■唸声中国/中国式奢侈と面子経済を写真でご紹介

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写真は看中国3/12より  2枚は河南省鄭州市恵済区政府のオフィス、左下10名しかいない忻州炭鉱安全監督局のオフィス、右下ホワイトハウスに似た安徽省阜陽市の政府ビル
http://kanzhongguo.com/news/gb/kanshehui/baitai/2007/0312/187277.html


【中国最新情報
3/14-全人大代表、政協委員が「中国式奢侈」を批判】

豪華オフィスビルプロジェクトがどんどん続き、ごちそうや贈り物もエスカレート――これらの贅沢三昧の風潮は、2007年初めに「中国式奢侈」という一つの新語となったほどだ。

 

 「中国式奢侈」を巻き起こす、その消費の主力は、一夜にして巨万の富を得た人だけでない。幾つかの地方政府、商店、そして一般消費者である。「面子経済」が見え隠れする。

 

 2007年の両会代表に出席する代表、委員は、これらの贅沢は大量の社会の富を浪費しているだけでなく、社会風潮を乱し、腐敗の温床を助長していると考えている。

 

 新しいオフィスビル6棟、巨大なドーム形の会議センター、アメリカのホワイトハウスを思わせる勢いで、数百ムーの緑地、庭園、小山、噴水が囲み、波がきらめく湖面には、数匹のつがいのアヒルやアフリカのガチョウがいる……

 

 これらは河南省鄭州市の貧困区県の一つである恵済区政府の新しいオフィスである。ここ数年、類似の「官衙工程」で公然と建設され、その贅沢さもますますエスカレートしている。

 

 ある代表及び委員は、「公金を浪費しているため、自腹を切らないから、心も痛まない」と言われていると話す。しかし、民衆には「本革のいすに机、テレビパソコンはつけっ放し」等ますます口々に吹聴され、これらの見えを張り、放蕩息子のような行動に反感を持たれていることに気づいていないのではないかとも述べた。

 

 全人代代表の陳恵娟氏は、「ある地方政府の指導者は、経済、科学技術といった中核的な競争力をつけるあれこれの努力もせず、面子を保つための作文をし、最終的には、地方経済が発展することもなく、民衆からも怨嗟の声が漏れている」と述べた。

 

 「豪華な役所建設の背後には腐敗が隠れている」全人代代表の史和平氏は、メディアで公表されたこの種の典型的な事例の中だけで見ても、経済の貧しい地方であればあるほど、指導者がますます好んで豪華工事をやり、借り入れ、起債、貧困扶助金や被災者救済金の流用をし、規定に反して高級で大規模な建物を建設していると話す。

 

 行政権の乱用、地方経済発展において発生している多くの理性的ではない行為は、代表委員たちを最も憂慮させる贅沢となっている。盲目的な投資、イメージプロジェクトは何度禁止してもなくならない。高エネルギー消費、高汚染は有効な調整が不能になっている。公金での飲食、公用車の消費の旺盛……多くの地方、部門の利益をもその中に巻き込んでいる。これは近年来、中央のマクロコントロール調整政策執行において遭遇する大きな障害となっている。

 

 一般消費者についても、「面子経済」が生まれ、彼らは知らず知らずのうちにその中に巻き込まれている。食事、財・サービス、贈り物に贅沢を追求する動きは大きく広がりを見せ、どんどん浸透している。

 

 「遠方からわずかなものでも、礼を酌み取るべき」といった伝統的な美徳は、国民の物質生活水準の向上や商業的なプロモートによって、次第に「中国式奢侈」へと変わっていってしまった。重要な祝日になるたびに、多くの中国人が大奮発をし、贈り物を贈ることに精神をすり減らしている。

 

 幾つかの代表や委員は、「礼には礼をもって返す」というのは中国の伝統的な文化であるが、現在の消費者が行っている豪華な物を買って贈り物するというのは、消費というよりも人情や面子ではないかと考えている。

 

 全人大代表の祝義才氏は、贅沢な消費活動は、どれだけの金銭、どれだけの資源及び人力を浪費したかというだけではなく、調和がとれない空前のバブル騒動であって、勤倹といったよい風潮を破壊し、刻苦勉励といった伝統的な美徳とも背反するものであると述べた。

 

 また、これらを単純な行政命令で解決できるとは期待できず、各レベルの指導者幹部が率先して拝金主義、享楽主義、贅沢三昧の風潮を排除することが必要だと主張している。〔新華網33日〕


◇唸声コメント

こちらはオリジナル↓

【新華網3/3中国語-"中国式奢侈"风该代表委"面子经济"

http://news.xinhuanet.com/misc/2007-03/03/content_5794756.htm

 

日本でも分不相応な市庁舎や町村役場が建てられたことがあった。ガラスの多用で空調に無駄が生じるケースも多い。中国式奢侈のビルは無駄だらけ、機能よりも面子・見た目重視でハッタリをかましている。

 

農民や住民との格差社会の象徴のような建物である。こうした建物を見て、他の市にも伝播する。建物のメンテナンスにも金はかかる。十数年後が楽しみだ。

『拝金主義、享楽主義、贅沢三昧の風潮を排除』と記事にはあるが、これが漢民族の本質なので、簡単にはいかない。そして、頂点を迎えた時に崩壊する。中国はこの歴史を何度も繰り返している。

 

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このブログ記事について

このページは、唸声が2007年3月15日 01:27に書いたブログ記事です。

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