写真はFlickrよりPennsylvania Supreme Court
【USFRONTLINE4/9-未執行の逮捕状140万通~PA州、司法機関の電算化で判明】
ペンシルベニア州で、裁判所が発行したものの執行されないままとなっている逮捕状が140万通に上ることが分かった。うち100通以上が殺人事件だという。州内の司法機関が全てコンピュータで結ばれたことで初めて明らかになった。
AP通信によると、同州は司法機関が総合電算化された州として人口では米最大。ただしカリフォルニア、ニューヨーク、オハイオも現在、同様のシステム導入を検討している。
新システムは、州内各地の警察が郡境をまたぐ犯罪を捜査する際に役立つよう設計された。同時に、政府機関や一般市民が司法機関の働きぶりを評価することも可能になった。
APに州裁判所が提供した4月1日現在のデータによると、140万通の未執行令状のうち、ほとんど(120万通)は交通違反など軽微な犯罪。しかし、殺人事件に加重暴行、性犯罪、強盗なども合わせると凶悪事件の未執行令状は1000通を超える。特に多いのが麻薬関連の犯罪、飲酒運転、窃盗だった。
データベースは昨年9月からオンラインで閲覧可能となった。一般市民も訴訟事件の詳細を、警察や裁判所が扱う令状の内容を含めインターネットで見られるようになっている。
ペンシルベニアは、この3年間で1億500万ドルを新システムに投入した。インディアナも2年以内に新しいコンピュータ・システムの試運転を行う予定。
◇唸声コメント
中には10年以上前のものもある?それにしてもこの数は尋常ではない。他の州も同じだとすると多くの殺人犯が野放し状態となる。
ペンシルバニアでの犯罪に関しては以下をご覧あれ↓
http://ucr.psp.state.pa.us/UCR/Reporting/Annual/pdf2005/2005ExecutiveSummary.pdf
このペンシルバニア州警察の2005年の報告書によれば、
犯罪分類Ⅰ(殺人・強姦・強盗・自動車窃盗・放火など)は332355件で0.9%微増
犯罪分類Ⅱ(偽造・詐欺・着服・売春・麻薬乱用・賭博など)は623370件で-1.1%減
合計でも955725件で-0.4%と減、記事にある凶悪犯罪とは分類Ⅰにあたる。
それにしても犯罪の多い州である。重大犯罪は1分35秒ごとに起きており、凶悪犯罪は10分27秒ごと、殺人は11時間40分ごと、強姦は2時間34分ごと、窃盗は1分52秒ごと、強盗は9分54秒ごと、放火は3時間36分ごとに起きている。
我が国は犯罪大国になってはならない。
【Pennsylvania's Unified Judicial System】
http://www.courts.state.pa.us/
【CourierPostOnline 4/7-Pa. computer network tracks unserved warrants】
http://www.courierpostonline.com/apps/pbcs.dll/articleωAID=/20070407/NEWS01/70407004
コメントする