写真はRichard Handl氏(31)/スウェーデンTV4ニュースヘルシンボリより、スウェーデン語のインタビュー
下記はBBCでのインタビュー、画像はハンドル氏のサイト、英語のインタビュー
ブログ「リカルドの原子炉」↓
http://richardsreactor.blogspot.com/
この手の錯覚男が中国にはゴマンといそうだ。
【IZA8/14-《海外事件簿》「原子炉」作ろうと…オタク男が御用】
北欧スウェーデンで7月、自宅で“原子炉”を作ろうとした男が、放射性物質を違法に取り扱っていた容疑などで警察に一時拘束された。男は家のキッチンで、放射性物質を混ぜ合わせ加熱するなどし、実験を行っていたという。このようにして原子炉を作るのは技術的には不可能で、動機についても男は「単なる趣味だ」と話しているが、軽率な行動が地域住民の怒りを買ったことは間違いなさそうだ。(黒川 信雄)
フランス通信(AFP)によると、ハンドル氏はスウェーデンの放射線安全庁宛てに、自身の実験を紹介するブログのアドレスなどとともに「こういう計画が違法かどうか教えてください」と問い合わせる趣旨のメールを送付。その2日後、ガイガーカウンターを手にした「警察と放射線安全庁がやってきた」といい、そこで御用となった。
そのブログの内容がすさまじい。「リカルドの原子炉」と名付けられたそのブログでは、自宅のキッチンを使った「原子炉製造計画」を写真入りで紹介している。
「キッチンでメルトダウン!」と題した回の内容はこうだ。「いや、これはそれほど危険ではない。僕はアメリシウムとラジウムとベリリウムを96%の硫酸に混ぜ、“料理”しようとしたんだ。これで、より簡単に融和するはずだからだ。でもすべてが爆発してしまった…」
他の回では他人の実験を紹介しながら、こうつづっている。
「このビデオを見ると、原理がどう働くかが良くわかるよ。このビデオに出演しているのは僕じゃない。彼らが誰だかは知らないんだ。この実験を最初にやったのは、デビッド・ハンというボーウスカウト団員だ。彼は『核ボーイスカウト』『放射性ボーイスカウト』とも呼ばれているよ」
ハンドル氏は拘束後、間もなく解放された。その後は、英BBCなど各国メディアのインタビューに応じ、実験を思い立った動機や、その様子などを平然と語っている。
まず動機については、「核物理学にいつも興味を持っていた」「原子炉を作ることが可能か、実験をしてみようと思った」などと、まるで理科の実験をするかのように、簡単に放射性物質を扱おうと思い立ったと説明。
「危険だと思わなかったのか」との問いには、「ガイガーカウンターを持ち放射線量を量っていた。状況はしっかり把握していた」と述べ、「もし実験に“成功”していたなら、死んでしまったかもしれないのでは」とのインタビュアーの追及には「いや、そんな危険なことではない」「もし核分裂を起こすことに成功したなら、放射線は少し上昇しただろうけど、もし上昇し過ぎたなら、すぐやめていた」などと言ってのけた。
報道によると、ハンドル氏が実験に利用したさまざまな物質は、古い時計の針や煙探知機など、主に日用品などにわずかに使われているものから取得していたという。それらはまた、ネットや海外などから購入していた。また“原子炉”を作ることは、技術的には不可能だったという。
スウェーデンの放射線安全庁によると、「アパート内において放射線量が上昇した形跡はなく、隣人にも影響はなかった」といい、被害者は出なかったとされる。
一方、ハンドル氏は今後、理論(の研究)や本の執筆などに向け努力すると語っており、反省の様子は全くないという。仮に本が出版されても、世界中から非難の的となりそうだ。
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