写真はサー・ジミー・サビルとビートルズ/YouTubeより、妙な顔をした超有名人だが、妙なのは顔だけじゃなかった。少女12名に性的暴行を加え、セクハラ被害報告は数百件に及ぶと言う。地位を利用して少女を毒牙にかけるやり口は古典的で、暴行被害者の12名も氷山の一角かもしれない。さて、BBCだけのことなのだろうか?
【IZA10/13-キャスターが脱税 元司会者は少女暴行 英BBC大揺れ】
【ロンドン=内藤泰朗】英BBC放送は12日、同放送局の元人気司会者で、昨年84歳で死亡したジミー・サビル氏が長期間にわたり少女暴行などを繰り返していた疑惑があるとし、社内調査委員会を来週発足させると発表した。質の高い報道で定評があった公共放送のBBCは、キャスターらの課税逃れでも批判を受け、大きく揺れている。
BBCのエンウィッスル社長は同日会見し、疑惑に謝罪したうえで、調査委が「なぜ疑惑が長年にわたり放置され続けたのかを徹底的に調査する」と述べ、BBCの意思決定など「社内文化」にもメスを入れると約束した。
少女暴行疑惑は先月末、別の英メディアが報じ判明した。被害者とされる女性たちの証言では、BBCで子供向け番組などの司会者だったサビル氏は、1960~80年代に、局内の楽屋などで少女ら12人に性的な暴行を加えたという。セクハラの被害報告は数百件に上ることも分かった。
この疑惑を取材していたBBCのニュース番組が昨年、放送を見送っており、会社ぐるみでの隠蔽(いんぺい)疑惑も浮上している。
また、キャスターや出演者らが、個人経営の会社に報酬を支払った形にし、低税率で納税していたことも今月4日、議会の報告書で明らかになった。違法ではないが、経済危機が叫ばれる中、公共放送の道義的責任が問われている。少女暴行疑惑では、警察が捜査を開始、被害者らは賠償請求訴訟の構えを見せている。
コメントする