版広告

http://www.cdwb.com.cn/html/2008-04/29/node_289.htm

広告の右下のPDFマークをクリックすると拡大

 

この広告のコピーライターは震度8の大地震が成都を襲うとは思っても見なかったに違いない。しかし、この広告から2週間後に本当の震度8の大地震がやってきた。偶然?それとも災難を呼び込んだのか?

 

知り合いの中国人にこの宣伝を見せたところ、「これは地震ではありません。震度8クラスのびっくりするような価格のことを言っているのです」と地震との関わりをあっさり否定した。

 

この特別価格は4/29~5/3までの黄金周価格、さて、地震でこのマンションがどうなったのかは書かれていないが、いずれにしてもケチのついたマンションだけに売るに売れないと言ったところか?

 

ユーザーの感謝状ならぬ、感謝幕まであったが↓

http://img.bbs.fans.com.cn/month_0805/20080520_221b0ff33bdded6a5c51U0Owg0HjiAg1.jpg

 
もし、このコピーライターが作り出した地震であったなら・・・、SF的妄想・・・。


写真はヤラセ救出と疑われているシーン、左の女性はなんとなく笑っているようだし、右の老人はカメラに手を振っている/大紀元より、動画を是非ご覧いただきたい。

 

聖火リレー走者によるヤラセ募金の映像はあまりに間抜けで拍子抜けしたが、校長先生演出の学校ぐるみのヤラセ募金映像もあまりにも酷い。これを撮影していた学生が思わず「嘘クセー」と声を漏らしている。

 

募金箱に集められたお金を先生が取り出して、生徒達に配布、それを生徒達は一糸乱れずに整然と募金箱へ入れていくのだ。尚、これを投稿した学生は退学処分となった。

 

次のシーンは四川大震災で助け出される二人の様子であるが、これがヤラセであると言うのだ。服があまりにもきれいで笑いが出ている女性とカメラに手を振り、手も体もホコリがついていない老人がおかしいとするものだ。

 

確かに他の被災者の救出シーンとはかけ離れている。緊迫感もない。こうしたヤラセ映像を誰が指示をしたのか?他の犠牲者に対する冒涜でもある。なんとも後味の悪いシーンだ。CCTVの単独判断では救援隊を含めたヤラセはできない。やはり党の指示があったとしか思えない。

 

今回の大震災では大勢の人々が亡くなり傷ついている。これをも政治利用するのが、国益なのだろうか?「線路の上の赤ん坊の写真」を思い出す。なんでもありの国と不器用な我が国とのギャップは大きい。

 

動画は以下の記事の最後に

大紀元5/20-利用地震作秀造假灾通通

http://news.epochtimes.com/gb/8/5/20/n2124299.htm

 
やらせ救出写真AP社↓
http://cryptome.cn/cn-quake2/pict38.jpg
全く服が汚れていない(左の女性)
http://cryptome.cn/cn-quake2/pict39.jpg
こちらも同じ(右の老人)



写真は人民解放軍兵士の運び出す遺体に手を合わせている日本救助隊員(黄色い丸印)とその拡大図、念仏を唱えているに違いない/看中国より

 

5/18AP社の撮影した写真に「写真右端の一人の日本救援隊員が死者の為に両手を合掌して祈る」との説明書きがあったと下記の記事に書かれている。

 

看中国5/20-又抬出一死日本队员在干嘛?=また1人の死者が担がれて出てきます。壁の後でこの日本隊員は何をしていますか?

http://www.secretchina.com/news/245741.html

 

日本人は死者に対して冒涜は行わない。それは戦前も戦後も変わらない。中国人だけではなく、世界中の人々に知ってもらいたい。

 

人間の死に接すれば、日本人はごく自然に手を合わせる民族なのである。残酷な日本人像は米国や支那・朝鮮が作り出したプロパガンダに過ぎない。

 

これがAP社の別角度の写真(本物はカラー、下記のサイトでご覧あれ)

A member of a Japanese Disaster Relief Team gestures, at rear, as Chinese soldiers carry away the body of an earthquake victim the Japanese team recovered from the Beichuan Middle School, in Beichuan, in China's southwest Sichuan province Sunday May 18, 2008. (AP Photo/Greg Baker)

http://cryptome.org/cn-quake6/cn-quake6.htm

「両手を合わせて合掌する」とは書かれていないが、「身振りで示す」とある。ただ、誰が見ても、日本人隊員が死者の為に祈っていることは一目瞭然の写真である。

 

 

唸声


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