写真は浙江省温嶺市のガソリンスタンド、柴油は軽油のこと、没油は油切れ/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-113331-gb2312.html
没油も没有もメイヨウ、但し油は二声、有は三声
さすが、共産主義国家だ。党の掲げた目標を達成するために効率やコストは度外視して、軽油で自家発電を行う。目標値は環境保護による電力使用の制限になるのだが、自家発電で大量に軽油を燃料にすれば、環境保護どころか環境汚染となる。
中国の数の多さは大きな武器にもなるが、その逆もありえる。「大躍進」では数千万人もの餓死者を出した。党の掲げた目標であり、未だに反省もメイヨウ!
【IZA11/8-中国の環境対策が裏目 軽油不足深刻に】
【北京=矢板明夫】中国各地のガソリンスタンドが深刻な軽油不足に陥っている。ただしガソリンは十分にある。どうしてこんな現象が起きたのか。各地方政府が環境保護に向け電力供給を制限した結果、企業が軽油を燃料とする自家用発電機を使用するようになったためのようだ。
中国紙、京華時報によると、江蘇省南京市や浙江省杭州市などでは、給油を待つトラックの長蛇の列が数キロにもおよび、1回の給油は100元(約1200円)まで、と制限するスタンドも現れた。
中国商業連合石油流通委員会のまとめによると、11月6日までに中国南部では、2千以上のガソリンスタンドが軽油の販売を停止した。北京、大連など北部でも深刻な軽油不足に陥り、多くのスタンドは販売制限などの対策を取り始めた。トラックを使えなくなったため、営業中止に追い込まれた運輸会社も少なくないという。
大手石油企業、中国石油化工の幹部は中国メディアの取材に対し、「各地方政府が工場への電力供給を制限したことにより、企業が軽油を燃料とする自家用発電機を使用するようなったことが原因」と分析している。
今年は、環境保護対策を含む第11次5カ年計画(2006~10)の最後の年に当たる。電気使用量を中央政府が規定した目標以内に抑えなければ、地方指導者は管理責任を問われることもあることから、年末が近づくにつれ、各地方政府は電力供給量を極端に減らすようになった。
浙江省温州市では、住民生活と直結しない製造業の工場に対する電力提供を5日に1回、8時間のみに制限したと報道されている。
各企業は生産を継続するため、相次いで自家用発電機を購入し、それに伴って軽油の需要が急増したわけだ。自家発電の量は統計に表れないことから、いわば使い放題。しかも、自家発電は発電所で電力を生産するよりも効率が悪いといわれる。地方政府が省エネ目標を達成するために、自家発電で環境にさらに重い負担をかけているのが実態だ。
コメントする