
写真は不合格となったルイ・ヴィトンのバック<M32488・M40121・M51154>と同型のもの
ルイ・ヴィトンはダライ・ラマに資金提供をしているとして、同グループのカルフールが中国内で不買運動を起こされたことは記憶に新しい。カルフールが全面攻撃を受け、ルイ・ヴィトンの不買運動はあまり聞いていなかったが、消費者ではなく、政府が仕掛けていたことが分かった。
ソニーのデジカメに言いがかりをつけ不合格にした悪名高き浙江工商局の標的になったのがルイ・ヴィトンのバック、中国の品質基準に達していないと不合格にして、不合格品の販売停止と違法所得として298559元≒469万円、罰金として462500元≒726万円が科せられた。
彼らの検査で言えば、ニセモノだが品質基準をクリアすれば合格なのだろう。それほどの基準があるのなら、もっと素晴らしい中国製品がたくさん出来る筈なのだが、米国では毎日のようにリコールされる中国製商品が後を絶たない。
唸声としては、あのバカ高いルイ・ビィトンのバックを擁護している訳ではないが、少なくとも正規品であれば、中国の品質基準をクリアして当然だろう。それが不合格なのだから、訳が分からない。袖の下が足りなかったのか?中国国民へのアピールか?
写真はルイ・ヴィトン中国エリアの総責任者・施安徳氏(Christopher Zanardi-Landi)、施安徳氏は中国名まで付けていることから、相当の商売人であり、今回のことも中国の法律と浙江工商局の処分に従うとしている。そして、浙江工商局には感謝までしているというからなかなかの人物?否、これで済めば安いものと踏んだか?
商売だから、感謝までしてもお釣りがくると考えているのだろうが、我が国は外交でこれをやるから困ったものだ。戦闘能力を持たない国の外交は、所詮は商売なのか?
【RecordChina6/19-ヴィトン製品、品質基準を満たさず=販売停止と罰金―浙江省杭州市】
2008年6月19日、新華網によれば、品質検査で杭州市のルイ・ヴィトンで品質検査に不合格の商品が販売されていることが判明し、該当商品の即時販売停止のほか、違法に得た所得29万元(約435万円)以上が没収、さらに46万元(約690万円)以上の罰金が科せられたと、6月18日、浙江省工商局が発表した。
2008年4月18日、浙江工商局による抜き取り検査で、ルイ・ヴィトン販売有限公司(会社)杭州支店で販売していたリュックサック3種類をサンプル検査したところ、「中華人民共和国軽工業標準―リュックサック・ハンドバッグ」の“外形品質”の項目を満たしておらず、品質基準に達していないとして、“不合格品”であると結論づけられた。基準は、耐久性からチャック、付属品にいたるまで詳細に取り決められており、1項目でも基準を満たしていなければ不合格品とされてしまい、販売できなくなってしまう。
ルイ・ヴィトン中国エリアの総責任者は、問題を真摯に受け止め、中国の法と処罰に従うとともに、問題を指摘してくれたことに感謝していると話しているという。(翻訳・編集/岡田)
http://www.recordchina.co.jp/group/g20603.html
新華社6/19- LV杭州专卖店销售不合格商品被浙江工商查处
http://www.xinhuanet.com/chinanews/2008-06/19/content_13584618.htm