写真は上海万博で公開されていた「魚王」と呼ばれたオオサンショウウオ/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-109235-gb2312.html
15匹の中で一番大きいのが、体長1.4m、重さ21kg、16歳上記の写真のもの。オオサンショウウオは子供のような声で鳴くために「娃娃魚」とも呼ばれている。
上海万博で公開されていた15匹のオオサンショウウオが次々に死んでいった。原因は万博会場の劣悪な環境、真夏の上海は40度、彼らの水は毎日変えられ、一日に三回の氷も入れ、水温も下げていたが、オオサンショウウオの適正温度は18度~23度、生存温度は-4度から32度と暑い上海には不向きだ。昼間はエアコンをつけるが、夜はエアコンを消すために熱帯夜となり、彼らには静かな夜を迎えられない。
昼は大勢の見学客でごった返し、フラッシュ撮影をされる。静かで暗いところを好むオオサンショウウオにはあまりにも過酷な環境であり、ストレスで死んだのかもしれない。まさか、水道の水を使ったのではあるまいが、きれいな清水ではないだろう。
見世物にされて、食われてしまったと言うなら、なんともこの国らしいのだが、環境の悪さで死なせてしまうとは、なんとも勿体無い。このオオサンショウウオは養殖モノ、天然モノだったら死なせたら大変なことになる。何せ、国家二級保護動物なのだから。公開していた陳氏は死んだオオサンショウウオを標本にして企業に売却したいようだ。食べられてしまうのでは???
オオサンショウウオの腹を割くと強い山椒の香りが家中に立ち込める。これが「山椒魚」の語源ではないかと北大路魯山人は書いている。数時間煮ると柔らかくなり、香りも抜け、すっぽんのアクを抜いたようなすっきりした上品な味で、河豚とすっぽんの中間に位置するかなりの美味とも記している。なんでもゼラチン質がたまらなく美味いそうだ。
オオサンショウウオは日本では特別天然記念物、中国では国家二級保護動物で野生の捕獲は許されない。レストランの「娃娃魚」は養殖だから問題はないとして、食膳に供される。これはワニも同じだが・・・。
オオサンショウウオ専門レストラン、料理法も↓昆明の八号埠頭レストラン
http://www.yncate.com/v9671.html
『栄養価は高く、水中の朝鮮人参とも言えます。サンショウウオの体は大部分が肉、肉質は柔らかく、味は非常に良くて、栄養が豊富、スープは濃い香りを出します』『肉の口当たりは、魚の身と蛇の身の中間です』
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