記事は重慶法院2009/3/13より、なんとこの手品は葬儀で行われ、弔問客が亡くなったのである。中国の金持ちの葬儀は、たくさんの人を集めるためにストリップまでやる。中国では死ぬ時まで格差社会が付いてまわる。いや、死んでからも・・・。
http://www.cqcourt.gov.cn/Information/InformationDisplay.asp?rootid=2&NewsID=53854
2008年8月9日四川省彭水県高谷鎮、手品師の劉継平(39)が得意とする「空杯来酒(空のコップから酒を出す)」を葬儀の席上で演じ、弔問客の胡訓龍さん(70)に手品で出した薬用酒を飲ませたところ、ほどなく中毒症状を引き起こし亡くなった。
薬用酒にはトリカブトが含まれており、内服用の薬用酒と外用薬の薬用酒を手品師が間違えたために起きた事故とされ、3月11日彭水法院は被告劉継平に1年6ヶ月の懲役刑を科した。
中国の刑法第233条によれば、過失致死は3年以上7年以下の懲役刑であるが、比較的軽度であれば、3年以下の懲役となる。本ケースでは後者が適用となった。
わが国では、過失致死罪は50万円以下の罰金刑と軽い。但し、本ケースのように業務上過失死傷罪となると5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金となる。劉継平は手品を生業としていたので、日本であれば業務上過失死傷罪が適用となろう。中国では業務上過失と通常過失とを分けていない。
トリカブトは猛毒として知られているが、トリカブトの塊根は附子(ぶし)として、漢方薬にも使われる。手品師はリウマチに効くと言って胡訓龍さんに薦めたが、実際にリウマチの痺れの治療に使われている。但し、扱いには十分注意が必要である。素人が手を出してはならない。トリカブトの解毒には緑豆もしくはスイカズラが使われる。
こちらは台湾の葬式ストリップの写真↓
http://izasmile.iza.ne.jp/blog/entry/523042/
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