この写真は2007年5月に撮られたものである。ベトナムの平和村の子どもたち、戦争が終わって三十数年も経つのにその傷跡は子ども達に引き継がれている。米軍が撒いた「オレンジ剤」と呼ばれる枯葉剤が催奇形性を誘発し、悲劇の子どもたちを作っている。
写真はビンディン省の目のない5歳の女の子/BackChina2010/1/6より
http://news.backchina.com/2010/1/6/gb2312_71085.html
自分の顔も見たことがないし、ものを見るという概念すらないかもしれない。
写真は平和村を訪れるベトナムの中高生たち、こうした状況を見たとき、彼らは戦争に勝ったと思うのだろうか?戦争には勝ったが、実は負けたのではないか?と思うかもしれない。ベトナムは米軍には勝ったが、多大な犠牲を今も払っている。見学した中高生にはそれが糧となり、強いベトナムをつくろうと思ったに違いない。
平和とは憲法九条が作り出すものではない。平和は勝ち取るものだ。ベトナムの中高生は平和を維持するためにはどうすればよいかを肌で感じた筈だ。日本人にはそれが無くなっている。 米軍はジャングル内で戦う米兵の為にマラリアを媒介する蚊を撲滅するために枯葉剤を撒いたとしているが、そんなのは嘘でジャングルに潜むゲリラから森を枯死させる目的であった筈だ。その時にこの薬剤がこんな悲惨な結果を生むと知っていたのかどうかは分からない。 唸声は反米を煽っているわけではないのでそのつもりで、ただ、東京大空襲や原爆のことを考えると非戦闘員を殺戮する彼らの正義などチャンチャラ可笑しい。また、それを言わせないために鯨をダシに使うなどまったくバカバカしい。 こうした国と付き合っていくのが外交、今の日本は独立できているのか?防衛は自身でできるのか?自衛隊の予算もカットする政権に独立の意欲などないだろう。前政権でもなかったが・・・。とすれば、選択は軍事大国の米国と付き合っていくしかない。 そうした限られた選択肢の中で普天間の問題を考えれば、悩むことはないだろう。それとも、核兵器でも模索して、日本を守るのか?普天間問題の選択もできない首相に核兵器など、まるで無理だ。亡くなられた中川氏ではないが、議論することもできないと嘆いておられるだろう。
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