新華社が日本感謝ブームに待ったをかけた。『「対日観」が(日本を)よく分かっていないにもかかわらず、大きく変わった。日本は何も変わっていないのに』と題した記事を載せた。
日本の救助隊が地震で亡くなった犠牲者に対して黙祷を捧げたことに中国人は感動をしたのだが、日本人は死刑囚の遺体に対しても黙祷をすることを知っていたならば、中国人も違う反応があったのではないかと書かれている。(さすが朝日新聞の兄貴分だ)
死刑囚の内臓を利用することは対外的に問題がありとしているだけで、国内では何の問題もないと言わんばかりである。中国人の死者に唾する文化を日本人は理解できない。遺体はモノ扱いしてきた中国文化に日本人が待ったをかけたのが、この有名な写真。
新華網6/3-"对日观"大转弯过于肤浅 日本其实还是那个日本
http://news.xinhuanet.com/world/2008-06/03/content_8306696.htm
この写真以外にも多くの映像が流された。さて、中国人は新華社の文章で我に帰るのか?それとも映像に真実を読み取るのか?
【RecordChina6/4-<四川大地震>「感謝しても歴史忘れるな」異例の「日本ブーム」に“待った”―新華社報道】
2008年6月3日、新華社通信(電子版)は、四川大地震の救援活動を契機に中国国民の間で起こっている「日本ブーム」について報道し、「援助に感謝しても歴史は忘れるな」と日本に手放しで融和的な態度をとることにクギを刺した。
四川大地震では、日本の国際緊急援助隊が発見した遺体に黙祷する姿が報道されたことで、中国国民の間に「日本に感謝する」との声が巻き起こった。
新華社配信の記事では、こうした「日本感謝」ブームについて、「日本に対する新しい見方が生まれているようだが、こんな時こそ冷静に」と呼び掛け、「日本人は思ったより『悪くない』という中国人が増えているが、我々が今感じているほど『素晴らしい』とも限らない」と手放しのブームをけん制した。
さらに、「中国の民衆は、日本の援助に感謝するが、歴史を忘れることはない」と強調。日本の航空自衛隊による救援物資輸送の報道と、その後の派遣見送りについても触れ、「慎重な中国人は理性を取り戻した」と指摘した。
このほか、日本の中国に対するODAについても言及。日本で「ODAには全く感謝の言葉を発しなかった中国人が、今回の震災でやっと感謝した」との報道があったことや、中国現代国際関係研究所の日本問題専門家、劉軍紅(リウ・ジュンホン)研究員がこれに対し、「ODAは戦争の賠償金だと誤解している中国人が多い」とコメントしたことなどを紹介している。
今回、政府系メディアである新華社がこうした報道をしたのは、中日関係を重視しながらも、国民が無制限の日本礼賛に流れるのは好ましくない、との政府の意向を反映したものと見られる。(翻訳・編集/NN)
http://www.recordchina.co.jp/group/g20009.html