写真左は深セン側のパイプの中の密輸品を巻き上げるロープ、右はコンテナの床下へ繋がるパイプのイラスト/大紀元より
7/4午前8時、香港警察と香港税関ならびに深セン税関逮捕局は共同して、香港から深センへ密輸をしている一味を双方で12名拘束した。
香港側のトタン屋根の廃屋から深センの廃棄コンテナの床下まで600メートルを直径12センチの塩ビ管でつなぎ、管の中をロープで巻き上げることにより、密輸品を移動していた。
820万香港ドル≒1億12百万円の電子部品(メモリー・CPU・携帯電話用マザーボード・使用済み携帯電話・未使用携帯電話など)を密輸していた深セン側4名・香港側8名の密輸犯が捕まっている。
廃棄コンテナは住居用に改造されており、マットレスの下に入り口が隠されていた。受け取った密輸品は食べ物を出前する人間に渡されて運ばれた。
大紀元7/6-深 港交界600米地下管道走私案曝光
http://news.epochtimes.com/gb/8/7/6/n2181240.htm
全体の雰囲気は下記の香港文匯報を見て欲しい↓
香港文匯報7/6-搗600米秘道 粵港拘12走私漢
http://pdf.wenweipo.com/2008/07/06/a03-14-0706.pdf
何気なく置かれた廃棄コンテナへ秘密のパイプが繋がっていたのだ。密告があり、内偵しない限り摘発は無理だろう。
中国本土に出回る非正規品の大半は深センからとされている。その深センもこうした香港からの密輸による。手で持ち込むものも多い。過去にも下水道を使っての密輸が二度摘発されている。
一国二制度故の密輸、共産主義もなかなか複雑だ。
走私分子「パイプが詰まったんだけど」
修理屋「お住まいはどちらですか?」
走私分子「ココは深センの羅湖区だけど」
修理屋「お客さん、ウチは香港だけなんですけど?」
走私分子「そう、詰まったのはたぶん香港なんだ」
走私=密輸