写真上はАНТИ・СОВЕТСКАЯ=反ソ, шашлычная=カバブ、どうやらНТИを外すようだ/Lenta.ru2009/9/18より、下は店内の様子/НЕДЕЛЯ2009/9/18より
http://lenta.ru/news/2009/09/18/kebabs/
http://www.weekjournal.ru/rubric/20/571.htm
9月18日、モスクワ・レニングラードアベニュー23にある反ソビエトくし焼きレストラン「шашлычная」の看板から「反」が取り外された。市当局から「ロシアの歴史への敬意に欠ける」と批判され、店側は閉鎖処分を恐れて看板撤去に応じたのだ。
看板を外している写真は↓
http://visualrian.com/lists/item/42362
このくし焼きはシャシリク=shashlik=Шашлыкと言い、ラムやマトンの腎臓や肉に始まり、牛肉、豚肉、鶏肉、チョウザメなどの魚肉などを串に刺して焼くバーベキュー。
特徴としては、酢や白ワイン、オリーブオイルなどを混ぜたものにニンニクや黒コショウといった香辛料やハーブ類を入れて、一昼夜漬け込んでから串に刺して焼く。
このシャシリクはカフカスが発祥の地とされている。南カフカスのアルメニア、グルジア、アゼルバイジャンはソ連解体の1991年に分離独立したが、北カフカスのチェチェンは分離を認められず、独立運動をロシア政府に封じ込められた。その後、チェチェン紛争へと続いていく。
シャシリクは今やロシア全土で人気の高い食べ物、しかし、カフカスと関係が深いことから、反ソビエトの看板を掲げたのか?実に興味深い。
観点が少し違うかもしれないが、我が国で「反日焼き鳥」「反日焼肉」「反日バーベキュー」なんて看板掲げたら、客は入るのだろうか?
写真はシャシリク/ロシアネットより
http://s-vitaliy.mylivepage.ru/image/1244/19086
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