写真はアテネの道端のゴミの山/YouTubeより、この映像は10/17のものなので、今ではもっと酷いことになっている筈
労働人口の四人に一人が公務員のギリシャでゼネスト、みんなでストれば怖くない？臭くない？あっと言う間にゴミの山ができる。どうせなら、ハンガーストライキでもすれば、ゴミは出ないぞ！
公務員天国のギリシャがゼネストを行なえば、この国はさらに悪化するだけ、このことを理解しないで、デモをするのは、無謀に他ならない。確かに政府が悪いが、我が国と同じように選んだのは国民であろう。労働人口の２５％が公務員であり、組合系の政治家に投票すれば、自分達に都合のよい結果が得られる。その都合の良い結果が今の悲劇を招いている筈だ。だから、ゴミも不満もある意味では自業自得である。
東アジア共同体を提唱していたバカがいたが、デモ好きで感情むき出し、自国の歴史を偏重する国民のいる国とギリシャがダブって見える。反省無く、主張のみの彼らと一緒であれば、我が国は益々沈んで行く。
ゴミの向こうに何が見えるのか？
【IZA10/19-ギリシャ 大規模スト 高まる「不満」と「ごみの山」】
ストライキが続くアテネ市内は、回収されないごみがうず高く積まれ、歩道にあふれかえっている。ギリシャ国会や中央官庁の庁舎には、「国家の終焉（しゅうえん）」を表す黒い旗が掲げられている。債務危機が深刻化したギリシャ。公務員削減や年金カットなどの緊縮策の議会採決が１０月１９日に予定され、これに合わせ、この日から２０日にかけて官民の大規模な一斉ストが行われる。景気の悪化や増税の負担増に、国民の不満は日に日に高まっている。
■避けられない混乱
「夏ではないので、臭いがない分、まだましじゃないか」。市中心部のシンタグマ広場近くのカフェで働くラギィオス・ミハリスさん（２２）は、店の前のごみの山を見て苦笑した。市職員のストで、先週から市内のごみの回収が行われていない。
「地獄の１週間」－。１０月１７日付の有力紙タネアには、パリで閉幕した２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議の写真とともに過激な見出しが躍った。
ギリシャは、ＥＵや国際通貨基金（ＩＭＦ）などの８０億ユーロ（約８４６０億円）の第６弾融資が決まり、デフォルト（債務不履行）をひとまず回避した。その融資条件が緊縮策の実行だが、２３日の欧州連合（ＥＵ）・ユーロ圏首脳会議を前に政府が目指す議会採決では与党議員の造反が見込まれ、緊縮策に反対する「終わりのないスト」（同紙）が連日続くと予想されているためだ。
１９日からの一斉ストは、公務員や教員、鉄道職員、タクシー運転手らも参加する大規模なものになる。交通機関はストップし、市民生活は大きく混乱する。
■政府に不信感
「国会議員は外国の言うことを聞いてばかりで、生活はどんどん苦しくなる。国民に決めさせるべきだ」。国会前で５月から国民投票の実施を求める抗議行動を続けているポピ・プレベリアナキ（４７）さんは訴える。ワインを扱う仕事をしているが、「今年に入ってから売り上げは以前の半分に落ちた」という。
ギリシャ政府は、ＥＵなどが求める財政赤字削減のため、国民の４分の１を占める公務員の給与削減や公共事業の縮小、消費税にあたる付加価値税や、不動産税などの増税を立て続けに進めてきた。４０代のタクシー運転手は「みんなが憂鬱になっていてお金もない。政府の言うことは日ごとに変わり、信じられない」と不満を漏らす。
ギリシャは２００１年にユーロを導入した。日本貿易振興機構（ジェトロ）欧州ロシアＣＩＳ課の植原行洋課長代理は「ユーロ圏入りし、低利で身の丈以上の借金ができるようになった」と指摘する。ＥＵからの補助金で国民も経済成長の恩恵を受けた。
しかし、０９年の政権交代で多額の財政赤字が明るみに出て、債務不安が顕在化した。「すでに今の状況はデフォルトだ。これからギリシャがどうすればいいのかわからない」。バーで働くスピロス・クリミスさん（２７）はそう嘆いた。 （アテネ 田村龍彦／ＳＡＮＫＥＩ ＥＸＰＲＥＳＳ)
コメントする