写真はソマリア、プントランドのGaroweの町の様子、左側が2002/2に撮ったもの、右は2009/6に撮ったもの/BBCより
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-16534293
以下はソマリアの勢力図
【BBC1/17-Somalia oil exploration: Drilling begins in Puntland】
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-16600649
多額の費用はソマリアの海賊対策だけではない、たちの悪い海賊シーシェパードにもかかっている。調査捕鯨に反対のオーストラリアでさえ、シーシェパード対策に頭を痛めている。勝手な奴らだ。そう、所詮は海賊だからね。シーシェパードに金を出している奴は全て準海賊であり、日本の敵である。
【IZA1/19-ソマリア海賊が身代金で住宅開発 対策急務】
【ロンドン=木村正人】ソマリアの海賊が2010年に計2億5千万ドル(約192億円)の身代金を稼ぎ、拠点のある北東部の自治政府「プントランド」などで住宅開発が急ピッチで進められていることが英シンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)の報告書でわかった。海賊対策には年間最大120億ドルもかかり、債務危機に苦しむ欧州連合(EU)が派遣する艦船は半減、対策の見直しが急務になっている。
英ブルーネル大のショートランド教授が衛星写真で住宅の建設状況などを調査、海賊が手にした身代金の経済効果を分析した。それによると、プントランドの中心都市ガロエでは住宅が倍増し、大きなビルが建設されていた。交通量が増え、遠距離通信用の塔が3つも新設されていた。
海賊の出撃拠点のひとつ、エイル港でも新しいビルや住宅が建てられ、自家用車の数が増えていた。ガロエや北部ボーサーソなどの夜間照明は07~09年にかけ、明るさを増していた。
こうした成長を支えているのが身代金収入だ。
昨年2月、インド洋でソマリアの海賊に乗っ取られたイタリア船籍の石油タンカーが12月に解放された。乗組員22人の身代金は1150万ドルだったとされる。
海賊1件当たりの身代金は08年当時は69万~300万ドルだったが、10年に最大900万ドルに急騰。これに対して、プントランド自治政府の年間予算は1760万ドル。海賊はなくてはならない地域の“主要産業”になっている。
EUは海賊対策のためソマリア沖周辺で初の海軍作戦「アトランタ」を発動、08年には常時10隻の艦船を派遣していた。しかし、欧州債務危機が深刻化して昨年は同6隻に減少、今年は同5隻に減る見通しだ。一方、ソマリア海賊はアラビア海やインド洋まで活動範囲を広げ、11年1~9月期199件と08年同期の63件から急増した。このため「北大西洋条約機構(NATO)や日本などと協力して全体で25隻の艦船を確保している」(EUアトランタ作戦のハリソン司令官)のが実情だ。
ソマリアでは20年以上も内戦が続き、自治政府などが海賊を抑えるのは難しい。チャタムハウスのミドルトン元研究員は「海賊対策費は身代金被害総額の50倍近くに達しており、海賊に代わる地域産業の育成など抜本的な対策の見直しが必要だ」と指摘している。
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