写真左は龍涎香を拾ったホームレスのイアン(39歳)とショーン(24歳)一躍大金持ちだ/看中国より、右は福建の砂浜に打ち上げられた20トンの抹香鯨/千龍新聞2008/1/16より
看中国http://www.secretchina.com/news/234803.html
千龍新聞http://news.qianlong.com/28874/2008/01/16/135@4265976.htm
3/4、英国の海岸ではめったに見つからない二つ龍涎香を拾った二人のホームレス、その重さは合わせて50kg、市場価格は55万ポンド≒1億13百万にもなる。文無しから一挙に大金持ちだ。
龍涎香は中国では「天香」とも呼ばれ、香料の王様でもある。西洋ではアンバーグリス、琥珀のアンバーに灰色を意味するゲルマン語のグリスが語尾に付いた。ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人は龍涎香で秘部を洗ったとされている。アンバー&チーズ?想像するのも恐ろしいが??
明朝でも龍涎香は必需品であり、ポルトガル商人を通じてマカオから入手していた。倭寇を追い払ったとして、ポルトガルはマカオの永久居留権を得たとされているが、ひょっとしたら龍涎香の入手の為だったのかもしれない。
龍涎香は抹香鯨の餌となる烏賊や蛸のカラストンビが未消化物として、抹香鯨の体内で結石化され、対外に排出されたものだ。始めは黒で段々と灰色になり、最後には白くなると言う。白いものが最高級品。
抹香鯨はメルビィルの「白鯨」でも有名、歯のある動物の最大級サイズ、米国は抹香鯨から取れる鯨蝋(脳油)を目的に抹香鯨を捕りまくった。日本の開国もこの抹香鯨を米国近海で捕り尽した為に抹香鯨のいる日本近海へ進出したものともされている。
1970年代まで鯨蝋は精密部品の潤滑油として使われいた。彼らは鯨蝋だけ捕り、後は全て海に捨てていたと言うから驚きである。海の幸に対する冒涜である。そんなデタラメな米国人も反捕鯨である。調子が良いのか勝手なのか分からないが、捕鯨で金を儲けていた奴らが、いつの間にか動物愛護とは笑止千万。
ちなみに中国では抹香鯨は国家二級保護動物、龍涎香を狙って密猟すれば死刑になるかもしれない。死刑になれば、油どころか内蔵を全て持っていかれるか、人体標本で永遠に不気味な姿を晒すことになる。
◇ダイオウイカを捕食する抹香鯨のアニメーション映像
http://www.youtube.com/watch?v=EDLDzEEV1Ns
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