写真左は500グラム1.3元のヨード入り食塩/淘宝網より、右はヨード不足による甲状腺肥大のチベットの女性/ユニセフより
http://auction1.taobao.com/auction/50002766/item_detail-0db2-a50a1f872c576a2d56b0f214618f1dd1.jhtml
http://www.unicef.org/china/zh/reallives_4611.html
【RecordChina11/7-ヨード欠乏症根絶に向け、省政府が計画を発表―湖北省】
2007年11月、湖北省政府は「風土病予防根絶に関する第11期5か年計画」を発表、2010年までにヨード欠乏症を一掃すると発表した。現在、湖北省全域で30万人がヨード欠乏症に悩まされていると見られる。
ヨード不足は深刻な障害を生み出すことで知られている。妊婦のヨード摂取量が不足した場合、胎児はクレチン病にかかり、成長に支障が生じることで知られている。妊婦以外でもヨードの摂取量が不足すれば、甲状腺の肥大・機能低下・生殖機能の低下などの障害が発生する。
中国ではほぼ全国でヨード欠乏症が蔓延している。湖北省の策定した計画によると、2010年までにヨードを添加した食塩の普及率を95%以上にまで引き上げ、ヨード欠乏症に関する知識の普及率を80%以上に引き上げることを目標としている。(翻訳・編集/KT)
◇唸声コメント
中国のニセ塩には二通りある。まず、工業塩を使ったもの。この塩は人体に摂取すると中毒となり死に至る可能性もある危険なシロモノ。もう一つは、ヨードの添加されていないもの。ニセ塩と一口に言っても大きく違うのでご注意を。今回の記事はヨード添加に関するもの。
中国では食塩にヨードの添加が義務付けられている。日本ではコンブやひじき・わかめ等からヨウ素を摂取しているためにヨードを摂る必要はないが、中国や欧米の大陸部ではヨウ素を摂取する機会がないので、食塩にヨードを添加している。ヨード不足は写真にあるように甲状腺肥大をひき起こす。日本ではヨード添加の食塩は認可されていないために輸入できない。
日本はチリに次いで世界第二位のヨウ素生産を誇っており、世界に輸出をしている。日本にも輸出できる資源があったのだ。主要生産地は千葉県九十九里浜沿岸である。
放射能事故や核攻撃を受けた際に、安定ヨウ素剤の摂取が放射線の内部被ばくによる甲状腺がんを予防する効果があると言われている。以下に、財団法人原子力安全研究協会のマニュアルから抜粋をする。
『安定ヨウ素剤予防服用の意義とは?
人が放射性ヨウ素を吸入し、身体に取り込むと、放射性ヨウ素は甲状腺に選択的に集積するため、放射線の内部被ばくによる甲状腺がんなどを発生させる可能性がある。この内部被ばくに対しては、安定ヨウ素剤を予防的に服用すれば、放射性ヨウ素の甲状腺への集積を防ぐことができるため、甲状腺への放射線被ばくを低減する効果があることが報告されている。ただし、安定ヨウ素剤の服用は、甲状腺以外の臓器への内部被ばくや希ガスなどによる外部被ばくに対して、放射線影響を防護する効果は全くないことに留意する必要がある。
また、放出された放射性ヨウ素の吸入を抑制するためには、屋内へ退避し窓などを閉め気密性に配慮すること、放射性ヨウ素の影響の少ない地域への避難などの防護対策を適切に講じることが最も重要である。
放出された放射性ヨウ素に汚染された飲食物の摂取による人体への影響については、飲食物摂取制限が講じられるため、それらの飲食物を摂取することにより身体に取り込まれる放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくについては、小さいものと考えられる。』
http://www.remnet.jp/lecture/b03_03/index.html
◇ネタ元/中国新聞網11/5-湖北现有碘缺乏病人达30万人
http://www.chinanews.com.cn/jk/ysbb/news/2007/11-05/1068507.shtml
◇参考ニュース/塩の名産地はニセ塩が深刻、地元の144万人に危険―湖南省衡陽市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000005-rcdc-cn
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