▼唸声の気になる写真/ブラジル:神を見る目、死神女医ビルジニア・デ・ソウザ

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写真は患者を診察するビルジニア・デ・ソウザ女医/ブラジルネットより、この患者の目はまさに神を見る目だが、手がごつすぎないか?首の肌の色とも極端に違うぞ!

http://www.ogrodafloresta.com.br/2013/02/25/carta-aberta-do-hospital-de-clinicaspr-ao-sirio-libanessp/#axzz2R4aWBMjF

 

これが本物の写真、騙されてはいけませんね。患者はブラジル元大統領で現在連邦上院議長のジョゼ・サルネイ氏、立っているのはブラジル前大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ氏/ブラジル紙Vejaより、2012/4/16、心臓ステント手術で入院したもの。

http://veja.abril.com.br/noticia/brasil/sarney-deixa-uti-e-recebe-visita-de-lula-no-sirio-libanes

 

神を見る目ではなく、大統領を見る目?友人を見る目かな???死神には騙されないようにご注意!

 

IZA4/21-「神」になろうとした女医 ブラジル大量殺人の動機とは】

【大阪から世界を読む】

 ブラジルで今年2月、7人の入院患者に筋弛緩(しかん)剤を投与して死なせたとして、殺人容疑で女医師のビルジニア・デソウザ容疑者(56)が逮捕、訴追された。同様の手口による犠牲者は、夫を含む300人以上になる可能性があるという。集中治療室(ICU)に勤務する女医が重病の患者を次々と殺害した理由は何だったのか。捜査当局が盗聴した電話で、デソウザ容疑者は病院のベッドを空けることが目的だったと告白している。人の命を救う医師に何が起きたのか。(大谷卓)

 

 ■「神」になろうとした?

 「(容疑者は)神を演じていた」

 

 ロイター通信などによると、捜査当局から協力を求められ、デソウザ容疑者が診療した内容を記すカルテなどを調べた保健省の医学博士は、ブラジルのテレビ局にそう証言した。

 

 「神」とは穏やかな表現ではないが、この言葉は事件を解くキーワードになるかもしれない。

 

 デソウザ容疑者は1988年から、事件の舞台となったブラジル南部パラナ州クリチバにある民間病院に勤務。2006年からICU室長に就任した。逮捕容疑の7人の件はすべてICU室長就任後に起きている。容疑者をリーダーとし、医師、看護師ら7人で構成する医療チームが犯行に加わっていたとされる。

 

 地元メディアなどの報道によると、犯行の手口はいずれも同じで、筋弛緩剤を投与し、人工呼吸器への酸素の供給量を減らして窒息死させていた。同容疑者は部下に電話で指示を与えるだけで、現場には立ち会っていない。投与直後に意識が戻り、何か話した後に死に至った犠牲者もいる。

 

 前述の医学博士は、犯行の本当の動機をこうも指摘している。

 

 「犠牲者が死ぬ瞬間を命ずる力を持ったことが、(容疑者に)ICU殺人に走らせた」

 

 患者も、部下もすべてを支配する「神」のような存在…。当局側が見立てる容疑者像がほのみえる。

 

 ■「ベッドを空けたい… うずうずしている」

 疑惑は逮捕の約1年前、地元警察にあった匿名の電話で判明した。当局は捜査に乗り出すとともに、同国保健省に協力を要請。医学博士らが06年から現在までの患者約1700人分のカルテを調べた。

 

 その結果、同様の手口で20人の死亡していたことが判明。このほか、約300人の患者の死にも関与した疑いがあるとされ、この中には06年に胃がんで亡くなった容疑者の夫も含まれているという。

 

 捜査の中で、司法当局は容疑者と知人の電話を盗聴も試み、その様子を地元メディアが報じている。同容疑者の“告白”は衝撃的だ。

 

 「ICUを空けたい。その衝動でうずうずしている」

 

 「残念なことに、私たちの仕事は(患者を)来世に送る仲介者であることだ」

 

 ■さいなまれる「無力感」

 ただ、デソウザ容疑者は容疑事実を否認。弁護士も「捜査官はICUがどんな形で仕事をしているのか知らない。事実誤認だ」と無罪を主張しているという。真実は今後の法廷での審理を待つしかないが、捜査当局が逮捕に至った理由はあるはずだ。

 

 産経新聞で「精神科女医のつぶやき」を連載中の片田珠美さんは、デソウザ容疑者を含め、医師が置かれる厳しい立場が背景にあると指摘する。

 

 まず、入院患者が何日間在院していたかをを示す「平均在院日数」を短くすることを極度に意識していたのではないかとみる。

 

 「病院の経営上の感覚として、2週間から1カ月程度で退院してほしいと思うのは日本でも同じだと聞きます。どうやって在院日数を短くするのかということにあまりに敏感だったのかもしれません」

 

 経済協力開発機構(OECD)のデータによると、2010年の日本の平均在院日数は32・5日、急性期病院でも18・2で、欧米諸国に比べかなり高い。同じ患者に長く入院してもらったほうが治療はしやすいのだが、そうすると診療報酬は下がる仕組みになっている。つまり入院が長ければ長いほど、病院経営は苦しくなる。

 

 ただ、それ以上に大きい“動機”として、片田さんは「医師が抱える無力感」を挙げる。

 

 本来、医師は病気を治し、人の命を救う存在だ。だが、世の中には医師であっても、どうにもならないことは少なくない。「人の命を助けたいのに助けられない、治したいのに治せない。どんな医師でも日々、そうした無力感にさいなまれ、苦しんでいるものです」と指摘し、こう続ける。

 

 「(デソウザ容疑者は)その無力感を埋めるために、真逆の感覚として、万能感や全能感を得たい、神になりたいと感じたり、自身が無力感に満ちているからこそ、人を支配したいという欲望を感じてしまったのかもしれない」

 

 重病患者が治療で一時期助かったとしても、その後、さらに苦しい人生が待ち受けている場合もある。激務の医療現場にいれば、より強い無力感を感じてもおかしくない。

 

 片田さんは「苦しまなくてもいい死を、患者に与える存在になりたいと思ったのではないか」と指摘。さらに南米特有の「神」への信仰も「神になろうとした」とする捜査当局側の見立ての背景にあるとみる。

 

 ■暗く、深い「心の闇」

 自らの手を汚さず、配下の人間に“実行”させるやりようは、兵庫県尼崎市の連続変死・行方不明事件の主犯格、角田美代子元被告=昨年12月に自殺=にも通じるが、医師としての「無力感」がデソウザ容疑者の本当の動機なら…。その心の闇は暗く、深い。

 

 300人殺害が事実とすれば医師による大量殺人としては、少なくとも215人もの患者に対し、モルヒネを過剰に注射して殺したとされる英国の開業医ハロルド・シップマン医師(2004年に刑務所で自殺)を超える世界最悪の事件になるという。

 

 

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唸声


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このページは、唸声が2013年4月21日 15:29に書いたブログ記事です。

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