■唸声中国/Olym-pig(五輪豚)に庶民の怒り、有機豚VS病死豚

| コメント(0) | トラックバック(0)

写真左は北京千喜鶴集団の五輪豚、右は北京五輪組織委員会・市場開発部袁斌部長(左女性)と北京千喜鶴集団劉延雲理事長(右男性)

http://www.qxh.com.cn/index.asp

 

【大紀元日本10/7-中共政権脅かす五輪豚】

中国では最近、豚感染病の流行による豚肉価格の高騰で、消費者物価指数(CPI)が過去11年で最大の上昇率を示し、中国民衆のあえぎ声が聞こえてくるようだ。

 

 民衆の怒りにさらに追い打ちをかけたのは、感染した豚が大量に市場に出回っている現状がメディアで明らかにされながら、中国共産党(中共)政権は、高価で、高級な「五輪用の豚」を特別に飼育し、外国人や五輪選手らに提供するとしたことだ。

 

 有名な社会経済学者の程暁農博士と中国陝西テレビ局経済情報番組の元編集責任者の馬暁明氏の両氏が103日、本紙の取材に応じ、中共の制御はもはや効果がなく、問題解決は不可能であるとした。物価高騰は中国人民の生活に影響を及ぼし、不満を増大させていることから、今月中旬に開かれる第17回中国共産党大会や来年の北京五輪にマイナスの影響を与えるであろうと話した。

 

 豚肉価格が急激に高騰し、大陸メディアは、感染した豚が密かに市場に出回っていると報道した。中国北東部の吉林省の住民が本紙に明らかにしたところによると、吉林周辺には、7月から大量の感染豚が入ってきており、「安全な豚肉は、ほとんどなく、市場にある豚肉は感染豚のものである」と明らかにした。

 

 住民の話では、国慶節の101日には、吉林省の主要都市では、豚足や人気のある安価な肉製品すら手に入れることができなかったという。

 

 精肉店主の中には、腕が原因不明の皮膚病にかかっている者がいるという。皮膚の色が赤くなり、白い斑点ができるという。感染した豚を売った際に皮膚病になったと考える者もいる。

 

*業者の倫理観、「抗生物質が効かない病気」

 馬暁明氏によると、感染豚の話題が民衆の間でよく取り上げられるという。処分され埋められた感染豚を土中から掘り出し、市場にだす者がいるという。生肉は問題があると考える消費者がいるので、加熱処理を施してから売る者もいるという。

 

 馬氏は「この夏、友人が養豚場に案内してくれた。大量の医薬品が並べられていた。養豚場の人は、もうけが限られており、大規模でやれば、さらにもうけが少ないと話していた。感染病が蔓延しているからだ」と述べた。

 

 さらに「事態を悪化させているのは、感染病対策としてあらゆる抗生物質を大量投与したため、病原菌に抗生物質が効かなくなったことだ。悪循環である」と語った。

 

*効果がない対策規制

 こうした状況に対する中共の対策については、馬氏も程博士も、現状の規制は効果がないとしている。

 

 馬氏は「豚肉価格は、西安で急激に上がった。1キロ78元だったのが、21元にも跳ね上がった。民衆は不満を抱いている…中共政府はこの問題に対処するため一連の方策を採用したが、物価上昇のコントロールには効果がない。温家宝首相が7月から多くの方策を取ったが、効果は現れていない」という。

 

 程博士は「中共政権は、市場に3万トンの豚肉を投入することでいかに問題解決につながるか、鳴り物入りで宣伝するが、実際の効果はなく、宣伝効果だけのものだ。数字のマジックで人民をだまし、社会不満や不平を収めたいというのが中共の狙いである」と指摘した。

 

 程博士によると、「都市部では、高所得層や中所得層の30%は、豚肉が高騰しても気にしないと思われるが、民衆の大半を占める低所得層に大きな痛手となる」という。

 

 「低所得層は、すでに中共政権に多くの不満を抱いている。豚肉価格の高騰で、その不満はさらに増大している。通常、党大会前には、中共政権は「団結」や「進歩」「調和」などの雰囲気を醸し出すようにしているが、不幸にも、今回の第17回党大会は、豚肉の高騰に直面した。党大会に向けて人民は不満を露わにするだろう。こうした事態は、中共が一番望まないものだ」と程博士は続けた。

 

