写真は新快報1面トップ、「ニセの糖尿病薬で二人死ぬ」/新快報2009/1/31より
http://epaper.xkb.com.cn/view.php?id=374725
写真は本物の糖尿病薬「糖脂寧膠嚢」/同薬製造メーカーHPより
http://tangzhining.cn/index.html
中国衛生部は1月30日に、広西平南製薬工場で作られた「糖脂寧膠嚢」(ロットNo081101)の使用を停止するよう通達した。
1月17日と19日に新疆ウイグル自治区カシュガル地区で二人の糖尿病患者が同薬を服用し死亡した。二週間近くも経っており、何か不自然でもあるが、同薬について調べていたのか?
問題となった薬のロットNo081101はメーカーで存在しておらず、どうやらニセ薬であることが判明した。このニセかどうかの調査に2週間をかけたのか???
記事にはニセ薬には「格列苯脲(グリベンクラミド)」が添加されており、中国においては非法と書かれている。糖脂寧膠嚢はⅡ型糖尿病に効く薬であるが、グリベンクラミドもⅡ型糖尿病の治療薬でもある。
グリベンクラミドはインスリン分泌を促進させることによって、血糖降下作用を示す。インスリン製剤と異なって経口投与が可能であり、<オイグルコン>などの商品名で錠剤として発売されている。ただ、中国のニセ薬のように血糖値を下げる健康食品にも添加されていることもあり、注意が必要である。
2008年2月に「男根増長素」なる薬にグリベンクラミドとバイアグラ成分が入った怪しげなモノを飲み低血糖状態となったケースがある。怪しげな薬は用量がデタラメなので、低血糖を起こす可能性がある。糖尿病患者が低血糖を起こすと死ぬ可能性もある。今回のニセ薬死亡事件も低血糖による死亡であろう。
百度百科によると、2002年度で中国の糖尿病患者は4000万人で毎年120万人単位で増え続けていると言う。同百科による予防策は規則正しい生活と性生活・・・。
http://baike.baidu.com/view/923.htm
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