図は武器輸出国の2003~2007と2008~2012の比較表/ストックホルム国際平和研究所「TRENDS IN INTERNATIONAL ARMS TRANSFERS, 2012」より抜粋
http://books.sipri.org/files/FS/SIPRIFS1303.pdf
この図を順位別に表すと(順位・国名・比率・前回比・主要輸出国比率)
1位:米国、30%、-1p、韓国13%・豪10%・UAE7%
2位:露国、26%、+2p、インド35%・中国14%・アルジェリア14%
3位:独国、7%、-3p、ギリシャ10%・韓国10%・スペイン8%
4位:仏国、6%、-3p、シンガポール21%・中国12%・モロッコ10%
5位:中国、5%、+3p、パキスタン55%・ミャンマー8%・バングラディッシュ7%
中国の習近平国家主席の「中国夢」は、「富国強兵」であり、「偏狭ナショナリズム」である。領土問題で周辺国に緊張をもたらし、国民を戦争へと煽り、軍拡を行っている。軍拡の副産物としての武器輸出も伸びており、アフリカ諸国への輸出は13%を占めている。最近では、アルジェリア・モロッコ・ベネズエラへの輸出も好調と上記レポートに書かれている。
世界に混乱をもたらす中国の軍拡と武器輸出拡大、チャイナドリームの生み出すものは、戦争だけではない、環境汚染と人心汚染も国を越えて拡大しつつある。
【IZA3/18-中国、兵器輸出で世界5位に 半数以上がパキスタン】
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は18日、2008~12年に行われた世界の通常兵器取引に関する報告書を発表。世界の兵器取引は07年までの5年間に比べ約17%増加、中国が冷戦終結後、初めて輸出量で5位となった。輸入国の上位5カ国がアジアに集中、アジアの軍拡傾向が続いていることも明らかになった。
輸出国の上位4カ国は、世界の輸出の30%を占める米国のほかロシア(26%)、ドイツ(7%)、フランス(6%)で、昨年発表された07~11年の報告と同じ。昨年の報告では6位だった中国(5%)が英国を上回った。
中国の輸出量は03~07年に比べ約2・6倍に増加。輸出先としてはパキスタンが55%を占めて突出、8%のミャンマー、7%のバングラデシュが続いた。パキスタンは航空機、潜水艦、軍艦など大型の発注を中国にしており、今後もこの傾向は続く見通し。
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