中国でも母国語の危機を感じている。看板の誤字や誤用、PCでの火星語など、漢字が正しく使われていないことに警鐘を鳴らしている。こうした背景があっての試験であろう。
新聞記者でさえ、800点満点中の600点以上(一級)を取ることは難しいとしているので、かなり難問なのかな?以下の記事にも例題があるので試してみては・・・。
【中国最新情報10/4-漢字応用水準評価試験実施 専門家が解けない問題も】
16日午後、初めての国家漢字応用水準評価試験が上海で実施された。第1回の受験者1170名は80分の試験時間で130問の問題に取り組んだ。
同試験は、全国統一入学試験と同様の試験用紙取り扱い方式がとられ、かつ難易度もかなりのもので、1級である600点以上を取ることは容易ではないものと記者には思われる。
取材によれば、国家試験として、漢字応用水準評価試験は、受験者の読解、書写における規範漢字の数量、書き、読み、意味、用法の掌握度、使用の正確さをはかるものである。
試験は5つの部分で構成され、穴埋め、成語補充など30問の主観問題と、100問の文字、単語の書き、読み、意味の客観問題がある。5500の漢字の組み合わせで、4万6246種の単語ができるという使用環境における試験であり、受験者はその差異をはっきりさせておく必要がある。
〈試験問題の取り扱いは全国統一入学試験と同じ〉
関係者によると、第1回全国国家試験漢字応用水準評価試験の取り扱いは全国統一入学試験と同様のものであったとのことである。
試験用紙は印刷工場に送られた後、すべてのプロセスは完全に極秘扱いで、たとえ教育部言語文字応用管理局責任者であれ、事前に閲覧することはできない。これとは別に、上海地区責任校は同試験関連の2名の上席教授を試験前に隔離し、外界との接触を絶つようにした。試験のプロセスが正式に開始された後、初めて試験を対外的に公開した。
〈専門家が解けない問題も〉
「乱七八_」、「按_就班」、「気衝_漢」……成語の穴埋め問題は受験者に正確な文字を記入するよう要求し、画数が一画の部分を二画に分けて書いてはいけない、個人のくせや書道のくせなどの書き方をしてはならず、はねなどの独自のくせがある場合も減点するという。
しかし、これなどはまだまだ最も難しい問題ということではなかった。字面にこだわり過ぎる問題作成であり、華東師範大学陳必祥教授は第121問について忘れることはないという。その問題とは「反饋」と「饋線」の単語において「饋」の文字の意味の違いについて尋ねるもの。そもそも、饋線と何ぞやということを、彼は字典を調べ、ようやく送信機とアンテナを結ぶ伝送線のことであると知った。意味がわかってもなおうまく回答することはできないという。
〈新単語は試験に含まれない〉
教育部言語文字応用研究所言語教学教研室主任で、漢字応用水準評価試験研究開発グループ責任者の張一清氏が記者に語ったところでは、今回の試験で出題された外来語は相当程度の時間が経過し、辞典にも収録された文字、単語を採用している。最近の新単語は採用していないという。
ただし、今後試験が何年か経過した後、一定の補充修正はあり得るとした。
〈公務員は2級レベルが必要〉
市言語委員会責任者の張日培氏は、800満点の同試験は現時点で3つの等級に区分しているとしている。1級は600点以上、2級は500点から600点、500点未満が3級。 2008―2009年には、この試験を全国に普及させ、相応する就業者の「準入門テスト」として確定させるとしている。
〔東方ネット―労働新聞9月17日〕
◇答え
乱七八遭-----めちゃくちゃなこと
按歩就班-----一定のプログラムに従うこと
気衝霄漢-----すさまじい気迫
反饋---------フィードバック
饋線---------フィーダー線
◇唸声コメント
中国語が良く分からないので問題はさらに難しいが、饋線は日本でも使われている。クグッてみよう。試験があまり厳重だと余計に何か勘ぐりたくなる。受験者の半数は教師とのこと。
◇USO会話/漢字応用水準評価試験
日本人「500点未満は3級だから、試験を受ければ3級は確実だ」
中国人「自分の名前を簡体字で書けないと零点も貰えないよ」
◇参考ニュース
中国互联网9/18-国家汉字水平测试题难倒专家 2008年至2009年将在全国推广
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