写真は110番ネット通報/佛山警察より
http://www.fsga.gov.cn/Main/Common/PublicOpinion.aspx?opiniontype=4
【広東省仏山市】佛山市の公安部門は10月1日より、外国人の「三非=不法入国、不法居留、不法就労」を発見し、それを通報した市民に対し、報奨金を授与している。報奨金の額は、市の公安から100元、省の公安から100元が支払われ、200元となる。同時に同一人物の通報が二人からなされた場合は、折半となる。
通報とは聞こえがよいが、要するに密告である。月に10件も密告すれば、2000元の臨時収入となり、これはバカに出来ない額である。
密告は上記の110番ネット通報や告発専用電話、携帯によるショートメッセージ、手紙などが有効であるが、緊急の場合は電話かショートメッセージを指定している。
「三非」に付随するものとして、外国人の臨時宿泊登記の不申請、パスポートや居留証の不携帯、査証や各種証書の偽造や改ざん、転売なども密告報奨金の対象となる。
密告者の身の安全と財産は保障するとのことだが、暴力による報復や虚偽の申請などは厳罰に処すると書かれている。はじめから、嘘の密告を前提に考えている。さすが、四千年の歴史のある国だ。
参照ニュース/市民举报“三非”外国人奖200元/佛山新聞2010/10/7
http://www.citygf.com/FSNews/FS_002008/201010/t20101007_791246.html
尚、110番ネット通報では、三労働日以内に処理し、十労働日以内に回答をすると書かれている。本当かなぁ?通報者も回答者もこのような日程は気にしていない。はじめから期待もしていないのかもしれない。これはこれでこの社会が成り立っている。これを中国の「和諧社会」と呼ぶ。
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