写真左は腿の表皮の薬品火傷/BBC2009/3/27より、中国製のソファーを購入し、座っているうちにアレルギー反応を起こし、これほど酷くなった。酷くなってからもソファーが原因とは気がつかなかった。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7961969.stm
写真右は問題の中国製ソファー/DailyMail2009/3/29より
2007年より、中国から英国への輸出時にソファーに防カビ剤のフマル酸ジメチルDimethyl fumarateを使用したため、このソファーに触れた人々が皮膚炎を起こした。被害は数千人に及ぶ。この被害は英国だけでなくフランスにも及んでいる。なにしろ、知らないで数ヶ月も危険な毒ソファーに座り続けていたのだから、症状は悪化するばかりだった。
3月27日、被害者2000人が14の小売店に対して1000万ポンドの補償を求めて裁判が行われた。コンシューマ商品に対しての2000人ものグループ訴訟は英国史上最も大きいと言う。
この訴訟を見て、さらに他の被害者グループも提訴の可能性がある。ただ、この裁判前に既に毒ソファーを販売した一社であるランド・オブ・レザー社は倒産している。保険も利くメーカーとそうでないものもあるようだ。中国側から補償を取るのは至難の業、いくら判決が出ても難しいと思われる。
EUでは5月1日から、フマル酸ジメチルを含む商品の輸入を禁止する。
Guardian3/27-Land of Leather sofa burn sufferers could miss out on compensation
http://www.guardian.co.uk/uk/2009/mar/27/retail-insurance
以下の昨年扱った同関連記事を参照いただきたい。
■唸声中国/毒粉ミルクの後は毒ソファー?仏・英で湿疹患者多数2008/9/24
http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/728891/
この記事に書かれているLinkwise社のものに保険が利かないようだ。
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