▼唸声の気になる写真/メキシコ麻薬戦争の犠牲者たち

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写真はチワワ市の犠牲者たち/Univision.comより、15枚の写真、7枚目に衝撃写真あり注意

http://noticias.univision.com/narcotrafico/noticias/slideshow/2011-03-01/los-dos-meses-mas-violentos

一枚目の写真もガムテープで巻かれた足と流れている血でおどろおどろしい場面は映っていないのだが、これも衝撃的な一枚だ。優秀なカメラマンなのであろう。

 

メキシコが麻薬を売り、米国が麻薬を買う!米国が武器を売り、メキシコが武器を買う!どちらの商品も人が死ぬ。人は死ぬために金を出す。

 

IZA3/11-《今、何が問題なのか》武器は米国から】

 メキシコのフェリペ・カルデロン大統領(48)が訪米し、米国のバラク・オバマ大統領(49)との会談で、麻薬密売組織(カルテル)の壊滅と暴力の一掃を目指すメキシコの「麻薬戦争」での協力強化を確認した。両国は密輸で、メキシコが麻薬を供給し、米国が銃を供給する関係にある。惨劇が繰り返される責任の一端は米国にもあるのだ。きょうのテーマは「武器は米国から」とした。

 

 カルデロン大統領とオバマ大統領は今月(3月)3日、ホワイトハウスで会談した。オバマ大統領は会談後の共同記者会見で「麻薬戦争」を遂行するカルデロン大統領の勇気を称賛し、「これは彼(カルデロン大統領)だけの戦いではない。私たちの戦いでもある。私たちは私たちの責任を担っていかなければならない」と語った。

 

 首脳会談の内容は、貿易問題、移民問題など多岐にわたったが、最大の眼目は両国の緊張関係をやわらげることだったと米メディアは伝えている。麻薬戦争をめぐってこのところ、両国の関係はぎくしゃくしていた。原因の一つにメキシコ国内での米政府職員の射殺事件があった。この事件は、両国での銃に対する意識の違いを際立たせることにもなった。

 

 ■米政府職員射殺

 2月15日、メキシコ中部サンルイスポトシで、米入国税関取締局(ICE)の職員、ジェイム・サパタ氏らが乗った車が襲撃され、サパタ氏が射殺された。同乗のもう一人の職員は負傷したが、回復に向かっているという。麻薬組織の仕業で、メキシコ軍がまもなく、襲撃に加わったメンバーを逮捕した。

 

 「麻薬戦争」では、麻薬組織の壊滅を目指すメキシコの軍や警察が攻撃されることがある。彼らの協力者であり、米国への密輸に目を光らせているICEも麻薬組織の標的となる。だが、この事件は、メキシコ当局ではICE職員の身の安全を守りきれないことを示した。米側はICE職員が武装し自ら守る必要があると判断した。

 

 米政府はICE職員にメキシコ国内で銃の所持を許可するようメキシコ側に働きかけており、首脳会談でも議論になったもようだが、メキシコ側は否定的だったという。

 

 ■銃は麻薬組織の手に

 一方、サパタ氏殺害に使われた銃は、米国から密輸されたものであることが判明した。2月末、テキサス州で密輸業者3人が逮捕されている。米メディアによると、カルデロン大統領が2006年に「麻薬戦争」を開始してから3万6000人以上が殺害された。この間、6万丁の銃が米国から流入したことが確認されているという。

 

 米国では銃の所持は容易だが、メキシコでは厳しい。メキシコで銃を所持できるのは、米国から取り寄せることができる麻薬組織のメンバーだけだ。ICE職員は安全な米国では銃を携帯できるのにメキシコではできない。丸腰で麻薬組織と向き合うことになるわけだ。

 

 ■メキシコ大統領の不満

 昨年、ウィキリークスによって明らかにされた米外交公電には、「麻薬戦争」を進めるメキシコ政府への米政府の不信感が表れており、メキシコ側を怒らせた。メキシコ政府は情報収集能力に欠けるとの見解や、政治家は麻薬組織の活動を黙認しがちというカルデロン大統領の発言が記されていたのだ。

 

 これに対し、カルデロン大統領は訪米前、メキシコ紙の取材に、駐メキシコ米大使を「傲慢」だと批判。さらには、麻薬密輸を取り締まるICEや中央情報局(CIA)、麻薬取締局(DEA)といった米政府機関は互いに競争ばかりして連携していないと苦言を呈していた。

 

 カルデロン大統領はワシントンではもちろん、批判めいたことは口にはしなかった。とはいえ、「麻薬戦争」で事態がよくならないのは、米国が麻薬を消費し、武器を供給するからであるという、強いストレスをかかえていることは明らかだった。(編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ)/SANKEI EXPRESS)

 

 

 

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このページは、唸声が2011年3月11日 12:10に書いたブログ記事です。

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