写真は銃撃された自動車より小川悟さん(51)の遺体を移動しているところ/YouTubeより、右のワゴンに小川悟さんが乗車していた。銀行から現金(約310万円)を引き出した直後に武装集団に撃たれ出血多量で亡くなった。武装集団はワゴン車を障害物で止めていることから、計画的犯行とも見られる。尚、現金の入ったバックは奪われていない。小川さんが機転を働かせたのであろう。ケニア人ドライバーは逃げて助かったと言う。疑って申し訳ないが、共犯の可能性も考えられる。
映像には窓ガラスの破片が地面に散らばっているシーンも
写真は小川悟さん/テレ朝動画ニュースより、さぞや無念であったと思われる。合掌
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000008848.html?r=rss2&n=20130716211323
【産経7/16-アフリカ支援の悲劇再び 邦人技術者の命どう守る ケニア邦人殺害】
日本人10人を含む外国人技術者らが犠牲になった1月のアルジェリア人質事件から半年を迎えた16日、同じアフリカで再び日本人技術者が犠牲になる事件が判明した。日系企業の進出が加速するアフリカは貧富の格差が激しく、殺人や強盗など凶悪犯罪も後を絶たない。治安悪化が懸念される現地で企業戦士の命をどう守ればいいのか。事件は再び課題を突きつけた。
■「よき夫、よき父」
「物腰が柔らかく落ち着いた人。非常に熱心に働き同僚にとても好かれ、信頼できる人物だったのに…」
ケニアで武装強盗団に銃撃され死亡した小川悟さんが所属する東洋建設協力会社「イーストマリン」(シンガポール)の担当者は突然の悲報にショックを隠しきれない様子だった。
情報収集に追われる中、「小川さんは妻と3人の息子を愛するよき夫、父親だった」と振り返った。
同社などによると、小川さんは2012年11月からモンバサ港のコンテナターミナル建設工事で、埋め立てなどに使う作業船の管理監督に当たる現地責任者を務めていた。同社では、社長を務める小川さんの兄が現地へ向かったという。
元請けの東洋建設は東南アジアでイーストマリン社と業務を進めてきたが、アフリカへの進出は今回の事業が初めてだった。
■加速するアフリカ進出
アフリカに進出する日本企業は後を絶たない。横浜市内で先月開催された、第5回アフリカ開発会議で採択された「横浜宣言」でも、「アフリカ大陸を世界成長の原動力に変容させる」と強調。安倍晋三首相(58)は、今後5年間で政府開発援助(ODA)を含む官民支援最大3兆2千億円の拠出を表明した。
背景には、アフリカへの影響力を強める中国に対し巻き返しを急ぐ狙いもある。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、アフリカに進出する日系企業は昨年7月末現在、24カ国333社。このうちケニアには35社が進出している。
■邦人の命をどう守るか
アルジェリアの施設が武装集団に襲撃され、社員ら日本人10人を含む38人が犠牲になったプラント建設大手「日揮」(横浜市)は事件後、海外の社員の安全を守るセキュリティ対策室を副社長直轄組織に格上げ。日系企業各社も現地の駐在員に、外出を極力控えるよう指示し対策を進める。
しかし、日大法学部の福田充教授(43)=危機管理論=は「ケニアのように貧困にあえぐ人たちがいる地域では、貧富の格差が犯罪につながる」と指摘。強盗事件など一般犯罪にも対策が必要と訴える。
経済成長が続くケニアでは貧富の差の拡大から治安の悪化が懸念され、凶悪犯罪や爆弾テロが続発。殺人事件は2010年の約1470件から11年には約1700件に増加。強盗事件は10年の約2840件から11年は3260件に増えた。
モンバサでは07年4月、日本人が被害に遭う強盗事件が発生。外務省は「人通りの少ない場所を一人歩きしない」よう注意を呼びかけていた。
危機管理の研究機関「公共政策調査会」の板橋功研究室長(53)は「途上国では金銭目的の犯行に注意する必要がある」とした上で、「亡くなった小川さんのように協力会社や派遣会社の社員への安全対策教育も新たな課題だ」と指摘している。
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