■唸声中国/公判中に裁判官が携帯、書記がタバコ、おまけに私服の呆れた法廷

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写真左は携帯で話中の私服の裁判官、中はタバコ片手の私服の書記官、右は携帯で公判そっちのけの裁判長、/中国の個人サイトより

個人サイト1/4-四川西充法院:长边电话边听案(组图)

http://blog.sxtvs.com/?uid-69045-action-viewspace-itemid-67470

 

http://news.xinhuanet.com/photo/2008-01/04/content_7363376.htm

上記の新華網(こちらの写真は何故かモザイクがかかっている)によると、女性の裁判官は赤いダウンジャケットを着て、2分間携帯を使って話し、書記も私服(皮ジャン)でタバコを吸いながら公判を聞いていた。さらにビックリしたのは、原告が陳述を行っている最中に裁判長の着メロが法廷に響き渡り、1分間通話を始めたこと。被告は何度も頭を上げて裁判長を見ると、全く自分の話を聞いていないので、気を利かして中断したそうだ。

 

米国で公判中に携帯電話がなったことに裁判官が腹を立て、法廷内の46名を留置所に入れ、免職となった話もあるが、これも常軌を逸している。ただ、公判中に裁判官が携帯で話をすると言う、まさに常識の範疇を越えた裁判が中国で行われている。これでまともな裁判が行われるとは思えない。

 

尚、新華網の記事によれば、県レベルの裁判では珍しくない光景とのこと。あー、いやだいやだ。しかし、何故こんなにも裁判所にモラルがないのか?その理由として、考えられるのは学歴と給料の問題がある。

 

中国において司法試験が実施されたのは199512月から、1995年以前に選任された裁判官は、解任されることなく、今もなお、裁判を担当している。1997年末の時点で、中国の裁判官の学歴は、大学学部卒業者は5.6%、大学院卒業者は0.25%、1985年の四川省の調査によると四川省内の裁判官の中で、小学校以下の学歴の者が15%を占め、その内には相当数の文盲、半文盲の者がいたそうだ。-ブナの森法律事務所2006/11/6より引用-

http://bunanomori-law.blogspot.com/2006/11/blog-post_116312503117390657.html

 

また、2006/3/12の産経新聞の記事によると

『広州では、人員不足のため多くの裁判官が一人で年間二百-三百件の案件を抱えている。経費不足も深刻で、中国紙「第一財経日報」は「湖北省のある裁判官の月給はわずか二百元(約三千円)」と報じた。同省高級人民法院(高裁)副院長の事務室では、電話代はおろか給料の支払いも何カ月も滞っている。』-抜粋-

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1142110814/

 

労働者でも1000元はもらっているのに、200元じゃ、まともな生活できない。これじゃ賄賂次第でどんな判決も出そうだ。これで電話にタバコも納得ができる。最近になって、ようやくまともな人材が育ちつつあるようだが・・・???

 

このニュースで裁判長は停職、女性裁判官は法廷内に空調がなく寒いので法服の上にダウンジャケットを着たと釈明、但し、携帯電話使用で100元の罰金、私服の書記官も処罰されたとのこと。

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唸声


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このページは、唸声が2008年1月 6日 04:46に書いたブログ記事です。

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