2006年、ザンビア人のデモ隊に中国人監督が発砲し、5名のザンビア人が亡くなっていた。
写真と記事は2010/1/24、英紙ニュース・オブ・ザ・ワールドのすっぱ抜き、「FOUL PAY」とは不正賃金のこと
http://www.laborrights.org/sites/default/files/news/Scandal£30WorldCupMascotpdf_0.pdf
詳しくは下記のインターナショナル労働権利フォーラムより↓英語
http://www.laborrights.org/creating-a-sweatfree-world/sweatshops/news/12266
この記事は、バイヤーを装って上海の工場に潜入調査したもの。
この工場は、このあたりでも一番賃金が安いと言う。1ヶ月に日曜日も休まず残業もして1200元≒15890円(23歳女性労働者)、1100元≒14570円(25歳機械工)。CEOのデビット・ロウ氏はかなり厳しい経営者でとても怖いと従業員は話す。
デビット・ロウ氏曰く 「私はワールドカップに何の興味も持っていませんし、サッカーのファンでもありませんが、私はお金の大ファンです」と、まさに中国人の鑑のような社長だ。
同工場のサイト↓日本語版
『上海華声塑胶工芸礼品有限公司は環境にやさしい原料を使い、プラスチック製ギフト、人形、展示品、医学教育品、工業部品等、あらゆる商品を生産するメーカーです。』
このサイトにあるように表面は非常にきれいであるが、ニュース・オブ・ザ・ワールドの記事と写真には、裏の川に産業廃棄物を流しているようだとも書かれている。何もこの工場だけではないのだが・・・。
◎おまけ/ザンビア・コッパーベルト州ルアンシャ銅山
http://www.lusakatimes.com/?p=12174
ザンビアはアフリカ一の銅生産国である。この銅山も中国有色金属建設(NFC)が2009/6にザンビア政府より買収した。
2005年4月には爆発により49名の鉱山労働者のザンビア人が亡くなっているが、2006年には労働条件の改善を訴えるデモ隊に中国人監督が発砲し、5名のザンビア人が亡くなっている。
今月の初めには炭鉱の地下電気ケーブルから火災が発生し、12名が煙を吸い病院に送られている。これに抗議しデモを行った200名のザンビア人が解雇されたが、どうやら今週から復職できたようだ。
ザンビアでは愛国戦線党党首のマイケル・サタ氏が中国資本の鉱物工場の劣悪な労働条件を嫌い、ザンビアから中国を追放するとして2006年に大統領選に臨んだが、残念ながら敗れた。しかし、愛国戦線党はコッパーベルト州の20議席のうち18議席を獲得している。
来年の大統領選は親中か嫌中かを試される選挙となる。
マイケル・サタ氏の写真↓2008/11テレグラフ紙
どうやら我が国の10円玉にもコッパーベルトの銅が使われているようだ。
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