●唸声メモ/台湾の亜熱帯ウヰスキー「カバラン」、スコッチより格上

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写真は台湾金車社「カバランウィスキー<瑪蘭威士忌>」のサイトより

http://www.kavalanwhisky.com/

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同サイトによれば、胡蝶蘭の香り、それにかすかな蜂蜜・マンゴー・洋ナシ・香草・ココナッツ・微量のチョコレートの匂いがするようだ。かなり複雑な匂いだなぁ。その微妙なバランスがウィスキーの第一印象を決める。

 

味はほのかに甘いマンゴージュースとスパイシーな複雑さと優しい暖かさがある。最後は滑らかさと柑橘系の味が残る。フィニッシュもなかなかいいようだ。

 

ただ、これだけ読んで味の分かる人は少ないだろう。唸声もよく分からない。早く、飲んでみたい。でも2000台湾ドルはちょっと高いなぁ・・・。

 

巷ではハイボールブームでウィスキーの売れ行きが良いと聞く。飲み方は人それぞれではあるが、スコッチをおさえて一等となった「カバラン」だけに、是非お試しはストレートでいきたい。

 

品質と評判がよい「カラバン」だけに、海の向こうでは、手ぐすね引いて待っているに違いない。初めて飲むものが、海の向こうのニセモノだったなんて、洒落にならない。

 

「カバラン」は台湾の原住民族カバラン族から取ったもので、カバランとは平原の人を意味する。山岳地帯に住むタイヤル族と区別するためとも言われている。カバラン族の住む宜蘭県はカバラン=瑪蘭の蘭から来ている。

 

IZA5/7-台湾ウイスキー「本場超えた」 英国揺るがす「極東の新参者」】

英スコットランドで行われたウイスキーのテイスティング大会で、台湾の新興メーカーが売り出したばかりの銘柄が最高位を獲得した。伝統を誇る地元銘柄を押さえての“快挙”。スコッチの本場の人々を大いに驚かせた以上に、落胆ぶりも激しかったようで、波紋を広げている。

 

■シーン1

テイスティング大会はスコットランド・エディンバラで開催。銘柄名を伏せ、その道のプロが吟味した結果、スコットランド産3銘柄とイングランド産1銘柄を押さえ、極東の新参者と紹介された台湾銘柄「カバラン」が1等となった。

 

ウイスキーの本場の優位を証明できなかったことも驚きだったが、台湾の温暖な気候で育った銘柄の質の高さが、衝撃だったようだ。ウイスキーは、スコットランドやアイルランドなどの寒い地域が適しているイメージが強い。日本でも北海道や山梨県などが思い浮かび、寒冷地と結びつきがちだ。

 

AP通信によれば、台湾の平均気温は摂氏30度に対し、蒸留に理想的とされるスコットランドは15度。しかし、カバランは電子制御された施設で厳格に管理されており、「重要なのは水の問題だけで、産地の気候は影響しない」ということらしい。「気温が高いため、熟成が早く進むメリットもある」とも指摘している。

 

地元の人々の衝撃をよそに、英タイムズ紙は「アジアの人々が世界で最も洗練されたウイスキーの消費者であるだけでなく、スコットランドで最良とされる蒸留所にも負けない逸品を生み出していることが証明された」と、冷静に論評している。

 

カバランを作った台湾の飲料メーカー金車社(King Car)は、洋酒人気の高まりを受けて、台湾北部の宜蘭県に蒸留所をオープン。初の台湾産ウイスキーとして2008年に発売し、ショッピングセンターや空港免税店、中華航空の機内販売などで700ミリリットル2000台湾元(約6000円)程度で売り出している。今後、日本も含め海外への販路拡大を目指す。名前は地元原住民カバラン族にちなんだものという。

 

■シーン2 「エープリルフールじゃないのかい?」

「自由とウイスキーよ ともに進め」

 

スコットランドの詩人ロバート・バーンズ(1759~96年)が残した詩の一節だ。日本では「蛍の光」の原曲「オールド・ラング・ザイン」を作詞したことで知られるバーンズには、スコッチウイスキーへの思いを込めた詩が多い。

 

酒税が高率だった時代を背景に、ウイスキーを求める庶民の思いを積極的につづった、と説明されることもある。「悲しみと不安で踏みにじられている者に、血を燃やすうまい酒を与えよ」。バーンズは、現代のスコットランドの人々が口ずさむそうした詩を数多く残した国民的詩人だ。

 

■格の違い見せるはずが…

テイスティング大会は、そんなバーンズに敬意を表し、バーンズの生誕を祝う恒例の「バーンズ・ナイト」にあわせたイベントでもあった。主催した英タイムズ紙(電子版)によれば、昨年11月にイングランドの醸造所が3年もののウイスキーを発売。これに対抗して本場スコットランドがウイスキーの実力を見せつけようと企画された側面もあるという。台湾のカバランは、そもそもスコッチの引き立て役でしかなかった、という位置づけだった。

 

スポーツの世界では、発祥国が新興国の後塵(こうじん)を拝す、いわゆる「ウィンブルドン現象」という言葉がある。しかし、国民の“魂”でもあるspirit(蒸留酒)で新興国に敗れれば、穏やかでいられるはずはない。

 

■「工業用油の風味」

ウイスキーに特別な思いを寄せる人々にとって、「カバラン」が1等という結果は残酷だった。タイムズによれば、30年以上もスコッチのテイスティングをしている評論家のチャールズ・マクレーン氏は「これはエープリルフールじゃないのかい?」と、苦り切っていたという。

 

バーンズは「絶望にうちひしがれている者に、強い酒を与えよ」とも書き残した。スコッチウイスキーは、プライドを傷つけられた地元の人々の絶望を癒しただろうか。AFP通信は、マクレーン氏が、大会で最低評価を受けたスコットランド産銘柄について、「食用油でもディーゼル油でもなく、工業用油の風味」と酷評し、悪酔いしたようにやけ気味だったことも伝えている。(文:飯村文紀/SANKEI EXPRESS)

 

 

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このページは、唸声が2010年5月 7日 21:00に書いたブログ記事です。

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