▼唸声の気になる映像/米国:標高1600m、デンバーの古民家和食レストラン

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写真はデンバー和食レストラン「DOMO」の店内/YouTubeより、この店の展示物や庭園、合気道場、外観もご覧になれます。

http://youtu.be/_m-58RApdSM

 

以下は「DOMO」のディナーメニュー、「わんこ寿司」なんて世界でここだけのものもあります。これはわんこ蕎麦のように食べ放題ではなく、46種類のお寿司から5種類のお寿司を選び、7種類のおかずと汁がコースとして付くものです。これで29.5ドル≒2630円、お寿司も握っておらず巨大ですので詳しくは以下のメニューの写真をご覧ください。この寿司は醤油に付けず食べるそうです。味付きだそうで・・・

http://www.domorestaurant.com/images/uploads/DomoDinnerMenu-10012012.pdf

 

以下はドリンクメニュー、日本酒の銘柄は書かれていません。一合9ドル≒803円、一升90ドル≒8026円、輸入経費を考えると致し方ないでしょうか。

http://www.domorestaurant.com/images/uploads/2008_Beverage_Menu.pdf

 

DOMO」オーナーである本間学氏(63)の写真↓

http://www.nippon-kan.org/classes/instructors.html

 

IZA1/13-米デンバーで日本民家風和食店が評判】

【日本人が知らない日本】

 ヘルシーな日本食は米国でも大人気。主要都市には必ずSUSHI(寿司)の看板を掲げた日本食屋があるといっていいでしょう。当たりハズレも多いようですが、今から紹介するお店は、食事も内装も、「ここは本当に米国か?」と思うほど日本色豊で、地元の人はもちろん、観光で訪れた米国人をも魅了しています。それだけではなく、地元デンバーで23年間、路上生活者への食事支援、東南アジアでの孤児院や教育センターの建設支援など、民間の草の根支援にも貢献しています。

 

 標高約1600メートル。北米大陸を縦断するロッキー山脈の東側、米国の中央やや西側に位置するコロラド州の州都デンバー。市中心部から車で10分ほどの郊外に日本の民家風日本食屋「DOMO」があります。店名は、どうもありがとうの「どうも」からつけそうです。

 

 コロラド州には戦時中、8千人近くの日本人が強制収容所に収容されていた歴史があります。今でも日系人は約1万9千人近くおり、全米の中でも日本との縁が深い地域となっています。

 

 昨年10月初め、米大統領選の討論会を取材するため訪れたこの街で、取材の合間を見つけて、たまたま探し当てたのがこの店です。

 

 外観は日本の古い家屋そのもので、庭園つき。内装も、古い農機具や狩猟道具などが壁や天井にぶら下がり、かつて東北の山奥で集団狩猟していたマタギの生活ぶりを彷彿(ほうふつ)とさせます。

 

 ニューヨークやロサンゼルスなどの大都会では、しゃれたSUSHIバーも人気です。しかし、現代の日本でもめったに見ることができないようなDOMOの純和風のたたずまいは、ネットなどの評判を調べても米国内に約6千店舗あるとされる日本料理店の中で最強説が出ているほどです。

 

 それもそのはず、オーナーは秋田県出身の本間学(ほんま・まなぶ、通称ガク)さん(63)。青森県三沢市の小川原湖民俗博物館の元学芸員です。

 

 本間さんによると、DOMOは本間さん1人で1年半かけて完成させ、狩猟用具など内装品は、学芸員時代の知識とツテを生かして日本からわざわざ取り寄せたとのことです。

 

 テーブルは百年以上前の道路の石。馬車の轍(わだち)で、デコボコな表面にまた、手作り感が。店内の調度品と非常によくマッチして、マタギ気分をかき立てます。でも気をつけて置かないと飲み物のグラスをひっくり返しそうです。

 

 あまりの内装の出来ばえに、在デンバーの日本人主婦から「日本人が今もこういう古い家屋に住んでいると思われたらどうしましょう」などという冗談が飛び出すほどだ。

 

