2008年7月アーカイブ


写真左は深セン側のパイプの中の密輸品を巻き上げるロープ、右はコンテナの床下へ繋がるパイプのイラスト/大紀元より

 

74午前8時、香港警察と香港税関ならびに深セン税関逮捕局は共同して、香港から深センへ密輸をしている一味を双方で12名拘束した。

 

香港側のトタン屋根の廃屋から深センの廃棄コンテナの床下まで600メートルを直径12センチの塩ビ管でつなぎ、管の中をロープで巻き上げることにより、密輸品を移動していた。

 

820万香港ドル≒1億12百万円の電子部品(メモリー・CPU・携帯電話用マザーボード・使用済み携帯電話・未使用携帯電話など)を密輸していた深セン側4名・香港側8名の密輸犯が捕まっている。

 

廃棄コンテナは住居用に改造されており、マットレスの下に入り口が隠されていた。受け取った密輸品は食べ物を出前する人間に渡されて運ばれた。

 

大紀元7/6-深 港交界600米地下管道走私案曝光

http://news.epochtimes.com/gb/8/7/6/n2181240.htm

 

全体の雰囲気は下記の香港文匯報を見て欲しい↓

香港文匯報7/6-600米秘道 港拘12走私漢

http://pdf.wenweipo.com/2008/07/06/a03-14-0706.pdf

何気なく置かれた廃棄コンテナへ秘密のパイプが繋がっていたのだ。密告があり、内偵しない限り摘発は無理だろう。

 

中国本土に出回る非正規品の大半は深センからとされている。その深センもこうした香港からの密輸による。手で持ち込むものも多い。過去にも下水道を使っての密輸が二度摘発されている。

 

一国二制度故の密輸、共産主義もなかなか複雑だ。

 

走私分子「パイプが詰まったんだけど」

修理屋「お住まいはどちらですか?」

走私分子「ココは深センの羅湖区だけど」

修理屋「お客さん、ウチは香港だけなんですけど?」

走私分子「そう、詰まったのはたぶん香港なんだ」

 

走私=密輸


表は平成20年度6月度の輸入食品等の食品衛生法違反事例の抜粋/厚労省サイトより

 

γ-BHC(リンダン)と呼ばれる殺虫効果を持つ農薬は広く日本でも使われていた。但し、同種のβ-BHCは残留性が高く、脂肪、肝臓、腎臓などに蓄積する危険があり、母乳に含まれる可能性がある為にBHC全てが1971年に失効している。

 

中国でもBHCはその分子式 C6H6Cl6から「六六六」や音訳から「林丹」と呼ばれるが、農薬使用は禁止されている。中国でも日本でも、疥癬治療薬として使われているが・・・。

 

『γ-BHCは、コーヒー豆には0.002ppmの基準値が適用されますが、例えば米には0.3ppm、はくさいには1ppm、ピーマンには2ppmの基準値が設定されています。』-厚労省より-

 

この基準値はどう見てもおかしいだろう。日本では禁止はされているものの、過去の散布で深く土壌にしみ込んでいる為に米にある程度の数値が出るのだろうか?人体に良くないものであれば、ゼロに越したことはないが・・・。

 

基準値に続き、こんな妙なことも書かれている。

 

『γ-BHCの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量。以下同じ。)は、体重1kg当たり0.005mg/日であることから、体重60kgの人が当該違反のコーヒー豆(生豆として。以下同じ。)を毎日約1.3kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。』-厚労省より-

 

コーヒー一杯に使う生豆は13g、つまり1日に100杯以上飲むと健康に問題ありとされる数値なのだ。その前に1日にコーヒー100杯も飲めば、誰だって具合が悪くなるだろう。

 

さて、この摘発されたコーヒー豆だが、全量保管となっている。一体どうするのだろうか?他の国ではこの日本の基準数値よりもハードルが低いかもしれない。廃棄だけはしないでもらいたい。

 

中国産鶏肉及びその加工品並びにエチオピア産生鮮コーヒー豆(2008/5/9)

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/h0509-6.html

 

