写真の戦車は下に向けられた主砲がなんとも哀れ・・・/BackChinaより
http://news.backchina.com/2010/3/30/gb2312_82981.html
金門島・慈湖に10台の退役戦車が置いてあり、そのうちの二両が中国本土に向けられているが、中国人観光客の反発を避けるために、主砲を下に向けている。その姿が頭を下げているようで何とも哀しげだ。
金門島は中国のアモイまで約2kmと言う目と鼻の先に位置している。M41の有効射程距離は5.2kmと中国本土に届く為に主砲を下げ、その意志のないことを表したのかもしれない。M41の砲俯仰角は-10~+20なので、ここまで下げることができたか。しかし、写真を見る限り10度以上下を向いているような気もする。
台湾側がこのようなサービスをしても、中国では台湾の各都市にミサイルの照準がつけられている。(当然ながら、日本の各都市にも)金門島にくる中国人観光客もこのことは知っているに違いない。
1958/8/23から10/5にかけて、人民解放軍が金門島を侵略すべく砲撃を行ってきた。台湾では八二三砲戦と称している。こうした戦闘もあり、金門島には地雷や機雷が大量に設置されている。この地雷と機雷を撤去するには年末までかかるとされている。
大金門地区と小金門地区を結ぶ金門大橋(建設費約170億円)の計画があり、この計画実施に地雷と機雷の撤去も不可欠である。馬総統は中国との大三通開通後の金門島の経済発展には金門大橋が欠かせないと意気込んでいる。
ちなみに、八二三砲戦では、中共側から47万発の砲弾が金門島に降り注いだ。その砲弾を利用してつくられた包丁が「金門菜刀」と言う名産品となった。戦争のつめ跡の平和利用、平和利用と言えば、朝鮮戦争の米軍戦車のスクラップを利用したのが東京タワー、その東京タワーが建設中のスカイツリーに追い越された。
時代は変わるが、「友愛」に近づいていると国民は思っているだろうか?着々と軍備を拡張する中共軍の前にあまりにも儚い日米軍事同盟、いざとなった時、米軍を守ることの出来ない自衛隊を米軍は助けるだろうか?憲法九条ではわが身は守れない。日本は自分で自分の身を守らねばならない。友愛首相にも独裁幹事長にも全くその覚悟すらない。
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