 肝心の料理ですが、SUSHIがないのです。米国では、中国、韓国、中南米人のオーナーらが、SUSHIの看板を掲げれば客が入るだろうとばかり、「ナンチャッて~」な感じの寿司もどきを出すSUSHI店が跋扈(ばつこ)しており、日本人のわたしとしては心を痛めてきました。

 

 その点、メニューに握り寿司のないDOMOは新鮮な驚きでして、山間部という不利を差し引いても、和食屋の王道を走っているといえるでしょう。

 

 メニューは、煮物のほか鍋やどんぶり、そば、うどんなど。わたしが訪れたときは閉店間際で、のんびり飲み食いする余裕はありませんでした。このため、ビール大びん1本をラッパ飲みした後、ざるそば、みにサーモンどんぶり、テリヤキセットを腹にかきこみました。値段は16・50ドル(1440円)。ただでさえ気圧が低いのに、腹の中のそばがビールを吸って、腹がよけにパンパンに膨らんだ感じになりました。

 

 今ここでお店を絶賛していますが、もちろん、同僚の分ともども、2割のチップを乗せ、しっかり払いました。お店からは何の便宜も図ってもらっていませんので念のため。

 

 ところで、気さくな本間さんですが、彼にはもう一つの顔があります。日本館という合気道道場の館長です。これまでデンバー界隈(かいわい)だけでも3万人以上に指導した本間さんは、合気道開祖植芝守平翁が晩年を過した茨城県岩間で開祖最後の内弟子となった経験を持つ武道家でもあったのです。

 

 DOMOを開店するようになったのも、元はといえば、合気道がきっかけでした。小川原湖民俗博物館の学芸員の後、近くの米軍三沢基地で合気道の教師として米将兵を指導。親しかった将兵の帰国に合わせて観光気分で米国訪問したのですが、米軍関係者にそのまま合気道の指導を続けてほしいと懇願され、居着いてしまったそうです。

 

 合気道は米軍内では総合格闘技を意味する「マーシャルアーツ」として盛んに取り入れられています。

 

 今では、DOMOの経営と合気道の指導で得た収入をもとに、デンバー市内のホームレスにボランティアで給食サービスしたり、ミャンマーの孤児院など、世界6カ国で毎月、計2~3トンのコメ支援を続けているそうです。

 

 理由を聞くと、本間さんは、「抵抗しない人を投げたり、ひねったりするのはほどほどにして、人道支援に力を入れたい」と新境地を語ります。きっかけは2001年9月11日の米中枢同時テロ。これを気に「自分も何かしなければ」という思いに駆られ、内弟子の散らばるトルコやエジプト、モロッコなどイスラム圏の国々でも孤児支援を行っているそうです。

 

 米国からイランや中東を訪れた際には、敵性国家からやってきた、というわけで、入国管理官からにらみつけられることも多いそうです。しかし、日本のパスポートを見せて「米国で金を稼いでこの国に金を落としていくんだよ」と説明すると、管理官は手のひらを返して「サムライ、サムライ」と歓迎してくれるそうで、そのたびに、自分が日本人であることを実感し、誇りに思うそうです。

 

 人道支援のため、年の半分は米国以外を飛び回っている本間さん。そんな彼を陰で支えるのは妻のエミリーさん。夫唱婦随の草の根支援です。

 

 でも、大変な思いをしてなぜ、和食屋、合気道を続けるのでしょうか。本間さんは電話の向こうでこう言いました。

 

 「人さまを支援するために、人さまから金をもらってはいけないからね」。

 

 わたしは彼に、サムライ魂をみました。(ワシントン 佐々木類)

 

以下はIZAの写真で本部スタッフとして紹介されているEmily Buschさん、合気道日本館の副館長で、黒帯5段です。記事では奥さんをエミリーさんとして紹介していますが、コチラもエミリーさんで本間学館長の弟子でもあります。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/621516/slideshow/541821/

 

 

 

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唸声


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このブログ記事について

このページは、唸声が2013年1月13日 16:54に書いたブログ記事です。

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