サラ金への過払い請求は今や常識となり、テレビでもインパクトのあるコマーシャルが続いている。そんな熾烈な市場に釘が刺した格好になるのが、今回の事件。司法書士事務所の過払い請求を無資格者の事務員が代理で行ったとして、大阪弁護士会が訴え、府警が同事務所を書類送検したもの。
過払い請求はまだまだ続く。それだけサラ金から多くの人が借りていた。借りた人が一斉に過払い請求をしたら、どこのサラ金も潰れてしまうかもしれない。武富士も倒産して、過払い請求も大幅にカットされる。それで早くやらないと大変とのことで、客の奪い合い・・・?
今までウハウハだったサラ金も今ではすっかりおとなしくなり、サラ金のインチキくさいほんわかムードのコマーシャルは、過払い請求の明るいコマーシャルに取って代わられた。
当たり前だが、コマーシャルをする方が儲かる仕組みになっており、コマーシャルに乗せられた方は毟り取られるだけだ。過払い請求なので、今まで払った利子が戻ってくるのだが、自分の手元にいくら戻るのか明確にさせておきたい。ひょっとしたら、過払い請求手数料でほとんど自分に戻ってくる分はないかもしれない。コマーシャルをした会社は確実に手数料を稼げるので、コマーシャルは続けられる。
某サラ金の担当者から聞いたのだが、「過払い請求自体も景気の動向に比例しますので、引当金をいくら積むかは景気次第です」とのことだった。つまり、景気が悪くなれば、過払い請求が増え、景気が良くなれば、過払い請求は減るとのこと。
借入総額の総量規制で借金ができなくなった者がたどり着くのは闇金、はじめから違法である。
『登録業者・無登録業者を問わず年109.5%を超える利息での貸付契約を行った場合には、当該契約は無効であり、利息については一切支払う必要がありません。』と金融庁は言っているが・・・。
【IZA12/9-債務整理CMで集客、司法書士事務所は非弁活動の疑い 書類送検】
多重債務者の過払い金返還で知られる司法書士事務所「アヴァンス法務事務所」(大阪市中央区)で、無資格の事務員が法務事務をしたとして、大阪府警が弁護士法違反(非弁活動)容疑で同事務所の運営法人などを書類送検したことが8日、分かった。大阪弁護士会は今春、同罪で同事務所の運営法人などを府警に刑事告発していた。
捜査関係者や大阪弁護士会などによると、同事務所では、資格がない事務員が、事務所所属の司法書士の名義を使って多重債務者の女性の任意整理手続きを代行し、報酬を受け取った疑いがあるという。
大阪司法書士会などによると、同事務所は平成19年6月の設立。テレビCMなどで顧客を集めて多数の事件を受任していた。
アヴァンス法務事務所↓
http://job.avance-law.net/index.html
アヴァンス法律事務所のテレビCM
http://city.avance-law.net/tvcm.html
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