写真は病院で包帯姿のセルゲイ・フィーリン氏(42)/YouTubeより
写真はフィーリン氏の顔にかけられた酸性溶液の入っていた瓶
写真はフィーリン氏、このような元の顔に戻るのだろうか?
ボリショイ・バレエではライバルを蹴落とすために、「ジゼルが半狂乱で死ぬシーンに目覚まし時計を観客席から鳴らす」「花束の代わりに死んだ猫を舞台に投げ込む」「衣装に針を仕込む」「トウシューズにガラスの破片を入れる」などが行われてきた。今回も実に陰湿、ボリショイの華やかさの裏にはドロドロの人間の怨念が籠っているようだ。いずれにしても、ボリショイ・バレエの裏側を垣間見せてくれた事件である。
【IZA1/19-ボリショイ・バレエ監督襲撃 元同僚の岩田守弘さん「回復祈る」】
【モスクワ=佐々木正明】バレエの世界最高峰の一つ、ロシアのボリショイ・バレエ団のセルゲイ・フィーリン芸術監督(42)がモスクワ市内で顔に酸をかけられ重傷を負った事件で、同バレエ団のソリストとして活躍した、元同僚の岩田守弘さんは「回復を心から祈っている」と述べた。18日、産経新聞の取材に語った。
岩田さんによると、フィーリンさんは「何度も一緒の舞台に立ち、励まし合ってやってきた仲間」。岩田さんは昨夏、ボリショイ・バレエ団を退団し、現在、シベリアのブリヤート国立アカデミーオペラ・バレエ劇場の芸術監督を務める。
フィーリンさんは昨年2月の日本公演にも岩田さんと一緒に来日。岩田さんが同い年のフィーリンさんに芸術監督の役回りについて相談することも度々あったという。
ボリショイの芸術監督は、一流ダンサーの配役や育成方法などを決める役回りで、「ロシアバレエ界の頂点にある」という。それだけに、バレエ団内部の争いが有力な犯行動機として浮上している。
フィーリンさんは顔に重度のやけどを負った。岩田さんは「ボリショイ劇場のイメージが悪化してしまうことは残念でならない。悲しい事件だ」と語った。
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