2008年3月アーカイブ


写真上左はNYフィル岡本哲史氏、上右は指導を受ける北朝鮮の色白美人音大生(何故かチマチョゴリ)/47Newsより、下左は音楽監督のロリン・マゼール氏と後ろにいるのが工藤すみれ氏?/YouTubeより、下右は工藤すみれ氏のCD、何か全然似てないので間違えていたらごめんなさい

47News http://www.47news.jp/video/general/post_597.php

YouTube http://jp.youtube.com/watch?v=5in1yuE_TNU

 

岡本哲史氏(コントラバス)「文化交流としては成功だったと思う」

工藤すみれ氏(チェロ)「日本と北朝鮮の関係もあり、米オーケストラの一員として来ることに複雑な思いを抱いていた」

建部洋子氏(バイオリン)「米国歌を平壌で弾くことになるとは思わなかった」

上記コメントは朝日新聞より

http://www.asahi.com/international/update/0228/TKY200802270390.html

 

尚、当日の演奏を全て聞きたい方は↓をどうぞ

http://nyphil.streamguys.us/ramgen/nyphil/NYP_20080228.rm

ニューヨークフィルHPより

 

そしてもう一人忘れてならないのが、永江洋子・チェスキーナ伯爵夫人、今回のNYフィルの北朝鮮における滞在費を全て寄付した模様。彼女はNYフィルの強力なパトロン、音楽はパトロンなしでは活動できない。北朝鮮で公演を行うことの是非は別としても、音楽や芸術に金を使うことは間違っていない。大いに歓迎したいが、北朝鮮と政治を切り分けることはできない。結局、ご本人が政治とは無関係としても政治に利用されてしまう。「金持ち喧嘩せず」なのだろうが、政治に使かわれる金には信念が必要だ。チェスキーナ伯爵夫人も相当苦労された方のようだから、なおさら気をつけていただきたい。


写真左から、ポール・グンター会長、永江洋子氏、朴吉淵国連大使、ザリン・メータ代表/NYフィルHPより(2007/12/11)

http://nyphil.org/concertsTicks/northKoreaConcert.cfm

 

USFRONTLINE2/19-日本人楽団員の声も紹介 北朝鮮のラジオ】

 ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の朝鮮中央放送は29日、同国で初公演した米ニューヨーク・フィルハーモニックの日本人楽団員で、平壌音楽大学で学生を指導した岡本哲史さん(コントラバス担当)のインタビューを報じた。

 

 岡本さんは「私が会ったすべての人に対する熱い愛を、ここに残していく。再会を希望する」と話した。

 

 公演後、朝鮮中央放送は楽団員らのインタビューを連日伝えているが、日本人の登場は初めて。いずれも、英語での回答に朝鮮語の通訳を重ねる形で放送された。(共同)

 

【平壌26日共同】北朝鮮を訪問中の米ニューヨーク・フィルハーモニックの楽団員らは26日、同日の公演に先立ち、平壌音楽大学で学生らを指導した。

 

 金日成主席と金正日総書記の肖像画が掲げられた練習室で、バイオリンやフルートなど楽器別に3-4人の学生らを指導。日本人楽団員の岡本哲史さん(コントラバス担当)は「もっと教えたかった。すごくうまい」と興奮した様子で話した。

 

 学生らは楽団員の技術を少しでも多く身につけようと、演奏を繰り返していた。

 

◇唸声コメント

お金持ちと芸術家、それに日本人にはお人好しが多いので、こうしたニュースには気をつけねばならない。自分も気持ちとしてはある意味で素晴らしいと思うのだが、反米・反日国家が主催者の意図を正しく捉えているとは思えない。

 

こんな北朝鮮の教科書の話は有名なのでご存知かと思うが・・・

「人民軍のおじさんたちが、ある戦闘でオオカミの米国の奴らを265人も殺しました。残りの157人は生け捕りにしました。初めにオオカミの米国の奴らが何人いましたか?」-人民学校2年の算数-

 

こうした教育を受けた者達が急に親米に変われる筈がない。中国が江沢民の愛国教育を始めたために反日人士が増えてしまい、反日サッカーや反日ネットが形成されている。北京オリンピックでは何が起きるか分からない。騒ぎは騒ぎを呼び、締め付けはさらに騒ぎをかきたてる。これも教育のお陰なのである。

 

NYフィルの演奏は確かにテレビやラジオでも流されていたようだ。しかし、前宣伝もなく(労働新聞には小さく載ったようだ)、全く関心がなかったとしている。また、演奏の生中継の時間は停電タイムだそうで・・・。

 

歴史的な演奏であるのは間違いないが、今の北朝鮮に必要なのは「NYフィル」ではなく、「食料」と「新しい指導者」なのである。

 

◇ニューヨークフィルで活躍する日本人

□岡本哲史氏(コントラバス)メモ

東京藝術大学卒業後、在学中から参加していたバンド[G-クレフ]の活動をやめて、ジュリアード音楽院に留学。修士課程を終えて、テキサス州のサンアントニオ交響楽団に入団し、副首席を8年間務める。2002年、ニューヨーク・シティ・バレエ・オーケストラ入団。翌年ニューヨークフィルに入団する。

 

G-クレフのファーストアルバム試聴可↓このアルバムのゲスト参加していたかどうかは不明

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/GClef/SRCL-3530/index.html

1曲目のジャズっぽいベースが岡本氏か?7曲目(“夏の嵐”のテーマ)と11曲目(ウイ・アー・G-クレフ)が有名だって

 

□工藤すみれ氏(チェロ)メモ

 東京生まれ。チェロを4歳からはじめ桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースに在学。20009月から、ジュリアード音楽院に留学、2001年より、アヴァロン弦楽四重奏団のチェロ奏者に抜擢、ソリストとして、また室内楽奏者として評価され、2006年からはニューヨーク・フィルハーモニックのチェロ奏者としても活動。

 

Love of Beauty試聴可↓

http://www.universal-music.co.jp/classics/j_classic/sumire_kudo/

 

□建部洋子氏メモ

建部氏に関しては↓唸声の気になるニュースをどうぞ

http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/240063/

ロリン・マゼール音楽監督の後任(2009年より)が建部さんの息子のアラン・ギルバート氏である。

 

□永江洋子氏メモ

1932年熊本生まれ、1940年に母親が家出、1942年父親死亡、その後親戚を転々とする。高校卒業後、代用教員をして、その後東京芸術大学ハープ科へ入学、東京交響楽団でハープを弾き、クラスメートと結婚するが、2年で離婚。1960年戦後初の公費留学生としてイタリアのヴェネチア音楽院に留学する。1962年苦学生としてカフェで働いていたところを26歳年上のレンゾー・チェスキーナ伯爵に出会う。それからは毎日のようにプレゼント(ダイヤモンド・金メッキのハープ・毛皮・フェラーリ・ローマの邸宅など)が続き、15年の愛人生活?の後、1977年に正式結婚、1982年にチェスキーナ伯爵死去。ただ、伯爵は彼女の音楽には興味がなかったと言う。伯爵の死後、遺産相続の際の偽造サインで起訴されるが、はれて無罪に、そして全財産1億9000万ドル≒1977140万円を相続する。

 

永江洋子氏の記事↓

ウォールストリートジャーナル2/22Orchestra Enlists Patron To Help Underwrite North Korea Concert

http://online.wsj.com/article_email/SB120364194094684615-lMyQjAxMDI4MDIzMTYyNDExWj.html

 

 

 

唸声


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