写真は犯人のオマル・ソーントン容疑者(34)/テレグラフより
【IZA8/4-米東部で銃乱射、８人死亡、犯人は自殺 諭旨免職の黒人運転手】
【ワシントン＝犬塚陽介】米東部コネティカット州マンチェスターのビール卸売会社の倉庫で３日午前７時半（日本時間同午後８時半）ごろ、店のビールを盗んだ疑いで会社の懲罰委員会に出頭した従業員の男がライフル銃を乱射し、職員ら８人が死亡、２人が負傷した。現場には犯人の遺体もあり、地元警察は犯行後に自殺したとみている。
米メディアによると、男は約１年前から勤務していたトラック運転手、オマル・ソーントン容疑者（３４）。
ソーントン容疑者は社内のビールを盗み出す姿が防犯カメラに捕らえられており、この日の懲罰委員会で諭旨免職が決まった。
犯行当時は昼夜の勤務シフトが交代する時間帯。社内は営業職員やトラック運転手など１００人以上でごった返しており、現場は逃げまどう職員らでパニック状態だったという。
米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）によると、犠牲者の大半は懲罰委員会に出席した同社や労働組合の幹部、その場にいて巻き込まれた運転手だった。
ソーントン容疑者の交際相手の母親は米メディアに対し、黒人のソーントン容疑者が職場で人種差別的な嫌がらせを受けていたと語っている。
地元警察や行政当局によると、ソーントン容疑者が人種差別で告訴や苦情申し立てをした形跡はこれまでのところない。
＊ビール卸会社とは、＜Hartford Distributors＞でバドワイザーを主に取り扱っている民間会社、年間の売上は、5千万ドル～１億ドル≒42.77億円～85.54億円。犯行現場であり、同社の地図↓
Aerial Mapで拡大して見ると倉庫と周りの車の様子が良く分かる
＊死亡したのは、組合代表のBrian Ciriglianoさんで彼は懲罰委員会の付き添いでもある。その他の死亡者はVictor Jamesさん(59)でトラックドライバー、今月の退職を楽しみにしていたと言う。Craig Pepinさんはサッカーコーチもしており、皆に好かれていた。仕事のトラブルはないと友人は話す。
＊ビデオテープにビールを盗んでいるところが映されていた。この部分は実に気になる。盗難の証拠ビデオであれば、警察に提出するのが米国流であろう。これをしなかったのは、犯人の職務態度が日頃から良く、問題がなかった為に警察介入を避けたと見ることもできるが、これが今回の悲劇を生んでしまった。もう一つの見方は、本人を退職させるために罠に仕掛け、就業規則に反した行為を証拠ビデオに撮ったとするものである。
もし、後者だとすると犯人を辞めさせる為に組織的に行動をした可能性もある。また、犯人は人種差別主義者を五人殺したと話しており、記事にある様な乱射ではない。なにやら、ドロドロとしたものが隠されているようである。
犯人がおじにこういったと言う。『I killed the five racists that was there bothering me』＝私の邪魔をする五人の人種差別主義者を殺した。おじが、犯人から聞いている差別として、浴室に首吊り縄を下げたり、そうしたことを書いたりされていた。彼の職場でただ一人の黒人であったために、彼に集中したのだろうと話す。
同僚からは犯人の人柄について、そんなことをする人ではないともインタビューで話している。
これは米国の大人のイジメなのかもしれない。但し、イジメられた方もただ自殺するだけではなく、キッチリとケジメをつけてから、自殺をする。銃社会の恐ろしいところだ。
この人種差別的イジメを捜査すれば、必ず米国の恥部が明かされるであろう。
ちなみにコネチカット州マンチェスター市の人種別人口分布は、以下のように白人が圧倒的に多い土地柄でもある。city-data.comより
白人-------- 43,820 (80.1%)
黒人--------- 4,430 (8.1%)
ヒスパニック--- 3,579 (6.5%)
アジア人------ 1,713 (3.1%)
http://www.city-data.com/city/Manchester-Connecticut.html
このデータには犯罪件数も載っている。この市の２００８年の殺人事件はゼロだ。１９９９年から２００８年までにも４件あったのみ、かなり犯罪の少ない街でもある。
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