
写真左は蔡渡大橋崩壊、王子製紙の合弁の決まった南通市郊外、新浪網より↓右は6/15に倒壊した九江大橋、看中国より、いずれも船の衝突によるもの
http://news.sina.com.cn/c/p/2007-07-15/152313451050.shtml
http://www.kanzhongguo.com/news/gb/kanshishi/dalu/2007/0615/199589.html
【宮崎正弘の国際ニュース・早読み7/16-中国の工業幹線で、また橋が落下、貨物船の衝突により、王子製紙が進出する南通市郊外。幸い死者なし】
7月13日、江蘇省南通市如東県の「如泰運河」にかかる蔡渡大橋に貨物船が衝突した。貨物船は十四隻のコンボイで、そのうち一隻が橋に激突した。この衝撃で蔡渡大橋が倒壊し、陸上輸送のトラックも渡れなくなった。
蔡渡大橋は80年代に建設された運河渡河用の小型橋だが、運搬の動脈であり、過去にも船が衝突する事故が頻発していた。
南通は上海から三時間半、長江を挟んだ江蘇省南端に開けた大都市である。
長江をわたるフェリーの他、幾本も貨物船が出入りするため、多くの橋がかかっている。南通には、すでに数百の日本企業が進出しているが、市内を走ると「日本料理」の看板が目立っても経営者は韓国人。南通市内は雑然としていて、どことなく野卑である。
この地に王子製紙は2300億円を投じて洋紙一環工場をつくる。
江蘇省政府がイの一番で許可し、しかし、依然として中央政府は「産業調整」を理由に工場建設の許可を出していない。つまりプロジェクトは、三年をすぎても宙に浮いているのだ。
橋梁が手抜き工事などで落下し始め、ダムの決壊はつづき、いずれ高速道路の崩落、高層ビルの壊滅瓦解が予測されている。高度成長のツケが、かの国では急激に表面化するだろう。
◇唸声コメント
この橋には何回も船がぶつかっていた。2004年には大型車の通行が禁止され、それ以降は自転車・バイク・通行人しか渡っていないらしい。また、事故の17時間前には全面通行止めの標示がされた。つまり、危ない橋であることを当局も知りつつ修繕をしなかったのだ。
この橋は幅6m、長さ66mと写真右の九江大橋と比べると規模も小さい。ただ、巾50mの運河にはいくつもの橋がかかっている。たぶん蔡渡大橋と状況は同じであろう。写真を見る限りはかなりちゃっちい橋でここを大型トラックが走っていたこと自体が奇跡かもしれない。
コンボイ船を運転していたのは色黒の太った中年女性、7隻目が橋にぶつかった模様。写真左に写っているのは8隻目。この狭い運河には常に船が停泊して荷物の積み下ろしをしているため、航行はかなり難しいようだ。
中国に行かれる方へ、食べ物ばかりでなく、橋を渡る時にもくれぐれもご注意あれ。
折りしも新潟では震度6強の地震があった。古い家屋の倒壊はあったようだが、橋が落ちたとは聞いていない。かの国ではこれだけの地震が起これば橋やビルの倒壊は免れない。
今回の地震に遭われました皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

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