20年度6月度の輸入食品等の食品衛生法違反事例

http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/1-4/2008/06.html

 

 


写真は中国江蘇に載った記事、「日本のみなさまへ」と四川大震災への援助に対する感謝が述べられている地下鉄内の吊り広告

http://news.jschina.com.cn/gb/jschina/guoji/node20574/userobject1ai1938986.html

 

6/27から7/29400枚の感謝広告が日本の主要地下鉄に貼られた。広告主は中国大使館、在日華僑、華人、留学生一同となっている。

日本の中国に対する莫大なODA供与は残念ながら、たいして感謝もされなかったが、四川大震災に対しては過去にない形で感謝が表された。人として困ったときに助けてもらえるのは大変ありがたいものだ。この気持ちは素直に受けておこう。

 

但し、こうした気持ちを持ちながら、在日華僑、華人、留学生諸君は長野を真っ赤に埋め尽くし、日本人に対して狼藉をはたらいたのである。そして、人民解放軍の核ミサイルは日本の主要都市に標準を合わせている。

 

今、中国で一番困っているのは何だろうか?それは「上海株の暴落」でも「貴州の大暴動」でもなく、「北京オリンピックの開催」である。これができなければ、中国は国際的信用力を失う。

 

この広告も「遠き親戚より近き隣人」として、福田首相が北京オリンピックの開会式へ出席するための下準備だろうか?中国は北京オリンピックへ日本人を呼び込みたくてたまらない。北京のホテル、予約はガラガラで価格もダウン傾向、一杯なのはオリンピック関係者のみと言う寂しさ。

 

さて、北京オリンピックが終われば、中国はどうなるのだろうか?感謝も消え、反日の嵐が吹き荒れるのだろうか?それとも反政府運動が各地で連携していくのだろうか?いずれにしても、多くの中国人の不満はいつ爆発してもおかしくない状況にある。

 

元ネタ/日本新華僑報7/2-日本、中国大使华侨华人留学生推出车厢公益广告(http://www.jnocnews.jp/news/show.aspx?id=19470

 

 


写真は容疑者田開友が爆破した張家界市永定区西渓坪街道弁事処/看中国より、街道弁事処とは政府の末端出先機関(区役所よりワンランク下)、公共事業などを計画する、当然立ち退きも行う。

 

イラストは犯行の状況を示したもの、オート三輪に積んだ2本のLPガスボンベの1本に火をつけて、庁舎の入り口に突っ込み、逃げる犯人、そして、爆発する/看中国より

 

7/2午前8時40分、男がオート三輪に火のついたLPガスを2本積み、張家界市の政府庁舎に突っ込み、爆発させた。この爆発により12名が負傷し、内5名が重傷である。容疑者の田開友は爆発から5分後に逮捕拘留されている。

 

現場は血痕とガラスの破片で満ちており凄惨な状況、ただ、午後5時現在で亡くなった方はいない。警察が現場を封鎖し、写真は厳禁であり、このようなイラストが作られた。

 

田開友は地元民であり、田の建てた建物が違法建築とされ、近日中に西渓坪街道弁事処により撤去されることから、恨みを抱き、今回の爆発騒ぎを起こした。

 

実に短絡的な犯行であるが、中国人の中共政府に対する不満が高まっていることを表している。上海の警察署乱入庖丁斬りつけ事件も恨みによるものであったが、根っこには中国人民の深い不満がある。農民と都会人の格差も甚だしい。その格差がテレビを通じて農民にも伝わっている。名ばかりの共産主義で、ごく一部の人間が中国の富を占領している。

 

オリンピックで浮かれている場合ではない。連携した犯罪ではないので、同様の犯行がどこで起こるか分からない。不満分子には北京オリンピックは格好の犯行場所になるのではないか?厳重な警戒も一部の隙なく行うことは難しい。

 

残念だが、外国人が北京オリンピックから足が遠のくのも無理もない。

 

マオ並みのリーダーが現れれば、中国は一転する。革命は近いのか?


