
写真左は偽ビールと偽王冠、中国徐州網より、右は中国ビール「山水」とバドワイザー・カールスバーグ
造假作坊普通啤酒加开水煮出洋啤酒
【レコードチャイナ6/8-栓に有害な工業用ゴム!海外ブランドビールの悪質偽造を摘発!―重慶市】
2007年6月5日夜、重慶市南岸区で偽ビール工場が発見され、偽造された海外ブランドの高級ビール、5000本以上が押収された。
偽造されていたのは、高級ビールのバドワイザーとカールスバーグ。偽造の手順は大変簡単で、市場で売られている一般のビールを加熱しただけ。これだけの手順で大瓶1本2元(約30円)のビールが、小瓶1本20元(約300円)の高級ビールへと姿を変える。悪質なのは栓の固定方法で、人体に悪影響がある工業用ゴムを使用していたという。
偽造ビールを生産していたのは、40歳ぐらいの男女2人組。工商局の摘発時に逃亡した。偽造ビールはバー・クラブに広く出回っていると見られ、工商局は流通経路を追っている。
http://www.recordchina.co.jp/group/g8673.html
◇唸声コメント
中国ビールを加熱するとバドワイザーになるのか分からないけれど、きっとそれらしい味になるのだろうか?70~80度くらいの加熱であれば、たぶんアルコールは飛ばないだろう。しかし、炭酸はかなり抜ける筈、きっと気の抜けたバドワイザーになったに違いない。
中国のビールは加熱処理されたものが多いので、これをさらに加熱することにより得られるのは、残っている酵母や微生物を殺菌することにより、さらに日持ちが良くなることか?
新聞記事によると石炭ストーブの上のアルミの大鍋でお湯が沸かしてあり、そこに中国ビールの「山水」の大瓶を入れ、攪拌しながら、バドワイザーやカールスバーグの空き瓶に細いホースを使い流し込み、偽ビールを造ったとしている。
大瓶2元が小瓶20元*2となる訳だから、これは儲かる。空き瓶を回収する手間がかかるのだろうが、これはウィスキーのビンなども含めて偽酒造りのパートナーがいて、金次第でいくらでも集まる筈だ。こんなに簡単に偽ブランドビールができるのであれば、密造者は後を絶たないであろう。
中国じゃ、水ばかりでなく、ビールも安心して飲めない。
◇参考/ビールのお燗実験↓
http://sea.ap.teacup.com/applet/kaeru_5/263/trackback
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