■唸声中国/家族が溺れた!誰を助けるか?

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写真は星辰在線より
http://www.csonline.com.cn/news1/3/200705/14/t20070514_583013.htm

【中国最新情報5/16-「孝行の文化」は中国人精神の支え/李年古氏】
 あるアメリカの大学のゼミで、教授が各国の留学生に質問をした。
 「あなたの奥さん、子供、お母さんが同時に川でおぼれていたと想像してください。そこで、一人しか助けることができないとしたら、あなたは誰を助けますか。」
  
  すると留学生のほとんどが子供か奥さんと答えたのに、中国人だけが「当然お母さんだ」と答えたという。「奥さんや子供を助けたい気持ちはあるが、倫理的には、お母さんをまず助けなければいけない。」
  
  しかし、まるで自分をなぐさめるように、その中国人は付き加えた。
「奥さんはもう一度探せるし、子供もまた生まれるだろうけれども、お母さんは一人だけしかいないから。」

 このエピソードからもわかるように、親との血縁関係は、中国人の伝統的な価値観のきわめて基本的な原点である。

 つまり、父母にたいする愛は、中国における倫理道徳観の基本なのである。「百善孝為先」という、すべての善意、道徳は親孝行からはじまるということわざもある。

  ご存じのとおり、中国における封建社会の歴史は非常に長い。長い歴史で、多くの社会的変化が起きたが、中国人の伝統的な価値観を根幹から覆すことは一度もなかったのである。
 中国人にとって、国と家とは一体化した組織であり、「国之本在家」(国家の根本は家庭にあり)といわれる。すなわち「国家」とは文字どおり、国があって家があり、家は国の基盤でもある。さらに、「家国同構」(国と家庭は同じ構造だ)という考え方にも結びつく。つまり、中国における封建主義の特徴の一つは、国家は拡大した家庭であり、家庭は縮小された国家であり、ともに同じ構造をなしているということだ。

  中国人は血縁関係をあらゆる人間関係の中核に置き、その家族とのきずなをなによりも大切にしている。さまざまな伝統的な価値観が崩れかかっているいまも、血縁関係で結ばれたきずなだけは強固に保たれている。

中国最新情報↓
http://www.bizchina.jp/modules/nweek/
◇唸声コメント
奥さんも子供も一人しかいないのは変わらないが・・・。自分の命と引き換えにしてでも子供を助けるのが親だと思うが、中国人は違うようだ。「子供はまた生まれるし、奥さんはまた探せばよい」まさに理に適っているが、我々日本人とはDNAが異なっている。



しかし、その違う筈のDNAに異変が起きている。母親の首を切り落とした高校生の話は中国人にしてみれば考えられないことだろう。日本人にとっても同じだが。バラバラ事件は中国でも珍しくない犯罪、しかし、これが親殺しとなると話は違ってくる。こうした話で日本人は残酷であると位置づける。





日本での少年の親への殺傷事件は過去5年で44件もあると言う。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070515/jkn070515011.htm







色々な意見はあると思うが、やはり戦後教育の歪みであろう。やってはいけないことはやってはいけないのだ。これは教育ではないかもしれない。しかし、やってはいけないことをやれば、厳しい体罰があり、体で覚えていくのだ。

母親の首を切り落とした少年の話は↓新華社5/16中国語
http://news.xinhuanet.com/world/2007-05/16/content_6104385.htm

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唸声


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このページは、唸声が2007年5月17日 00:45に書いたブログ記事です。

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