図は中国からの核攻撃レンジ/米国防総省資料より、ほとんどの国に中国のミサイルが到達する。アルゼンチン・チリなどがレンジから外れているが、これも原潜搭載ミサイルのことを考えれば、全ての国が網羅されている。
戦略的互恵関係とは世界に向けてミサイルを向けることなのか?これなら、怖いものなしだろう。平和のための軍事拡大とかとぼけているが、日本のめでたい政治家は騙されても、世界の軍事専門家はそうはいかない。
中国は米国防総省に以下のようなクレームを入れている。
『米国防総省が先日発表した08年度の「中国の軍事力報告」は、「中国軍事脅威論」を喧伝し、事実を著しく歪曲しており、中国の内政に干渉し、国際関係の準則に違反するものである。中国はこれに断固たる反対を表明する。すでに米側に厳正な申し入れを行った。
中国は終始一貫して平和発展路線を歩み、防御的な国防政策を遂行しており、アジア太平洋、さらには世界の平和と安定を守る堅固なパワーであり、いかなる国の脅威にもなっていない。』
「人民網日本語版」 2008年03月05日より抜粋
『いかなる国』の国の前に「おめでたい」を入れるべきだろう。
さて、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が寄港した湛江港は南海の砦、東海は寧波港、北海は青島港。同国防総省の資料によれば、海軍戦力は以下の通り。
青島基地 湛江+寧波基地
核攻撃潜水艦・・・・・・・・・ 4 1
ディーゼル潜水艦・・・・・・ 22 32
巡洋艦・・・・・・・・・・・・・・・ 12 17
駆逐艦・・・・・・・・・・・・・・・ 9 36
水陸両用艇・・・・・・・・・・・ 7 47
ミサイル哨戒艇・・・・・・・・ 10 35
これが『防御的な国防』と言うものなのか???
ANNUAL REPORT TO CONGRESS Military Power of the People’s Republic of China 2008
http://www.defenselink.mil/pubs/pdfs/China_Military_Report_08.pdf
英文66ページ、尚、この翻訳文は朝雲新聞社からそろそろ出る予定?
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