看中国7/2-湖南家界政府公楼生爆炸 12人受(多
http://www.secretchina.com/news/252417.html

 

 


写真は警察官ら10名を殺傷(5名殺害)した犯人の楊某(28)北京人、左上は犯行に使った包丁/看中国より

 

楊は包丁、木槌、噴霧剤、防塵マスクを持ち、ガソリン入りビール瓶を2本投げ、ビルの入り口を放火し、飛び出してきた警備員を包丁で刺した。

 

その後、警察署の1階の治安分遣隊の当番室で4名の警察官を刺し、10階・11階・21階で5名の警察官を刺している。いずれも内勤職と技術職の警官だった。刑事等は高層階にいるそうだ。

 

この酷薄そうな男の顔を見る限り、反省は感じられない。罪の意識などないのだろう。ただ、女性警官と遭遇しても刺さなかったとある。そして、この犯人が二度と刺すことは起き得ない。

 

これがTシャツのアンちゃんではなく、訓練されたテロリストだったらどうだろうか?中国の武警や特殊警察などの勇ましい姿をメディアでよく見るが、あれはメディア専門の部隊なのだろうか?

 

看中国7/1-上海警“快刀客”照片曝光(

http://www.secretchina.com/news/252267.html


写真は棒術でイタリア兵を手玉に取る152cmの若林慶子師範/テレグラフより

 

77歳の若林慶子さんは1931/2/23に日本で生まれ、現在は北イタリアで暮らし、カシマ道場の道主でもある。イタリア軍新兵の対戦訓練の指導をしている。写真のように屈強な若者もタジタジであり、若林教官には手も出せない。

 

1940年薙刀術、1944年槍術、1947年神伝流初段、以降剣術・棒術・鉄扇術・柔術・手裏剣術・抜刀術、柔道三段、合氣道五段、総合武道八段?と武芸百般に通じている。

 

ある会話

大家「後期高齢者とか言われているけど、77歳でも立派に武道を教えている。いい話じゃありませんか。あたしゃ、感激して手紙を書いたんだ。ハチ、読んでみなさい」

ハチ「若林慶子様、私と同じ77歳で立派な仕事をしておられる。感激いたしました。つきましてはイタハムよりも自衛隊の稽古をつけてあげてくださいまし・・・、大家さん、イタハムってなんですかい?」

大家「イタハム?そりゃイタ公だよ」

 

新華社6/30- 77"武士奶奶"当教 摔倒壮汉显神威

http://news.xinhuanet.com/video/2008-06/30/content_8462343.htm

 

Telegraph6/23-Italian soldiers floored by 77-year-old Japanese woman

http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/howaboutthat/2180451/index.html

 


写真左は重傷者の救護/看中国より、右は犯人の投げたガソリン瓶の跡、警察署のある閘北区政法ビル前/中国新聞より、下部にあるのは西瓜刀のイメージ(実際は西瓜刀ではなく、出刃包丁のようなものだった)

犯人の写真は↓で
http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/629782/

 

7/1午前940分頃、上海市の閘北公安分局(警察署)に西瓜刀を持った北京戸籍の楊某(新聞によっては李某)28歳が乱入し、人民警察官を4名と警備員1名を殺害、他5名の人民警察官に重傷を負わせ、その場で逮捕された。

 

乱入前に警察署の入っている政法ビル前でガソリン入りの瓶を投げて放火し、その騒ぎに乗じて警察署に乱入している。男は200710月に自転車窃盗の容疑で捕まったことに対する報復処置だと話している。

 

秋葉原の通り魔事件や貴州の暴動も男に犯行を決意させたことになろう。西瓜刀はどちらかと言えば、刺すというよりもぶった切ると言う表現が似つかわしい。

 

男には死刑しか待っていないが、中国公安の防御能力の低さと警察官の脆さを露呈した事件となった。いずれにしても物騒な国である。(今、秋葉原は警察官だらけ、きっと上海も・・・)

 

看中国7/1-:上海警事件55

http://www.secretchina.com/news/252149.html

中国新聞7/1-上海一歹徒因报复冲入警局警 造成55()

http://auto.chinanews.com.cn/gj/kong/news/2008/07-01/1299022.shtml

 

唸声


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