 また、程博士は、北京五輪前に食料品物価が上がると、低所得層にさらなる影響を与えると指摘した。国家としての対面を保たなければならない北京五輪について、人民はさらに不満を抱いている。人々の生活はさらに苦しくなる一方で、政府は対面を保つために浪費する、これがさらに不満を醸成するという。

 

*「オリンピッグズ(Olym-pigs=五輪豚)」= 特権階級のための食の安全

 中国製品の安全問題について国際的な圧力が高まる中、中共政権は、来年の北京五輪期間中、外国人や選手用に安全な、高品質の食肉を特別にコストをかけて飼育することをメディアに明らかにした。養豚業者らは、「国家的事業」として光栄の至りであるとメディアに語った。

 

 中共政権の狙いは、こうした情報を出すことで海外の人々を安心させることだ。ところが、それは同時に中国人民の強い反発を生み出した。

 

 程博士によると、「五輪豚のような、高品質の商品を作るシステムは昔からあったが、中共の高官のためだった。五輪豚のニュースは、中共高官の食の特権を明らかにしたようなものだ。こうした農家は北京に昔からあったし、新しいものではない。五輪のために拡大されただけだ…国際社会に表面的に喜ばすだけの中共政権は、食の特権の存在を無意識に明らかにしたのだ」という。

 

 馬氏は「五輪豚の存在自体が、中国の食の安全問題が深刻であることを証明している。中共政権は、食品問題を解決する自信はない。人民の日常生活などより、対面を保つことだけに四苦八苦している」と指摘し、「さまざまな事件があきらかになってくるにつれて、中国のあらゆる問題が中共政権により生み出されているのがよくわかるだろう。人民の不満が中共政権の崩壊を加速させるだろう」と語った。

http://jp.epochtimes.com/jp/2007/10/html/d19215.html(記者・辛菲、翻訳/編集・月川)

 

◇参考ニュース/【時事8/22-五輪用に秘密「養豚基地」=国内10カ所、安全を確保】

北京五輪を1年後に控えて中国産食品に国際社会の懸念が高まる中、競技選手ら五輪向けに豚肉を提供するため、秘密の「養豚基地」が中国国内の10カ所近くに建設されたことが分かった。22日付の中国紙・新京報が報じた。中国では豚の伝染病が大流行し、既に25万頭以上が発症。外界から隔離された秘密基地の豚肉で安全性をアピールする狙いだ。

 

この養豚基地を建設したのは、北京五輪に豚肉と豚肉加工品を独占して提供する「北京千喜鶴集団」。同社の劉延雲会長によると、基地の安全を確保するため、10カ所近い場所は公開しておらず、24時間態勢の監視カメラを配備。豚の健康増進に向けて、飼料には欧州連合(EU)認証の有機農産物を使用し、毎日2時間運動させている。

 

◇唸声コメント

写真左は北京千喜鶴集団の三号肉(ヒレ肉)32/kgと高い、中左は同社のロゴ、中右は北京オリンピック豚肉独占供給企業マーク、右は選手用の優遇豚と国民の毒豚肉/大紀元10/1-時事漫画「オリンピッグ」

http://epochtimes.com/gb/7/10/1/n1852801.htm

「オリンピッグ」とはうまい言い方をしたものだ。中国語では「奥运猪」、日本語で「五輪豚」こんなネーミングも中国ならでは、しかし、高い豚肉と感染豚が中共中国の根底を覆すことになりかねない。安全な食を適正価格で提供できなければ、国民の不満はやがて爆発をするだろう。

 

大紀元のこの記事は北京に立ち込める大気汚染よりも暗く重たい空気を感じさせる。さて、中共政府に打つ手はあるのか?

 

オリンピッグ(五輪豚)だけにどんな手もトン挫か?


◇参考ニュース/オリンピッグ秘密養豚場の記事↓新京報(中国語)2007/8/22

http://www.thebeijingnews.com/news/olympic/2007/08-22/014@001112.htm

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://gakugo.net/unarigoe/mt-tb.cgi/3799

コメントする

唸声


世界のニュースネタをお届けします。映像や写真、色々な国の新聞もご紹介します。笑いあり、涙あり、グロもあり!世界には我々日本人の知らないことがいっぱいあります。

このブログ記事について

このページは、唸声が2007年10月 8日 21:49に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「■唸声ミャンマー/元ミャンマー大使の語るスーチー女史の真実」です。

次のブログ記事は「■唸声中国/犬をひき殺した男が自分の子犬の命で等価交換?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