
写真左は新京報に載せられた天安門事件当時のもの、二人の北京市民が戒厳令部隊の銃弾により負傷、三輪自転車の荷台に乗せられている。この写真が中共中央宣伝部の逆鱗に触れ、新京報は全面回収となった。右の写真はこの写真を撮った劉香成氏、劉氏へのインタビューも削除されている/看中国より
【RecordChina7/26-地元紙を緊急回収、天安門事件の流血写真が原因か―北京市】
2008年7月25日、香港紙「明報」は前日の24日付の北京紙「新京報」が市当局によって緊急回収され、「新京報電子版」の該当記事は削除されたと伝えた。このニュースは英BBCや仏RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)によって海外に報じられた。
回収された「新京報」には「改革開放30年検証」シリーズ第16回として「中国メディアの変化」をテーマに、元AP通信の北京駐在員であった劉香成(リウ・シアンチョン)氏に対して行ったインタビューの中身を紹介。そこに掲載された1枚の写真が当局の逆鱗に触れたもよう。問題の写真は、19年前の天安門事件で当局の発砲により負傷した市民2人が三輪車の荷台に乗せられて病院へ運ばれている様子を劉氏本人が撮影したもの。
天安門事件(中国では「六・四」と呼ばれる)は当初「20年の安定のためなら犠牲者が出てもかまわない」との姿勢を崩さなかった中国政府だが、時間の推移とともに「一般市民に流血はなかった」というイメージを打ち出すようになった。今回の「新京報」の写真は当時の北京市民の「流血」をとらえていたため、北京五輪開催直前で神経を尖らせている当局を刺激したと英BBCは指摘。中共中央宣伝部と国家新聞出版総署は今回の「新京報」の流血写真掲載を「重大な政治事件」として調査を進めており、今後関係者が大量に処分されるものと見ている。(翻訳・編集/本郷)
真実の報道をしても重大な政治事件とされてしまうのが中国、今はオリンピック開幕に総力を傾けている。少しでもマイナスとなるものは力ずくで除外しているだけに、この写真が気になったのであろう。
テロ声明もあり、市民のこうした姿はマイナスイメージを与える。しかし、これが真実。南京では多数のインチキ写真で日本を非難しているが、真実の報道には蓋をするらしい。
「新京報」は過去にも編集長が更迭されたり、汚職で拘束されている。つまり、当局からは目をつけられている新聞、それだけ自由度も高いと言うことか?「新京報」は2003/11、保守系「光明日報」と比較的自由度の高い「南方日報」の共同出資により作られた。
看中国7/24-北京全城紧急追缴《新京报》(图)http://www.secretchina.com/news/255727.html
BBC7/25-《新京报》登六四照片后据报被调查
http://news.bbc.co.uk/chinese/simp/hi/newsid_7520000/newsid_7524900/7524975.stm
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