■唸声ガンビア/魔女との戦い、ヤヒヤ・ジャメ大統領、信じているだけに怖い

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写真と記事はMailOnline2009/3/18より、ガンビアのヤヒヤ・ジャメ大統領(43)

http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1162987/Gambia-rounds-tortures-1-000-witch-hunt-dictator-claims-aunt-died-spell.html

右上はZineb Yahya Jammeh大統領婦人(31)、母親はモロッコ人、父親はギニア人の外交官でモロッコの首都ラバトで生まれた/ガンビア大統領府サイトより、右下はMailOnlineの拡大写真

http://www.statehouse.gm/firstlady.html

写真と記事はBBC2009/3/18より、ウィッチドクター(魔法医)と呼ばれる呪術医

http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/7949173.stm

 

19947月、ジャメ中尉を中心とするガンビア兵は、1970年に共和制への移行以来安定した内政により長期政権を維持してきたジャワラ大統領(当時)を無血クーデターで追放し、軍事政権を樹立。同中尉は大統領に就任した。新政権による2年間の民主化移行期間を経て、19969月の大統領選挙の実施によりジャメ候補が当選、さらに、19971月に国民議会選挙が実施され、国民議会の召集により民政移管を完了し、国際社会との関係を改善した。

 ジャメ大統領は、200110月、及び20069月の大統領選挙で続けて勝利し、現在三期目を務めている。また、20021月、及び20071月の国民議会選挙ではいずれも同大統領率いる与党「再指針と構築のための愛国同盟(APRC)」が圧勝しており、同大統領は安定した政治基盤に基づく政権を維持している。』外務省サイトより

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/gambia/data.html

 

わが国はガンビアが一定の民主化プロセスが進んだとして、1998年以降、無償資金協力をしている。魔女狩りをする国に民主化プロセスもないのだが?

 

伯母の死が魔女の呪いの所為だと思い、1000人もの村人を魔女として拘束したことで、万一自分の子供や妻が亡くなった時はどうなるのか?考えるだけでも恐ろしい。

 

何でもこの大統領はエイズを治すそうで、彼のHIV治療プログラムで63人のHIVウィルスを消失させたとしている。↓ガンビア大統領府サイトより

http://www.statehouse.gm/hiv-result-3-4-5-btch_070808/pcr-results.htm

本当だとすれば、ノーベル賞ものだが・・・。

 

ガンビアの主要経済は農業(落花生・パーム核油・やし油など)で第二の産業は観光である。英国人に人気があるらしい。昨年は英国人宣教師夫妻が同国の人権問題を批判したとして、扇動罪で1年の重労働刑と罰金25万ダラシ(約114万円)の判決を下されている。

ガンビアは「ルーツ」のクンタ・キンテの生まれた国でもある。

 

【IZA3/22-国が「魔女狩り」 ガンビア大統領が恐怖の大暴走】

 西アフリカの小国ガンビアで、国家ぐるみの「魔女狩り」が行われ、約1000人が拘束され、迫害を受けていることが21日までに明らかになった。発端は、自身の伯母が魔女の呪いで死んだと大統領が信じ込んでしまったこと。この大統領は日ごろから「自分はエイズ治療ができる」と公言してはばからないという。

 

 アフリカではいまだに呪術が信じられているというが、国家元首がそれにハマると大迷惑どころの騒ぎでは済まない。

 

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、魔女狩りの“首謀者”はガンビアのヤヒヤ・ジャメ大統領(43)。今年初めに大統領の伯母が死亡したのは、魔女の呪いのせいだと信じ込んでしまった。大統領はすぐに隣国のギニアから「呪術医」を招き、「テロとの戦い」ならぬ「魔女との戦い」を始めた。

 

 それ以来、呪術医は警察、軍隊、情報機関そして「グリーン・ボーイ」と呼ばれる大統領の個人的な警護隊を引き連れて村々を捜索。これまでに約1000人を“魔女容疑者”として拘束した。

 

 拘束後は3~5日で解放されるケースが多いというが、呪術医が薬草で作った得体の知れない液体を飲まされる。「飲むと幻覚を見て、むちゃくちゃに暴れるようになる」(アムネスティ)というから、どっちが魔女だか分からない。

 

 中には「自分は魔女だ」と“自白”させられた揚げ句、腎臓に障害を起こす女性も。それがもとでこれまでに2人が死亡した。

 

 一連の魔女狩りのうち最新の事件は今月9日にシンテット村で発生。夜明け前に自警団が銃やシャベルを手に村を包囲、村人を「逃げようとしたら地面の下6フィート(約1.8メートル)に埋めてやる」と脅し、約300人をバスで連れ去った。そして首都バンジュールの東にある大統領の生地カニライへ。ここにある大統領所有の農場に閉じこめたという。

 

 また、魔女狩りを新聞で批判した、前回2006年の大統領選候補者で野党有力指導者のハリファ・サラー議員はスパイ容疑などで逮捕された。大統領府は米CNNテレビの取材に「(魔女狩りについては)何の情報もない」と答えている。

 

 07年には「エイズの治療法を発見した。薬草と呪術を使って官邸で患者の治療を始める」と宣言している“トンデモ”大統領だけに、さすがに愛想を尽かし始めたのか、隣国セネガルなどに脱出する国民も続々出ているという。

 

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このページは、唸声が2009年3月22日 22:35に書いたブログ記事です。

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