写真は行ったつもりのグーグルビューより、「京城羊肉串」 양고기꼬치구이=羊肉串焼き、「京城」は言わずと知れたソウルの漢字表記、ところが現在の漢字表記は「首尔」で、中国語の発音はshǒu ěr=ショーァルとソウルには聞こえないが、中国語表記の汉城=漢城hàn chéngを無理矢理にソウルに近い音訳したために全く意味不明の漢語となった。そんな複雑な環境下での「京城羊肉串」に産経の黒田記者も通っていると言う。ソウルに出張の際は寄って見られたら、黒田記者にお会いできるかも?
店内の様子は以下の韓国のネットよりどうぞ↓
http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=mkdkrk&logNo=90088151913
羊カルビ14000ウォン≒1213円、羊肉串8000ウォン≒693円、焼酎3000ウォン≒260円、ビール4000ウォン≒347円
韓国人は羊肉=ヤンコギはあまり好きではない。理由は臭いからと数十年前の日本でも人気がなかった理由の一つだ。今では、日本でジンギスカンを食べて臭いという人はいない。唸声も3か月に一度くらいは津田沼のビール工場でジンギスカンと生ビールを楽しんでいる。
ただ、日本でも朝鮮族の羊肉串を食べることはできるが、肉は臭い。香辛料をたっぷりかけて焼いているので肉の臭さは気にはならないが、韓国人の好む味とは思えない。
黒田記者は『韓国人は中国にそれほど親近感はない』と書かれているが、唸声もそのように感じている。今、大統領が中国に媚を売っているし、その前から中国マネーを狙って中国に接近しているのが韓国である。中韓両国ともに口ではきれいごとを言っているが、歴史的なことを考えれば、仲良く出来る訳がない。特に感情的な韓国は直ぐに不満を爆発させるであろう。我が国はあわてることなく、状況を静かに見守ればいい。
【産経6/30-《から(韓)くに便り》韓国人は中国好き?嫌い?】
ソウルの観光名所の一つである東大門(トンデムン)市場から遠くない、東大門のすぐ先の大通りが最近、チャイナ・ストリートの雰囲気になっている。漢字排除の韓国では珍しく、でっかい漢字の看板を出した中国人(朝鮮族)の焼き肉店が軒を並べているのだ。ソウル都心のちょっとしたエスニック風情である。
ひいきの店が1軒あって、店の名前を「京城羊肉串」という。羊の肉の串焼きを食べさせる店で、通りがかりに「京城」の漢字が気になって(気に入って?)通うようになった。
「京城」は日本統治時代のソウルの名前だ。戦後(韓国でいう解放後)はシャクに障る名前として排斥された。今や死語に近いが、もとは都を意味し言葉そのものとしては問題ないのに、日本統治イメージから否定的になってしまった。
店はその「京城」を堂々と使っているので実にほほえましい。誰も文句をいう者はいないらしい。中国風だから問題ないのかな。
首都ソウルの名前は李朝時代は「漢城」といった。いかにも中国の影響を思わせる。これが日本統治の前まで続いた。戦後は漢字では書けない純韓国語の「ソウル」になったため、中国は漢字表記に困り李朝時代の「漢城」をそのまま使ってきた。
これに韓国は不満で1992年の国交正常化以降、直すよう要求し続け、つい数年前に韓国が希望する「ソウル」の発音に近い漢字をあてはめた「首尓(爾)」に変更された。今ソウル市内の道路標示や観光案内はすべて「首尓」になっているが、日本人には何のことか分からない。
「首尓」は漢字としてはまったく意味をもたない。中国人記者に「首尓」について感想を聞いたことがあるが「発音だけの漢字名は辺境民族を意味するんですがねえ」と苦笑していた。「哈爾浜(ハルビン)」や「烏魯木斉(ウルムチ)」と同じというわけだ。
「首尓」は「ソウル」の原音を生かしたいという愛国主義ないし対中ナショナリズムの表れだが、中国人からすると「中華文明」に浴しない格下げの名前という。その意味では「東京」が首都で漢字大好きの日本は、中国から見れば実にかわいく見え、かつ文明的ということになる。
一方、ただ今、中国訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は日本よりまず中国を訪問し、大歓迎を受けている。彼女は習近平国家主席に中国語であいさつし、大学での講演もそうだった。中国にとってこれは実にほほえましく好ましい。
韓国と中国は今後、親しくなっていくのだろうか。中国の影響力増大で政治、経済をはじめ各分野の交流は当然、深まる。歴史的、地理的に韓国は日本よりはるかに中国に気を使わなければならない環境にある。それを見越して「これからは中国だ」と、日本語に代わって中国語を目指す韓国人が増えている。
ただ韓国での生活体験からすると韓国人は中国にそれほど親近感はない。あくまで実利的関心なのだ。中国にとってもあの中国文化の象徴である漢字を捨ててしまった韓国はかわいくないに違いない。
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