写真はAP動画より、ノリエガ将軍の足取りはかなりヨタついている。是非、動画も
http://www.youtube.com/watch?v=kV3bnJ06pu0&feature=player_embedded#!
ノリエガ(Manuel Antonio Noriega Moreno)元将軍は、米国のパナマ侵攻で1990年に拘束、1992年に麻薬密売やマネーロンダリングなどで40年(後に30年に減刑)の禁固刑を米国で受ける。模範囚であったため、2007/9には刑期を終えたが、引渡し問題で引き続き拘束されていた。
同じ麻薬禍であっても、パナマ侵攻を行った米国も今ではメキシコへ攻撃を仕掛けることもない。自国の領事館職員が殺害されているにも関わらず、報復もしていない。父ブッシュの時代では考えられないことかもしれない。
しかし、収監した理由は、戦争犯罪ではなく、コカイン密売などであり、他国へ軍事侵攻し、犯罪者を捕らえる強引なやり方だった。例えば、日本のヤクザが中国で麻薬の売買をしており、そのヤクザを日本で捕らえるために、中国は日本に軍事侵攻し、そのヤクザを捕らえて、中国で拘束、その後死刑にするようなものだ。
フランスは、ノリエガが麻薬で儲けたお金でパリのアパートを購入し、300万ドル≒2億8千万円をマネーロンダリングしたとして、裁判を行う。ノリエガ元将軍は、フランスよりレジオン・ド・ヌール勲章(フランスの栄誉章、五段階の三位のコマンドゥール)を授与されている。勲章を授与した人間を裁くのも面白い。ただ、同章は大江健三郎も貰っているけど・・・。
【IZA4/28-ノリエガ元将軍、パリ南部の刑務所に収監】
AP通信などによると、麻薬取引などの罪で米国で禁固刑を受け、フランスがマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で身柄引き渡しを要求していたかつての中米パナマの最高実力者ノリエガ元将軍(76)が27日、移送先のパリに到着、間もなくパリ南部の刑務所に収監された。裁判期日は5月に決まる見通し。
パリ到着後に開かれた審理でノリエガ元将軍は、自身がジュネーブ条約で定める「戦争捕虜」にあたるとしてパナマへの送還を訴えたが、裁判官は逃亡の恐れがあるとして退けた。審理中、ほとんど話さず疲れた様子で、つえをついて裁判所を後にした。(共同)
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