▼唸声の気になるビル/台湾:台北の双子星ビル

| コメント(0)

図は台北の双子星の完成予定図/中時男子報より、台湾史上最大の開発案件、政治家が裏でかかわっており、327日、頼素如市議が収賄容疑で逮捕された。

http://news.housefun.com.tw/news/article/20361711189.html

 

 

写真は逮捕された頼素如市議と馬英九総統/台湾ネットより

http://www.wretch.cc/blog/boogier

 

中国だったら犯罪にもならなかったのにね。

 

IZA4/14-側近らの汚職続発 馬総統の清廉イメージに打撃 台湾】

【海外事件簿】

 世論調査で支持率10%台に低迷している台湾の馬英九政権だが、追い打ちをかけるように与党・中国国民党関係者の不祥事が相次いでいる。3月には南投県長(知事)が収賄罪などで起訴されたのに続き、馬総統側近の台北市議も、同市の大型開発に絡んで収賄容疑で逮捕された。馬総統は党主席として党員や市民に謝罪声明を発表するなど対応に追われたが、もともとクリーンなイメージが身上だっただけに、政権の足もとへの打撃は小さくなさそうだ。(台北 吉村剛史)

 

 ■謝罪と反省「清廉は私の生命…」

 「司法を100%尊重し、全力で司法機関を支持する」「清廉は私の生命…謝罪する」「われわれは深く反省し…清廉を堅持し、再発防止に務めねばならない」

 

 3月29日、馬総統の党主席の立場での「謝罪」声明が発表され、本人もテレビカメラの前で反省と謝罪を繰り返した。

 

 台北地検に収賄容疑で逮捕されたのは頼素如台北市議。事件の舞台は、台北市当局が進めている大型開発で、台北駅近くの一等地に2014年末の完成をめざしている「双子星」ビルだ。

 

 地元メディアによると、同ビルは総工費700億-800億台湾元(約2310億-2640億円)で、台北101ビルに次ぐ超高層ビルとなるが、頼市議は業者から賄賂を受け取り、市議会で市当局に対し、この業者の落札が有利になるよう働きかけた疑い。

 

 頼市議は協力者とされる市の財政局長とともに3月27日、台北地検に逮捕され、28日未明には地裁に保釈金を積んでいったん釈放されたものの、その後、地検の抗告で「嫌疑重大」「口裏合わせの可能性もある」などと判断され、拘留が決定し、現在、調べが進められている。

 

 ■買われていた法律家の手腕

 これまでの報道では、頼市議は落札の見返りに1000万台湾元(3300万円)を受け取る約束で、まず100万台湾元(330万円)を受け取ったとされ、結局業者は昨年10月に入札1位となった。

 

 だが、当該業者はその後保証金を支払わず、今年2月に落札の権利を失い、市当局は2位の業者と協議に入っている。

 

 このため、頼市議は当初の100万台湾元を業者に返却したとされるが、事件は市の信頼を揺るがしたとして市の担当部署のトップが辞任する事態に発展。

 

 やはり国民党籍で次期総統選が視野にあるとされている●(=赤におおざと)龍斌(かく・りゅうひん)台北市長も、世間を騒がせたことで謝罪の意を表明した。

 

 頼市議は、党の最高意思決定機関・中央常務委員会の一員でもある実力派。弁護士資格をいかして、党幹部の絡む訴訟ごとで活躍するなど、法律家としての手腕の良さでも知られ、馬総統の台北市長時代(1998-2006)から側近として重用されてきた。

 

 2008年の馬政権発足後は党の広報で、昨年1月の総統選でも陣営の報道担当窓口として再選に貢献し、昨年末に党主席室主任に就任したばかりだった。

 

 ■課題山積、満身創痍の政権運営

 一方、馬総統は法務部長(法相)を歴任し、「清廉」(クリーン)のイメージで政治家としての地歩を固めてきた背景があり、11年には汚職摘発庁ともいえる「廉政署」を発足させている。

 

 それだけに、事件では「ついに主席室からも汚職」などと報じられ、自身のイメージを損なう大きな痛手となった。

 

 国民党では昨夏、党の若手ホープとして知られ、行政院秘書長(内閣官房長官に相当)の要職に登用されていた林益世氏の収賄事件が、2期目に入ったばかりの馬政権の足もとを揺さぶったばかり。

 

 今年1月にも彰化県長の弟が県事業に絡む不正で逮捕され、今回の側近逮捕の直前の3月26日にも、李朝卿・南投県長が1億円以上もの収賄などの罪で南投地検に起訴されている。

 

 各種民放の世論調査で支持率が10%台に落ち込んでいる馬総統は、今夏に行われる自身の国民党主席選挙、また来年末には統一地方選挙もひかえている。

 

 次期総統選に向け、後継者人事も考慮していかねばならない時期でもあり、国民党幹部は「懸案の日台漁業協議をまとめたことで一息つけるとは思うが、今後、中国の反発も予想される。内にも外にも、足もとを気にしながら政権運営していかねばならない」と話し、影響力低下やレームダック化を危惧していた。

 

 

 

コメントする

唸声


世界のニュースネタをお届けします。映像や写真、色々な国の新聞もご紹介します。笑いあり、涙あり、グロもあり!世界には我々日本人の知らないことがいっぱいあります。

このブログ記事について

このページは、唸声が2013年4月14日 15:29に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「★週刊AWACS 2013年4月14日」です。

次のブログ記事は「▼唸声の気になるビル/中国の人民日報ビルはあのカタチ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