上記はたばこ消費税大幅引き上げの記事/南方日報より
http://www.nanfangdaily.com.cn/epaper/nfrb/content/20090621/ArticelA01002FM.htm
6月20日、国務院の認可を経て財政部・国家税務総局はたばこの消費税を最大56%に引き上げると発表している。これは税収の確保と子供にまで及ぶ世界一のタバコ大国からの脱皮が狙いでもある。
消費税率は甲類たばこで45%より56%へ、乙類たばこで30%より36%へ値上げされる。従来は甲乙の区分は50元/カートン(注1)だったが、今回の値上げで70元/カートン以上が甲類、70元/カートン未満が乙類となる。同時に卸売業者に5%の消費税が新たに加えられることになった。
一部では生産者・卸売業者に負担がかかるだけで小売には反映しないとの記事もあったが、70元/カートンのたばこで10元以上、600元/カートンのたばこで100元以上の値上がりとなると言われている。この値上げは中国スモーカーにとってかなりの痛手、ニセたばこの需要が高まったとも言える。
ただ、たばこによる健康被害は直接被害が年間1,400億~1,600億元、間接被害は年間800億~1,200億元と、2兆円を超える直接被害、1兆円を超える間接被害が上げられている。値上げが被害を縮小できればいいのだが・・・。
中国ではミエやステータスでたばこを吸う習慣がある。だから、かなりバカ高いたばこも吸われている。1箱2~3元程度のものから1箱200元~300元の高級品まである。故にこんな高級品に健康被害のグロい写真は絶対に印刷させないだろう。
注1/2007年1月1日よりたばこは五つに分類されていた。(いずれもカートン単位で税は含まず)
甲類---100元以上
乙類---50元より100元未満
丙類---30元より50元未満
丁類---16.5元より30元未満
戊類---16.5元未満
2009/5/1より、70元を境にして甲類と乙類の二分類となった。
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