写真は赤丸が爆弾兄弟の弟ジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)、その下には圧力鍋爆弾の入ったリック、青丸は亡くなったマーティン・リチャード君(8)、隣の緑色のシャツは片足を吹き飛ばされた妹のジェーンちゃん(7)、マーティン君の右隣は脳損傷を負った母親のデニーズさん/Liveleakより、犯人以外は誰もこれから起きる惨事は想像だにしていない。
http://www.liveleak.com/view?i=be2_1366380027
【IZA4/20-ボストン爆弾テロ 容疑者兄弟 10代で米国に移住、文化なじめず孤独か】
【ワシントン=犬塚陽介】米ボストン爆弾テロの容疑者である男2人はロシアのチェチェン共和国近辺の出身で、約10年前に米国に入国したとの情報がある。米CNNは死亡した兄がインターネットに米国社会に溶け込めない様子を書き込んでいたと報じた。欧米では10代で移住したイスラム系の若者が文化になじめず、急進的なイスラム教に傾倒する例も増えている。一方で米当局は国際テロ組織との関連も含めて捜査しているようだ。
容疑者兄弟の素性では、中央アジアのキルギス共和国出身のチェチェン人との報道もあり、情報は錯綜している。フェイスブックに似たロシアの交流サイトには、逃亡中の弟のものとみられるアカウントがあり、英語とロシア語、チェチェン語を話し、ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラの学校に通っていたと記されているという。
ただ、複数のメディアは米国に住む親類の話として、2人は米国に約10年滞在していると伝えた。米紙ニューヨーク・タイムズも兄弟は2002年に家族と米国に移住したと報じた。
兄はマサチューセッツ州で評価の高い2年制のコミュニティー・カレッジで工学を専攻。兄弟の父という男性はAP通信に、弟は医学を専攻し「純粋な天使だ」と述べた。
一方、ボストンの地元テレビは兄弟がボストン近郊のケンブリッジに住んでいたと報道。元クラスメートらの話として、弟は「物静かな少年。普通の高校生で頭が良かった」と報じた。
ただ、弟のものとみられるロシアの交流サイトには、「人生で大切なこと」の欄に、「キャリアと金(ゴールド)」、「世界観」はイスラム教とも記載されているという。
10代半ばで渡米したとみられる兄はたばこや酒とは無縁で、武道に熱中していたとの情報もある。米国社会に溶け込めなかったようで、CNNによると、兄はネット上で、「米国に友人は一人もいない。彼らのことは理解できない」と書き込んでいたという。
米ABCニュースは、兄弟が民兵の訓練を受けていたとも報じている。
欧米では、移住してきた若者が孤立感を深め、イスラム教への信仰を深める傾向もあるとされる。兄がイスラム教への信仰が篤かったとの報道も出始めた。
大胆な爆弾テロとは裏腹に、兄弟には逃走の無計画性や短絡性など、行動の稚拙さも目立つ。犯行後も現場に近いボストン郊外に潜伏していた。監視カメラが捉えた犯行前の映像で、わざと顔面を露出するように野球帽を後ろ向きにかぶり、プロの手口とは考えにくい行動を取っている。
オバマ米大統領は19日、ホワイトハウスの危機管理室で、モラー連邦捜査局(FBI)長官らから報告を受けた。ブレナン中央情報局(CIA)長官やヘーゲル国防長官も加わり、国際テロ組織との関連を協議した可能性もある。
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